ゲヴァントハウス四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集
2013年も押し詰まってきた。今晩は、もう12月28日。今日を入れてあと4日が過ぎると、2014年だ。
さて、ズスケ四重奏団(ベルリン四重奏団)のベートーヴェンの第14番は、学生時代に上手くエアチェックできて、それ以来一種の心の友のような音楽になっていた。音楽之友社版のミニチュアスコアを買い求め、7楽章もあるこの曲をずいぶん聴いたものだ。そのほか、ベートーヴェンの四重奏曲では、スメタナ四重奏団の第7番(ラズモフスキー第1番)も何度も聴いた。
あるきっかけで、後期四重奏曲のことを思い出し、ズスケ四重奏団の録音が入手できるか、HMVのサイトを覗いてみた。入手は可能だったが、取り寄せになるとのことだった。HMVのユーザーレビューでは、このズスケ四重奏団の全集は非常に評価が高いようだった。さて、どうしようと迷っている内に、オススメCDとして、ゲヴァントハウス四重奏団のセットが目に留まった。
こちらは、比較的新しい録音らしく、1990年代と2000年代のもので、こちらのユーザーレビューもズスケ四重奏団に勝るとも劣らぬ絶賛が多い。価格も、10枚組(10枚目は過去のゲヴァントハウス四重奏団の録音とそれに関するメンバーのコメント。11枚目はCD-ROMの解説書)で、割引適用だと、過去のLPのレギュラー盤一枚の廉さ。配送料も無料だという。
12/21にポチっと発注したところ、12/28に到着した。
早速、HDDに取り込んで聴き始めたが、過去のどの録音よりも、スーッと耳に浸み込むような感触を持った演奏、音色、録音のように思える。
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追記:2013/1/6(月) 仕事初め。年末にリッピングした際にCD7枚目の第11トラック(最終トラック。昔から愛好している第14番の終楽章のAllegro)の最後の30秒ほど(CDの最外周部)が、iTunesのリッピング時でエラーが出てしまい取り込めなかった。エラー補正リッピングなどいろいろ試したが、ダメだ。折角の好演奏、好録音なのに、ほんの少しの瑕瑾でとても落ち込んだ。CDを丁寧に磨いて、単なる再生にしてもその部分になると満足な再生もできなかった。
それが、今日ふと思いついて、CDプレーヤーで再生して聴いてみたところ、ほとんどエラーらしい音飛びは聴かれなかった。数度試してみたが、大丈夫のようだ。それならばと、もう一台の新しい方のPCでiTunesで再生してみた。これは同じ個所で別のPC同様CDドライブがガシャガシャと不規則に動き、ダメ。
ネットで解決策を探してみている内に、このPCのバンドルソフトであるNEROというソフトにリッピング機能があるのを思い出した。ハードとのチューニングが巧くいっているのか、あっけないほど簡単に問題トラックがリッピングでき、再生してみたところ全く支障が無いではないか!
これで全曲支障なく楽しめるようになった。
(ところで、CDプレーヤーで聴いた方が音の鮮度はずっと高いのだが、楽器の定位の点では、mp3の方がいいようだ。この辺りが再生の不可思議さだ。)
◆Naxos Music Library の試聴サイト
http://ml.naxos.jp/album/NCA60139-320
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特筆すべきは、難曲「大フーガ」の聴きやすさだろう。アルバン・ベルク四重奏団よりもなぜ聴きやすいのか?各パートが明瞭であり、大変独立性を持っていること。ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロそれぞれの楽器の音色の違いが明確であること。フルトヴェングラーやクレンペラーの指揮による弦楽オーケストラの演奏が四重奏団のものよりも「聴き やすい」のも、この辺りに秘密があるのかも知れない。
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