カテゴリー「ニュース」の182件の記事

2014年9月28日 (日)

ピリオド演奏の先達の一人、ホグウッドが亡くなった

クリストファー・ホグウッド逝去の追悼記事が金曜日の新聞に掲載されていて、驚いた。先月亡くなったフランス・ブリュッヘンに続き、古楽演奏界の著名な指揮者・演奏家が相次いで亡くなったことになる。

二人とも生演奏で聴く機会は無かったが、CDではこのブログでも何度か記事で取り上げたことがあり、自分の音楽鑑賞にとっては親しい指揮者・演奏家だった。

特に、ホグウッドがピリオド楽器、奏法による大規模なモーツァルト交響曲全集を発表した頃は、ちょうど自分の学生時代で、まだ次々に発売される高価なLPを買うことはできず、FM放送で流される新鮮な演奏スタイルによるモーツァルトをむさぼるようにして聴いたという記憶がある。自分にとっては、ホグウッドの名前は、古楽の代名詞のようなものだった。

ベートーヴェンにしても、コレギウム・アウレウムは知られていても、グッドマンやノリントンなどの先駆的な録音は田舎町では容易に入手できず、メジャーレーベル系のホグウッドのものは小さなCD店の店頭にも並んだこともあって、英雄、第九は発売直後に購入して、よく聴いたものだった。

ブリュッヘンは、リコーダー(ブロック・フレーテ)奏者としての演奏に触れるよりも早く、バッハのロ短調ミサのCDで親しんだ。

ピリオド演奏による、ピッチの低さは、ほとんどまったく気にならないが、今聴いても少々ハイ上がり的に聞こえる弦楽器群の響きは、スタンダードなモダン演奏に比べて、刺激がやや強く、ときにはあまり愉快でなく聞こえることもある。ただ、音響としては、新鮮ではあるが、それが心を打つようなことがあまりない。テンポの速さやリズムの強調、そして音色のためか生き生きとしているようには聞こえるのだが、今を生きる現代人の感性によるよりも、頭脳的な再現になっているように感じられ、その意味で、「博物館」的な演奏なのかも知れない。

また、バッハや、ハイドン、モーツァルトがモダン楽器で演奏されることが、今やアナクロニズム的にみなされるようになってしまったのは、古楽器演奏の功罪の両面でもあろう。

その一方で、サイモン・ラトルやダニエル・ハーディング、デイヴィッド・ジンマンなどのモダン系の指揮者がピリオド演奏スタイルをモダンオーケストラ演奏にも取り入れるなどして、次第にピリオドの領域が狭められているような気もし、一種の揺り返しの現象なのかも知れない。

ただ、作曲者当時の演奏楽器、スタイルを「復元」して再現するという行為は、音楽・演劇などの再現芸術にとってある種の極限的な形態だとは思うので、そのオーセンティシーは別にして、その試みの先鞭となり、それを私たち一般聴衆にも広めてくれた彼らの冥福を祈りたい。

ホグウッド指揮(コンティヌオ演奏)によるモーツァルトの交響曲第40番を聴きながら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年8月 5日 (火)

二つのニュース

一つは、スタジオジブリがアニメ制作部門を解体するというもの。

映画制作部門を解体し、今後は版権管理などの事業だけを継続するとみられる。公開中の「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)がジブリ最後の長編作品となりそうだ。宮崎駿監督(73)の引退表明から1年足らず。世界に冠たる日本のアニメ業界にとっても大きな局面を迎えた。

もう一つは、サイトウ・キネン音楽祭が、セイジ・オザワフェスティバルに名称を変更するというもの。

長野県松本市の音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)」が来年、国際的指揮者の小澤征爾氏(78)の名を冠して「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に生まれ変わることになった。実行委員会が4日、東京都内で記者会見して明らかにした。

どちらも、一時代を画した天才であり、いまや巨匠と呼ばれるようになった芸術家に関係するが、ベクトルが異なるように思う。

前者は、ウォルト・ディズニー後のディズニーのような形態がとれないのかの模索時期かも知れない。

後者は、現存する人物の名前を、それも日本語ではなく、英語的な名姓で付けるというのは、とても違和感がある。小澤征爾の「師匠」であるミュンシュ、バーンスタイン、カラヤンも自分の名前を冠した音楽祭を企画したことがあったのだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月13日 (木)

山中大地選手お疲れ様

日本時間の2月12日深夜11時頃(現地時間の午後6時頃)から始まったスピードスケート男子1000mに、山中大地選手と近藤太郎選手が出場した。

NHKBS1と地上波の日本テレビが生中継で放送したのを観戦して応援した。

母から電話で、大地選手の父母と姉、母方の伯父、父方の親戚、母方の親戚が9日に日本を発ってソチまで応援に行ったと聞いていたので、応援席で映るかなと見ていたら、第1組の近藤選手の出番の直前に、「応援団」として映されたを見ることができた。

近藤選手は、全20組中の第1組ということで、特に緊張感が強かったのだろう、固さが見られた。

山中大地選手は、10組までの前半終了後、製氷機が入って、その後2組目の第12組。同走は、南半球のオーストラリア出身のグレイグという選手。大地選手はアウトコーススタート。テレビに映った表情は硬く、相当緊張している様子が伺われた。

スターターは、日本の北沢氏(銀メダリスト)。

スタートダッシュは素晴らしかった。200m通過は、これまでの最速タイだった。グレイグがインコーススタートでグングン飛ばすので、ホームストレートで結構差がついてしまい、焦ったのかも知れない。懸命な滑走をするが、オリンピック代表選考会のときのような伸びやかさが見られないようだった。最後のコーナーでは相当疲れたのか、動きに大きさが見られなかった。そして、ゴール。1分10秒台を持っている大地選手だが、1分11秒93で最終的に36位となった。近藤選手は、1分11秒44で35位。

本来のタイムよりも1秒ほど遅いタイムだったわけで、レース後のコメントでも二人とも悔しさを表していた。

それでも立派に堂々と滑りきった姿は、恰好よかった。全世界で40人しか出場できないこの種目であり、その中で本人としては不本意な部分もあっただろうが、精いっぱいの力で滑りきったのだから。応援団も大地選手も、ここ数日の内に帰路に就くのだろうが、本当に長旅お疲れ様でした。

競技結果は、これまでオリンピック2連勝中の、アメリカの黒人スケーター シャニー・デイヴィスは8位となり、この種目でもまたオランダ勢が金メダル。銅もオランダ。銀はかろうじてカナダの選手が入った。

製氷技術者がオランダ人ということだが、記録的にも勝負としてもここまで強いのは少し不思議な感じだ。スラップスケートのスケート靴にも何かとてつもなく軽いとかの秘密があるのかも知れない、などと勘繰りたくもなってしまう。

それにしても、冬季大会は、番狂わせが多い。絶対王者の女子ジャンプの高梨紗羅、スケートボードハーフパイプのショーン・ホワイトもメダルを取れなかったのだから。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月29日 (日)

ソチオリンピック 代表選出 おめでとう 山中大地選手

約5年前に紹介した山中大地選手が、2014年のロシア、ソチで開催される冬季オリンピックのスピードスケート男子1000メートルの代表に選出された。

2009年1月31日 (土) スピードスケート 長野高専3年 山中大地選手

本日12/29 のレース結果 日本スケート連盟のホームページより
ソチオリンピックスピードスケート日本代表選手選考会
2013年12月27日~2013年12月29日
長野市オリンピック記念アリーナ
男子1000m結果

順位選手名所属名レーンタイム備考1備考2
1 山 中 大 地 (株)電算 IN 01:10.94  

SBC杯 第20回全日本スピードスケート距離別選手権大会 兼ワールドカップ/ユニバーシアード/ジュニアワールドカップ派遣選手選考競技会 2013年10月25日~2013年10月27日長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ) で行われた大会で、1000mで初の日本一となり、期待が高まっていたが、その後ワールドカップでの報道は、男女の500mが主で、一般紙には目立った報道がなかったので、気をもんでいた。

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131229/oth13122919130011-n1.htm

山中「うれしいのひと言」 男子1000メートル制し喜び爆発

2013.12.29 19:08
男子1000メートルで優勝した山中大地=29日、長野市エムウエーブ(大里直也撮影)

男子1000メートルで優勝した山中大地=29日、長野市エムウエーブ(大里直也撮影)

 男子1000メートルを制した山中は「うれしいのひと言です」と破顔一笑した。ただ1人、1分10秒台となる1分10秒94のタイムを出し、ゴール直後に記録を確認すると大きく右拳を握りしめた。

 女子の第一人者、小平とも練習に取り組んできた23歳。10月の全日本距離別選手権でも男子1000メートルで優勝したが、その後のW杯では結果を残せないでいただけに「日本で勝てるだけの選手ではなく、世界で戦えるようにしたい」とレベルアップを誓った。

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131229/oth13122919430014-n1.htm

加藤、長島ら五輪代表17人決定 田畑は5度目

2013.12.29 19:34
女子1000メートルの表彰式で手を振る1位の小平奈緒(中央)、2位の住吉都(右)、3位の辻麻希=29日、長野市エムウエーブ

女子1000メートルの表彰式で手を振る1位の小平奈緒(中央)、2位の住吉都(右)、3位の辻麻希=29日、長野市エムウエーブ

 日本スケート連盟は29日、スピードスケートのソチ冬季五輪代表として男子は500メートルで金メダルを期待される加藤条治、長島圭一郎(ともに 日本電産サンキョー)ら7人、女子は小平奈緒(相沢病院)ら10人を発表した。5度目の出場となる39歳の田畑真紀(ダイチ)は女子1500メートルと団 体追い抜きで選ばれた。

 代表は次の通り。

 【男子】500メートル 加藤、長島、及川佑(大和ハウス)上條有司(日本電産サンキョー)▽1000メートル 山中大地(電算)近藤太郎(専大)▽1500メートル 近藤▽5000メートル ウィリアムソン師円(山形中央高)

  【女子】500メートル 小平、辻麻希(開西病院)住吉都(ローソン)▽1000メートル 小平、住吉、辻▽1500メートル 田畑、菊池彩花、押切美沙 紀(ともに富士急)高木菜那(日本電産サンキョー)▽3000メートル 藤村祥子(宝来中央歯科)穂積雅子(ダイチ)石沢志穂(トランシス)▽5000 メートル 藤村、穂積、石沢▽団体追い抜き 田畑、菊池、押切、高木

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年11月14日 (木)

手持ち可能な楽器(職業用)のEU持ち込み等の規則が改正されたらしい

2012年10月10日 (水) ドイツの空港におけるヴィンテージ・ヴァイオリンの通関問題」 が 意外な決着を見せた。

日本ではなぜか11月11日に一斉に報道されたが、EUからは10月30日に発表があったもののようだ。

--------

プロの演奏家にとっては、大変な福音だろう。

プロ限定、演奏家の楽器は税関申告不要 EUが規則変更

朝日新聞デジタル 11月14日(木)0時21分配信

 【ブリュッセル=野島淳】ドイツの空港で昨年、プロの演奏家のバイオリンが相次いで差し押さえられた問題で、欧州連合(EU)が「職業用具としてEU域外から持ち込む楽器は税関申告をしなくてもよい」と規則を変えたことが分かった。21日から適用する。

 従来はプロの楽器でも、物品の一時輸入のための通関手帳を示し、免税扱いを受ける必要があった。改正後も、プロの楽器以外で、430ユーロ(約5万7千円)以上の物品は、これまで通り税関申告が必要だ。朝日新聞社 最終更新:11月14日(木)0時21分

-----
EU、プロの楽器は申告免除 税関差し押さえ問題でEU

 【ブリュッセル共同】ドイツの空港税関で昨年、日本人演奏家らが使用するバイオリンの名器が相次いで差し押さえられた問題を受け、欧州連合(EU)欧州委員会が「職業用具として域内に持ち込む楽器は税関申告の義務を免除する」と規則を改正したことが13日分かった。今月21日から施行される。

これまでは日本などEU域外から430ユーロ(約5万7千円)を超える価値のある物品を持ち込む場合、原則として税関への申告が必要とされていた。差し押さえの問題を受け、日本政府が欧州委に対応を求めていた。

2013/11/14 06:01 【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111401000842.html

疑問が残るのは、プロの証明方法は? 
プロ以外の学生、コンクール参加者などのアマチュアは?「みなし」プロにはならないのか?

-------

EU の規則改正は多分以下のリンクだと思われる。

31 October 2013付に発行されており、その20日後に発効とある。

http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2013:292:0001:0002:en:PDF

http://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2013/november/wco-secretary-general-welcomes-the-eu-s-new-regulation-on-portable-musical-instruments.aspx

http://www.internationaltradecomplianceupdate.com/blog.aspx?entry=1209

これに対応して、
日本関税協会 も この件についてコメントした。

欧州諸国への楽器等の持ち込みトラブル解消へ(EU)

http://www.kanzei.or.jp/topic/international/2013/for20131111_2.htm

---------

過去の経緯

◆堀米ゆず子氏の「ガルネリ・デル・ジュス」(堀米氏に所有権)がドイツ・フランクフルト空港で、税関に没収(後に返還)

◆その後、ドイツ国籍の日系ドイツ人ヤンケ嬢のストラディヴァリも没収(日本財団貸与品)

◆文化庁からの通達 2012年10月 楽器持ち込み

http://www.bunka.go.jp/kokusaibunka/pdf/gakki_zeikankensa.pdf#search='eu+%E6%A5%BD%E5%99%A8+%E6%8C%81%E3%81%A1%E8%BE%BC%E3%81%BF'

◆署名活動を通じて取り戻した当事者のインタビュー 2013年2月

http://blogos.com/article/61825/
http://blogos.com/article/61827/

◆ Classica というクラシック専門の情報サイト
http://www.classicajapan.com/wn/2012/10/100111.html

◆堀米さんの手記
http://www.hirasaoffice06.com/files/strings8horigome2.htm

◆2013年2月にも没収事件が発生していた。

独税関、中国人の4億7千万円バイオリン押収

 【ベルリン=三好範英】11日付ドイツ大衆紙ビルトは、フランクフルト国際空港の税関が中国人バイオリニスト、ニン・フェンさん(32)のバイオリンを押収したと報じた。

 同紙によると、このバイオリンはストラディバリウスで評価額375万ユーロ(約4億7250万円)。ニン・フェンさんは関税として71万2500ユーロ(8977万5000円)を支払うよう求められているという。

ニン・フェンさんが中国からベルリンの自宅に戻る際、同空港税関を通過しようとしたところ、免税を証明する書類を所持していないとして押収された。

 同空港では昨年8月と9月にも、日本人や日本の財団が所有する高額のバイオリンが押収された。
(2013年2月12日10時18分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130212-OYT1T00132.htm

---------------

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月19日 (土)

村上龍「歌うくじら」 (講談社文庫の新聞広告を見て)

花の香も野分とともに消え去りぬ

----------

村上龍の「歌うくじら」と宮部みゆき「小暮写真館」が大きく宣伝されていた。白黒ながら、表紙の図案も見覚えのあるもので、記憶がよびさまされた。(それに対して、電子ブックの記憶の喚起力というものの弱さを意識してしまう。音楽も実演よりもLP、LPよりCD、CDよりもジャケットの無いmp3の順で記憶が弱まるように思う。)

「小暮」の方を読んだ後に、このブログに感想を書いたが、その後NHKでドラマ化もされ、それも見た。子役時代から活躍している演技派の若手俳優 神木竜之介が主演だった。それなりに面白かった。

結構印象に残っていたのだが、「歌うくじら」のことは感想文にしていなかったようだ。妻が図書館から借りてきたもの。いつ頃読んだのだったか。村上龍の比較的最近の作品では、わざわざ単行本で書店買いした「希望の国のエクソダス」は直近の未来を扱ったSF的設定でそれなりに面白かったが、この「歌うくじら」もそれとは設定が全くことなるが、近未来を舞台にしているアンチ・ユートピア的な小説だった。メタファー的に「歌うくじら」が用いられていたように記憶しているが、冒険小説的なストーリーが「それなり」に面白かったのを思い出した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月15日 (火)

cybernetics space の情報、ニュース、伝聞、噂

稲刈りや絶ゆと思いし蝉の声

-----

サイバースペース Cyberspaceが Cybernetics Space の略だということを初めて知った。

cybernetics 人工頭脳研究,サイバネティクス.

語源 Norbert Wienerの造語.ギリシャ語kybernetes(操舵手)
 

Progressive English-Japanese Dictionary, Third edition ゥ Shogakukan 1980,1987,1998/プログレッシブ英和中辞典  第3版  ゥ小学館 1980,1987,1998

様々な出来事は、サイバースペースの成立・普及以前は、主に新聞、ラジオ、テレビなどのマスコミ、マスメディアによって一方的に伝えられてきたが、その一方で小規模のコミュニティ内では、情報、ニュース、伝聞、噂、風の便り、クチコミによって、真偽不明ながらそれら情報が伝えられていた。(「西郷隆盛が西南戦争後にロシアで生存していた」という大津事件に先立つ噂や、関東大震災での様々な流言飛語・デマ・流説・風説)

そのデマ的な情報が発信される瞬間のようなものを、先の東日本大震災の時に実体験したりもした。

地震の揺れの時点で、ちょうどオフィスビルの外を歩いていたのだが、オフィスに戻れずに外で避難していると、一人の老年の男性がそのビルの内部の壁面が崩れて出入りができなくなった、とまことしやかに誰彼ともなく話しかけていた。それを聞いたときには驚いたのだが、後に事実は入場規制と、部分的なひび割れのみだったことが分かった。どのような意図で彼がそのような情報を伝えまくっていたのかは知らないが、伝聞のされ方によっては尾ひれがついて大被害の噂にもなりかねかった。

一方ではマスメディア発の悪質なデマとしては、震災と福島第一原発の事故から少し経ってからのネットに掲載された毎日新聞記事に、東京からの西方面への東海道新幹線の座席が(避難者で)予約で一杯で予約が取れないというニュースが出ていたのを読んだ。当時のTwitterの記録に残っている。これは、JRのCyberstationで予約状況を調べてみたら、全くの根も葉もないデマだということがすぐに確認できたので「悪質」と断じたのだが、この情報を掲載した記者や新聞社の意図を尋ねてみたいものだ。

現在は、その小規模コミュニティの噂が大規模に拡大し、見知らぬサイバースペース上で、様々な「情報」が駆け巡っている。そして、マスメディアが流す比較的「無毒化・上品化」された情報の裏で、サイバー空間では、表に出せない情報が駆け巡っていることがままある。ローカルなニュースであっても、その地域の事情通などが、マスメディアで報道されない個人情報や公序良俗に反するような情報をネットに流すこともある。

今後、この時代の歴史を叙述しようとする後世の歴史家は、オフィシャルなマスメディア情報のような公式見解とともに、このようなサイバースペースを駆け巡り、膨大に蓄積される玉石混交の情報を丹念に洗って、より「事実」「真実」なるものを描くことが要請されるようになるのではなかろうか?

是非はあっても、メガデータなど、人類の動態を把握することがすでに行われているし、ツイッターなどの情報を分析して、あの大震災での人の「心理」を研究することも行われているようだが、サイバースペース自体が、人間の脳内世界の外部化だとすれば、それも当たり前といえば当たり前なのかも知れない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月 4日 (金)

“青空文庫を縦書きで読む” 「青空+BinB」が公開 というニュース

青空文庫を縦書きで読めるリーダーは、これまでも利用可能で、以前使わせてもらっていたことがあったが、とうとうブラウザー上でも読めるようになったということだ。

青空+BinB http://binb.jp/aozora/

このサイトでそのまま読める。

ちなみに、アクセスランキングは以下の通りとのことだ。

青空文庫XHTML版 アクセスランキング(2013.08.01-2013.08.31)

1 こころ 夏目 漱石
2 風立ちぬ 堀 辰雄
3 走れメロス 太宰 治
4 〔雨ニモマケズ〕 宮沢 賢治
5 舞姫 森 鴎外
6 吾輩は猫である 夏目 漱石
7 蜘蛛の糸 芥川 竜之介
8 人間失格 太宰 治
9 銀河鉄道の夜 宮沢 賢治
10 ドグラ・マグラ 夢野 久作

------------------
紹介記事は以下の通り。

http://current.ndl.go.jp/node/24498

株式会社ボイジャーが、青空文庫に登録されている書籍を検索し、ブラウザ上で縦書きで読むことができるサイトを2013年9月30日に公開しました。

このサイトは電子書籍読書システム“BinB”を導入しており、文字サイズの変更など、ブラウザ上でアプリ同様の動作を利用できます。

青空文庫のXHTML版のアクセスランキングも表示されており、リンクから直接作品を閲覧することができます。著者名から収録作品の一覧も確認できます。登録作品数は著作権が存続するものを除いた11,000タイトル以上とのことです。

青空+BinB
http://binb.jp/aozora/

BinB
http://binb-store.com/

【おしらせ|青空+BinB】
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=532242666854154&set=a.274835249261565.66143.137041543040937&type=1

参考:
株式会社ボイジャー、HTML5ベースの電子書籍読書システム“BinB”を公開
http://current.ndl.go.jp/node/19695

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月25日 (水)

NHK交響楽団 ザルツブルク音楽祭出演 2013/8/25

シャルル・デュトア指揮のNHK交響楽団が日本の常設オーケストラとしては初めてザルツブルク音楽祭に登場した。先日のNHK-BSでその模様が放送された。会場は、祝祭大劇場ではなく、フェルゼンライトシューレの方だった。客席には、サイモン・ラトルの姿も見え、盛んに拍手を送っていた。

武満徹の「ノヴェンヴァー・ステップス」、細川俊夫の新曲(委嘱曲)「嘆き」、ベルリオーズの「幻想交響曲」、そしてアンコールにビゼーの「アルルの女」の「ファランドール」が演奏された。フェルゼン・ライト・シューレとは言え、ザルツブルクの晴れ舞台だけあり、N響団員の表情にも緊張が感じられた。

演奏は、残響が長めの会場のようだったが、音も美しく、キレ味のよいものだった。耳に親しい「ファランドール」は、ノリがイイにもかかわらず、すごく精妙なパフォーマンスだった。

詳しい紹介記事が日経新聞に出ているのを見つけた。

最近のBS放送は、つい先日終わったばかりのバイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭などを短い期間で放送してくれるようになった。かつては、FM放送で、その年の晩秋から年末にまとめて聴いたものだったが、その点時代が変わったのを思い知る。

------

追記:

■読売日響のザルツブルク音楽祭招聘キャンセル という記事を発見

(2006年の音楽祭のことらしい)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月 1日 (日)

数少ない親日国のトルコ

東京での2回目のオリンピック招致が、IOC委員会で決まりそうなんだとか。

長野の時は、バブル景気に湧く日本が大接待攻勢を掛けて、各国選手団の旅費や滞在費まで全部開催地持ちにするという口約束までして、経済の力で勝ち取ったオリンピックとも言われたものだった。それを真似したソルトレーク市では、大量の「汚職」摘発が行われたが、長野は、田中康夫前知事も、結局伝統的なムラ社会と官僚主義の厚い壁に阻まれ、摘発が無しに終わってしまったという経緯があった。当時のサマランチIOC委員長の豪遊振りは、地元でも話題になっていたが、ものすごいものだったらしい。

立候補都市のひとつ、トルコのイスタンブールは、ビザンチウム、コンスタンチノープルでもあった都市であり、ギリシャ・ローマの歴史に思いをいたし、キリスト教とイスラム教の融和への象徴的な都市として、オリンピックを開催する意味は、2回目の東京よりも大きいように個人的には思われる。

さらに、トルコは日本にとっては数少ない親日的な国でもあり、大切にすべき国ではなかろうか?

100年の計を考えるならば、東京が辞退をして、イスタンブールを応援するという手もあったように思う。

どうも、トルコの政治情勢や、スペインの経済不振などの影響もあり、東京が開催地に決まりそうなので、こんなことを考えた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧