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2015年3月22日 (日)

Harmoniemusik (管楽アンサンブル)というもの

管楽アンサンブルによる「フィガロの結婚(ヴェント編曲)」をかつて愛聴していたことがある。思えばこれが「フィガロ好き」になったきっかけだった。1970年代の中学生時代のモノのラジカセによるFM放送のエアチェック。まだその頃のカセットテープは実家の押入れかどこかにあるだろうか?当時は、「フィガロの結婚」についての知識もほとんどないながら、アナウンサーの「ヴェント編曲によるフィガロの結婚」というナレーションまで録音してあったため、記憶に強く刻まれている。思えば、面白いオペラ入門だった。

さて、190枚全集には、モーツァルト自身の編曲らしい(K Deest:ケッヘル番号なしになっているのかどうか未確認だが) 「後宮からの誘拐」の
Harmoniemusik nach Die Entführung aus dem Serail K 384 (序曲を含めて全18曲)が収録されていた。たぶんこのYoutubeの Bläserensemble Sabine Meyerと同じもの。 
https://www.youtube.com/watch?v=I61IP7fldvA

歌詞が無い器楽のみの方が聴きやすい。

このほかに、

Johann Georg Triebensee (1772-1846、作曲家、オボイストで、アルブレヒツベルガーの作曲の弟子なのでベートーヴェンの相弟子にあたる)の編曲による「ドン・ジョヴァンニ」(同13曲)と 上記のJohann Wendt(1745-1801、作曲家、イングリッシュホルニスト、オーボイスト) の編曲による「後宮からの誘拐」(8曲)が収められているが、我が懐かしの「フィガロ」は収録されていなかった。

Youtube をあたったところ「フィガロ」のハルモニームジークが数点あったのは、便利な世の中になったものだと思う。

◆The Bratislava Wind Octet のもの:
https://www.youtube.com/watch?v=Yt3vzvXQfGM

編曲者不明。記憶の演奏と少し編曲が違う気がする。

◆Zefiro Ensemble(Arranged by Alfredo Bernardini)というのも見つかった。

(1/2) https://www.youtube.com/watch?v=USJslsQhS-c

(2/2) https://www.youtube.com/watch?v=XzADjCpIz3g

こちらの編曲者Alfredo Bernardini。このアンサンブルのメンバーらしい。

それでも、ヴェント編曲のフィガロをGoogleで探してみるとそれなりにヒットはする。

◆楽譜情報が見つかった。

http://trove.nla.gov.au/work/6131791

http://catalogue.nla.gov.au/Record/1418867

オーストラリアの楽譜情報

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Marriage of Figaro / [by] W. A. Mozart ; arranged by Wendt for 2 oboes, 2 clarinets, 2 bassoons & 2 horns. [music]
Bib ID 1418867
Format MusicMusic
Author
Mozart, Wolfgang Amadeus, 1756-1791  
Uniform Title Nozze di Figaro. Selections; arranged
Description London : Musica Rara, [c1975]
Score (2 v.) and 8 parts ; 31 cm.
Notes

Cover title.

Includes bibliographical references.

Subjects Wind octets (Bassoons (2), clarinets (2), horns (2), oboes (2)), Arranged - Scores and parts.  |  Operas - Excerpts, Arranged.
Time Coverage 1786
Other authors/contributors Wendt, Johann, 1745-1801
Music Publisher Number M.R. 1825

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◆「管楽器による室内楽への注釈付きガイド」という本

An Annotated Guide to Wind Chamber Music

https://books.google.co.jp/books?isbn=1457449978
Mozart, W. A. (1756-1791) Marriage of Figaro (Vols. I & II) (suite from the opera) arr. Wendt Composed: 1786 (first performance) Duration: flexible — (depending on which movements are programmed) Publisher: Musica Kara Difficulty: ...

には、1971年にJack Brymer 指揮の London Wind Soloists による録音が Musical Heritage Society MHS7019というLPで発売されている、と書かれていた。

年代的に、1970年代中旬にエアチェックできたのはおそらくこの録音だろうと思う。

探してみると、中古LPでは入手可能らしい

http://www.musicstack.com/item/5540461

http://www.discogs.com/London-Wind-Soloists-Jack-Brymer-Wolfgang-A-Mozart-Le-Nozze-Di-Figaro-For-Wind-Ensemble/release/3973519


Tracklist
A1     Overture    
    Act I
A2     Cinque, Dieci    
A3     Se A Caso Madama    
A4     Se Vuol Ballare    
A5     Non Piu Andrai    
    Act II
A6     Porgi Amor    
A7     Voi Che Sapete    
A8     Venite Inginocchiatevi    
    Act III
B1     Crudel! Perche    
B2     Riconosci In Questo    
B3     Dove Sono    
B4     Che Soave    
B5     Ecco La Marcia    
    Act IV
B6     Deh Vieni, Non Tardar    
B7     Pian, Pianin    
Credits

    Arranged By  Johann Wendt
    Conductor  Jack Brymer
           
 
なお、Jack Brymerとロンドン管楽ソロイスツは、管楽アンサンブル用の作品を数多く録音していたようで、ベートーヴェンの管楽アンサンブル曲も多く録音している。

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それにしても、ハルモニームジークの響き。伸びやかでお気楽な気分で、とてもくつろげる。

モーツァルトやベートーヴェンの時代には、作曲者自身や同時代の音楽家の手によりこのようなリダクション(縮小編曲)が数多く作られ、これらが遠隔地等での音楽の紹介、普及に役立てられたらしい。

ただ、ヴェントの編曲の「フィガロ」もそれなりに録音はされてはいるようだが、ネット情報を見てもそれほど顧みられてはいないようだ。Imslpにもヴェント編曲の「フィガロ」は登録がなく、またNMLにも見当たらない。

デジタルコピー時代の現代には仕方がないのだろうが、このような楽しい編曲は忘れたくないものだ。

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