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2013年10月12日 (土)

「たんぽぽ娘」と「亜麻色の髪の乙女」のエコー

小夏日和と言うほど暑き寒露かな

ビブリア古書堂の事件手帖』で知った『たんぽぽ娘』(The Dandelion Girl)というアメリカの少々古い短編SF小説。

その印象的なリフレイン:

"Day before yesterday I saw a rabbit, and yesterday a deer, and today, you."

(拙訳:一昨日はウサギを見ました。昨日は鹿。そして今日は、あなた)

を眺めていたら、

以前「亜麻色の探究」 で、英語から稚拙な重訳を試みたルコント・ド・リールの詩『亜麻色の髪の乙女』( La Fille aux cheveux de lin 英名The girl with flaxen hair)の一節を思い出した:

"Adieu les daims, adieu les lievres"

(英訳 Farewell to the deer, farewell to the hares 

拙訳:鹿たちよ、さようなら、野うさぎたちよ、さようなら)

「亜麻色」には、ヤマウズラも登場するので、単なる偶然の符合かも知れないが、「金髪の少女」とウサギとシカのイメージが谺し合っているような気がした。

ちなみに、小説の方でのは、「タンポポ色の髪の少女」のイメージは、主人公が愛読するエドナ・セント=ヴィンセント=ミレイの "Afternoon on a Hill"という詩と結合している。

Afternoon on a Hill

I WILL be the gladdest thing
Under the sun!

I will touch a hundred flowers
And not pick one.

I will look at cliffs and clouds
With quiet eyes,

Watch the wind bow down the grass,
And the grass rise.

And when lights begin to show
Up from the town,

I will mark which must be mine,
And then start down! 

拙訳:

丘の上の午後

一番喜ばしいものに、私は成ろう、
太陽に照らされるものの中で。

何百もの花々に、私は触れよう、
一本も摘まないようにして。

断崖やむら雲を、私は見つめよう、
落ち着いたまなざしで。

見てごらん。風が草におじぎをさせている。
そして草は起き上がる。

灯りが、眼下の町の方から
光を放ち始めたら、

我が家の明かりを、見つけ出そう。
それから、丘を降り始めよう。

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