カテゴリー「コーヒー・紅茶・緑茶」の13件の記事

2012年10月 8日 (月)

コピ・ルアクをとうとう飲んでみた

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2012年6月 2日 (土) コピ・ルアク を注文をしたはいいが、その後続いた暑さと湿気で、ドリップコーヒーを自宅で飲む気になれず、もったいないことに今まで放置していた。

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10月1日のコーヒーの日なるものも過ぎ、前の森から蝉の鳴き声が聞こえなくなった体育の日に、コーヒーミルで挽いて、ペーパードリップで落とし、ようやく飲んでみた。

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さすがに購入したときの芳香は大分おさまってしまっていたが、めったに飲めないものなのでミルを掃除し、気合を入れてドリップして、家族全員で試し飲みをしてみた。

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ベースは、マンデリンということでもともとコクがあるコーヒーで、それほどコーヒー自体の香りは高くない品種だが、穏やかでマイルドな味わいだった。熱い温度のときよりも、冷めてきた方が特徴がでるようで、最後にカップに残ったコーヒーの香りや後味が悪くなかった。

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カップ2杯で、約1200円するのだから自宅で飲むコーヒーとしては破格の値段ではあるが、喫茶店で飲むことは考えればそれほど高いものではない。

今は、コーヒー豆も手軽に入手でき、ドリップコーヒーも家庭で安価に飲むことができるが、今回のような貴重な豆を扱うように、以前の日本人は飲んでいたんだろうなと、そんなことに思いを馳せた。思えば本当に贅沢な暮らしに慣れてしまったものだと思う。

その後、せっかく出した道具なので、冷凍庫に保存してあったウィーン土産のコーヒーの最後をドリップして飲んでみた。ヨーロッパの中でも最も早くコーヒーが親しまれた都市ということもあり、お土産のコーヒーながらとても美味しいものだった。コピ・ルアクとはまったく別の風土のヨーロピアンコーヒーで、ウィンナコーヒー用なのか苦みの強いもので、冷めるとよけいその苦みが際立った。

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2012年6月 2日 (土)

コピ・ルアク を注文

フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ という個性派女優たちが出演した不思議な設定の映画『かもめ食堂』でも登場した「コピ・ルアク」というコーヒーが美味しくなるおまじない言葉。

インドネシアではジャコウネコのことをルアク、コーヒーをコピというらしく、そのジャコウネコに関係のあるコーヒーとのことだ。ジャコウネコは、麝香という名前が付けられているだけあり、ムスク系の臭腺を持っているのだという。おそらくその関係でコーヒーに独特の香気がつくらしい。とにかく希少品らしく、コーヒー1杯1万円ほどする場合もあるという。(少々ゲテもの系ではある。)

先週、最寄のコーヒー店が今年も取り扱うという新聞記事が全国紙の地方版に掲載されたので、帰宅時にその支店に立ち寄ってみて「コピ・ルアクを注文したいのですがまだありますか」と尋ねたところ、「新聞記事を読まれましたか?注文受付中です」とのことで、予約してしまった。値段は何と50gで2,400円という高さ。レギュラーコーヒーを買っている他の店は、トラジャコーヒーでも200gで800円前後の値段のものが多いので、それに比べると12倍だ。

ジャコウネコは名古屋城の復元された障壁画にジャコウネコが描かれていたのを発見して驚いたのは、今年の名古屋旅行の記事に書いたが、「かもめ食堂」も今年テレビで見たので、何かと縁がある。 中旬には入手できるようだ。楽しみだ。

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2008年4月 2日 (水)

角山栄『茶の世界史』を読んだ

先日の『コーヒーが廻り世界史は廻る』 に続いて、同じ中公新書の『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』(中公新書596)を読み終えた。こちらは、1980年初版というので、相当古い本だが、2002年で27版と相当ロングセラーとなっているようだ。

コーヒーの歴史もそれまでは俗説しか知らなかったが、この茶の歴史も興味深いものだった。意外にも西欧に入ったのは、大航海時代で15世紀から16世紀頃のことで、コーヒーと踵を接するようにして紹介されたのだという。大陸諸国では、カフェイン飲料としてコーヒーが主流となったが、イギリスとロシアでは、茶が主流になったのは、ヨーロッパの性格に思いを馳せるとなかなか面白い。

また、アメリカ、カナダで緑茶が相当の期間嗜まれていたということもこの本で初めて知った。開国以降の日本が、絹に次ぐ輸出品として相当大量に北米に緑茶を輸出していたということはほとんど知らない歴史だった。最近また茶の輸出が話題にのぼっているけれど、茶は明治の日本の経済を支えた重要な輸出品だったのは意外だ。それが、インド、セイロンの紅茶との競争に敗れ、ほぼ現在のような茶の世界地図になったのだという。

イギリスが茶を飲むようになった当初も緑茶が主だったというのは、驚くべきことで、紅茶の歴史はまだ比較的新しいのだという。それが、大英帝国の威光により、イギリス王室御用達の銘柄が今では緑茶国日本でもむやみに有り難られているのもおかしい。

なお、イギリスのインド植民地政策は、上手な支配によって行われたというのが、前回のコーヒーの本でも取り上げられたことだが、アングロ・サクソンは、インドの綿製品をつぶすために、綿織物の職人の目をつぶし指を切るというような残酷なことを行ったことが、この本に紹介されていた。また、砂糖も西インド諸島(カリブ海)で生産するために、多くの黒人奴隷を王の名の下に、三角貿易により連行してきたこと、銀の流出を抑えるためアヘンを中国(清)に持ち込み、それに抗議した清国を相手に言いがかり的な戦争をふっかけて、香港などを直轄植民地化したことなど、当時の大英帝国の帝国主義、植民地主義による乱暴な行為は、まったくひどいもので、そのような過去にはまったく口をつぐんで正義面、地球の主面している欧米諸国は、一度猛省をすべきではないのだろうかと、改めてつくづく思ってしまった。昨日見た映画『オリバー・ツイスト』(ディケンズ原作)の冒頭、教会の慈善団体が運営する孤児院の理事達の偽善者としての描かれ方は痛烈だった。あのような紳士たちが本国で植民地経営の恩恵にあずかり、その意味ではホームズやワトソンと言った中産階級的な紳士連も同じ穴の狢であろうか。

茶とコーヒーという現代社会では当たり前の嗜好品の経済史を通じて、この近代社会の非常にゆがんだ一面が活写されており、大変勉強になった。上品なお紅茶、奥深いコーヒーなどと脳天気なことを言っていられない気分だ。それかあらぬか、最近コーヒーの飲み過ぎのせいか胃酸過多気味で、少しコーヒー断ちをしている。

参考記事:2012年7月13日 (金) アクセス解析と学生の課題図書?

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2008年3月27日 (木)

臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』

3/25から3/26にかけてココログ(フリー以外)がメンテナンスに入っていたため、投稿はフリーのサブブログの方にしたが、そのときに書いた中公新書を早くも読み終えた。

実に面白い本だった。1992年に初版というのだが、これまで背表紙も見た記憶がないので、逆に驚いている。ネットを検索すると、結構この本の感想や書評が見つかるので、それなりに有名な本ではあるようだ。

コーヒーの歴史が人類史の中でも比較的新しく、イスラム神秘主義が生みの親だとは知らなかった。それが、ヨーロッパでは修道院で意識を覚醒し、欲望を沈静させるということで、尊重されたという経緯があるようだ。そして、これがイギリスではコーヒーハウスにより有名なロイズの保険を生み出し、一方でその欲望沈静化作用を言い立てられた結果イギリスではコーヒーは廃れ紅茶が飲まれるようになったとか、フランスではカフェがフランス革命のゆりかごとなったり、ドイツでは市民革命の鬼子ファシズムを生んだりと、またその背景に西インド諸島、東アフリカでの植民地と黒人奴隷労働があるなど、コーヒーというカフェイン嗜好飲料がとてつもない働きを近代史の上で残しているということが読み物として面白く語られていた。副題の『近代市民社会の黒い血液』というのは、言い得て妙だと思った。

またイギリス人の支配、ドイツ人による官僚による匿名性の支配という図式(p.188前後)の提示は非常に面白いものがあった。

近著で、『パンとワインを巡り 神話が巡る』というのも出ているようだ。こちらにも興味がある。

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2008年3月16日 (日)

グアテマラコーヒーの香り

グアテマラ Guatemalaという国にはあまり馴染みがないが、2008年2月11日 (月) 最近の新聞記事から 「コーヒーの香り」とDVDの寿命で、ブルーマウンテンと並んで香りのリラックス効果が高い銘柄としてグアテマラが挙げられており、興味を持った。

そこで、帰宅時に最寄のコーヒー店に立ち寄り、グアテマラを探したところ、ブラジルなどの通常品と同じ程度の値段で売られており、早速買い求めた。ブルーマウンテンは、ハワイアン・コナと並ぶ高価さで、その5倍程度の値段だったので、ちょっと手が出ない。

早速、帰宅後ミルで挽いてみると、挽くときの香りからしてまず素晴らしい。少し甘みがある香りがするので、挽くだけでリラックス効果があるようだ。

いつも通りにドリップして飲んでみると、液体としてのコーヒーの香りも、味もマイルドで飲みやすい。これまで、モカ、ブラジル、キリマンジャロ、マンデリン、ジャマイカなどいろいろ試しながら楽しんで飲んできたが、このグアテマラはその中でも気に入った。

それを飲みつくした後、同じ店に立ち寄ったところ、普通のグアテマラの約2倍の値段で、グアテマラ・サンタバーバラという銘柄が売られていたので、購入。早速飲んでみたところ、通常のグアテマラとは結構性格が違うように感じた。香りも独特の甘さはないが、ドリップ後のコーヒーは、雑味がなく、非常にすっきりした味のようだ。むしろコクが無さ過ぎるようにも感じる。これはこれで、悪くはない。調べてみたところ、私の感じた印象とは違うが、結構高品質な銘柄のようだ。味や香りの比較表もあった。

前回のグアテマラは、一般品だと思うが、グアテマラコーヒーといっても農園ごとに非常に細かいようだ。

コーヒーの世界も奥深い!

ただ、最近、さすがに手で引くスローライフのコーヒー生活も時々面倒くさくなってきた。最近のコーヒーメーカーは、ステンレスポット(魔法瓶)が主流らしく、電気代もあまりかからないとの記事を読んだ。電動ミルと一緒に購入を考えてもいいかも知れない。

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2008年2月18日 (月)

セル/CLO ヴァーグナーの『リング』抜粋オーケストラ曲集

Szell_wagner_ring ヴァーグナー 

楽劇『ニーベルングの指環』より

1.『ラインの黄金』より『ヴァルハラへの神々の入城』
2.『ヴァルキューレ』より『ヴァルキューレの騎行』
3.『ヴァルキューレ』より『魔法の炎の音楽』
4.『ジークフリート』より『森のささやき』
5.『神々の黄昏』より『夜明けとジークフリートのラインの旅』
6.『神々の黄昏』より『ジークフリートの葬送の音楽と最終場面』
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 (MYK36715 Produced by Andrew Kazdin, マルC 1985)

先の土曜日は、午前中に家族と用事に出かけた。そのおり、知人に噂話を聞いていてブログ記事で確認できたコーヒー豆の焙煎販売店で、ブラジルサントスとマンデリンを買い求め、早速ブラジルを挽いて飲んで見た。癖がなくスタンダードな味を楽しめた。

その午後は特に用事もなかったので、コーヒーを飲みながらテレビを楽しんだ。

世界の建築100選の後半50選をBSで放映しており、日本の城郭(松本城や姫路城)のほかに、ヴェルサイユ宮殿やアルハンブラ宮殿なども取り上げられており、その中にバイエルン王の例のルートヴィヒ二世のノイシュヴァンシュタイン城とそのほか彼が作った2件の宮殿が放映され、ヴァーグナーとの関わり合いについても結構詳しく紹介されていた。(ヴィスコンティの『ルートヴィヒ』も、こういう予備知識を持っていればもっと鑑賞が面白かったかも知れない)。

ノイ・シュヴァン・シュタイン 新しい・白鳥の・石 は、名前自体が白鳥の騎士ローエングリンの伝説に基づくものらしいし、城内にはなんとタンホイザーのヴェヌスブルクの洞窟まで再現しているのだという。また礼拝堂の見事な中世風のステンドグラスの下絵はルートヴィヒ自身によるものだという。まるで、ディズニーが一国の国王になったような人物だったわけだ。

そんな番組に刺激されて、最近ようやく入手できたセルとクリーヴランド管による"Ring"の抜粋盤を楽しんだ。同趣向のものは、以前ショルティとVPOによるものを取り上げたことがあるが、このセル盤はそれよりももっとずっと早い時期のもので、セル自身が曲と曲のブリッジの部分を作曲したとも言われているものらしい。

(じっくり耳を通していないのがばれてしまう記述だった^^; 抜粋にブリッジを追加して作曲したのはマゼールで、ベルリンフィルとテラークに入れた録音でそれを聴くことができる。セルのこの抜粋集にはそのような経過部はついていない。2010/1/29追記)

この盤自体、1985年の発売であり、最新ディジタルリマスタリングでもないので、音響は少々鮮明さを欠くものだが、これこそ「リング」入門に最適との評価もむべなるかなと言う非常に理解し易いまとまった音楽になっているように感じた。

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2008年2月11日 (月)

最近の新聞記事から 「コーヒーの香り」とDVDの寿命

ひとつは、2月3日付けの朝日新聞のbe on Sunday の「日曜ナント カ学(NANTO-KAGAKU)」 の「豊かな香りで脳リラックス」の特集記事。昨年秋のカンボジアコーヒー以来毎日のように自分で挽いたコーヒーを楽しんでいて、比較的精神的な調子もいいので、結構興味深く読ませてもらった。

以前、コーヒーを飲むと便通がよくなるので、大腸ガンの予防になるとかいう話が広まり、知人にも「コーヒーを飲んでいたときにはポリープの指摘がなかったが、やめたら定期健診で指摘され、またコーヒーを復活したら良いようだ」という体験談を語ってくれた人もいた。その一方で、相当焙煎によって豆のたんぱく質や糖分、油脂分を炭化させるので、発がん性云々という話はまだ消えないし、カフェイン中毒や不眠の害もまだ絶えない。

この新聞記事では、コーヒーの香りが脳をリラックスさせるということ、豆の種類によって効果が違いブルーマンテンやグアテマラで特に効果が高いという実験結果などが紹介されていた。ただ、その香りの成分が多すぎて分析はまだまだ途上のようだ。また、上記の「大腸ポリープ」ではなく、肝臓がんの減少効果が日本の厚生労働省による10年9万人に渡る追跡調査で裏付けられているらしい。また、糖尿病にかかっていない人に対しては予防効果があるのだという。

別に健康のためにコーヒーを飲むということはないし、単なる嗜好品として飲んでいるだけだが、このような記事を読むと、なお一層飲んでしまいそうだ。これまで、味わったのは、例のカンボジアコーヒー以降、普通のブラジルのストレート、ドミニカントリプルA、UCCのモカブレンド、スターバックスのクリスマスブレンド(妻購入)、キリマンジャロのストレート、トラジャのストレート、南蛮屋の炭火焼きスペシャルブレンドとうまかブレンド、それに最近生豆からその場で焙煎してくれる店のマンデリン。

豆の種類もさることながら、挽きの細かさ・粗さ、粉の量、カリタ・メリタ、蒸らし方、ドリップ時のお湯の注ぎ方(一息に、また、数回に分けて)などといろいろ試みているので、これは美味いhappy01というときと、少しビミョーdespairというというときが交錯するが、総じて挽いているときの香り、ドリップしているときの香りには確かにリラックスさせてもらっている。

2月9日(土)の夕刊のトップは、DVDディスクに寿命格差があり、メーカーによって「数年から永遠まで」の差があるのだという。これは、日本のディジタルコンテンツ協会による実験結果で、2003年から4年かけて日本国内で市販されている18ブランドを対象にしたものだという。DVD-R8件、DVD-RW5件、DVD-RAM5件。日本ブランドと台湾ブランドのもののみ。 調査の原文は、この「長期保存のための光ディスク媒体の開発に関するフィージビリティスタディ」 http://www.dcaj.org/h17opt/17optstudy.html 内の126ページにも渡るpdfで読むことができる。

愛用のhpのノートPCは、購入直後にライティングソフトで苦労したのでいろいろ試した結果、現在はお気に入りのブランドは確立しているのだが、そのブランドの良否はどうか気になるところだけれど、一応新聞記事と上記報告書を照合すると、どのブランドがどの結果なのかは分かるようには思える。

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2008年1月17日 (木)

メリタとカリタと自家焙煎

ネルドリップ、サイフォン、パーコレーター、水出し、煮出し、エスプレッソなどなどコーヒーの抽出方法にはいろいろあるようだが、もっとも手軽なのはペーパードリップ方式だろう。中でも、ドイツの主婦メリタ・ベンツの名前が付いたメリタと、非常によく似た名前の日本のカリタが日本ではよく知られているようだ。

大学生時代にレギュラーコーヒーのペーパードリップを飲み始めてから、大体カリタを使うことが多かった。途中、メリタも使ってみたが、そのとき買ったメリタの樹脂製のドリッパーがドイツが本家というのに何だか薄っぺらでチャチで形も歪みがあるようで、サーバーの上でも不安定になり使わなくなってしまったのだ。まがい物だったのだろうか?

現在では、普通のスーパーや量販店の販売スペースではカリタの方が優勢だろうか?

このところ、毎日自家挽きコーヒーを飲んでいるので、たまにはメリタも使ってみようかと、先日350円で2杯用のドリッパーを買ってきた。今度は樹脂製でもしっかりしている。

カリタはコーヒーの落ち口が三つ穴で、お湯の注ぎ方も、何回かに分け、最後に残ったドリップ中の部分はコーヒーサーバーに完全に落とさないうちにドリッパーを引き上げるという手順で、使う粉の量も付属の軽量スプーンが大きいので若干大目になり、味わいも濃厚な味になるようだ。

一方最近使用を再開したメリタは一つ穴が特徴で、ドリップの仕方も(蒸らしは同じだが)杯数分のお湯を一度に回しいれ、コーヒーがドリップ穴から全部落ちきるまで絞りきるという方法が一般的のようで、こちらで淹れるとすっきりした味わいで安定した味になるが、少々コクが薄くなるようにも感じる。

まあ、これこそ気分次第、濃い目を飲みたいときにはカリタでじっくり淹れるもよし、またメリタでも数度に分けてお湯を注げばその調整は可能だ。

さて、コーヒーではまた一歩進んで、生豆を買ってきて家庭で焙煎をすることも可能なようだ。私がたまに焙煎済のコーヒー豆を購入する店でも、少し薄緑色の生豆を販売しているので、それなりの需要があるのだろう。本来は、焙煎したて、挽きたて、淹れたてが望ましいのは理の当然のようだが、最も技術を要するのも焙煎だとも言うので、現在家庭用の焙煎機も出回ってはいるようだが、そこまで凝るかどうかは思案中というところだ。

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2007年12月26日 (水)

J.S.バッハ『コーヒー・カンタータ』とドリップコーヒー

Jsbach_coffee_cantata J.S.バッハ 世俗カンタータ BWV.211
「おしゃべりはやめて、お静かに」(Schweigt stille, plaudert nicht)

エマ・カークビー(S), ロジャーズ・カヴィ・クランプ(T), デイヴィッド・トーマス(B)

クリストファー・ホグウッド指揮(ハープシコード)
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック

1986年、ロンドンでの録音

(併録: 農民カンタータ)

先日のカンボジアン・コーヒーのおかげで、コーヒー熱が再燃し、このところずっとコーヒーミルで挽いたコーヒー豆で淹れたコーヒーを飲んでいる。豆はスーパーや専門店で売っている焙煎されたものを買ってくるので、コーヒーの淹れ方の選択肢はコーヒー豆店、豆の産地、焙煎度合いの選択、豆の量、ミルの挽きかたの粗さ・細かさ、ドリップ時の粉の量、お湯の温度、蒸らし時間、抽出時間、お湯の量などなど多岐に渡る。組合せを考えれば膨大なものになる。まだ安定した味が出せるわけではないが、いろいろ試してみると、粗挽きよりも中細挽きで、じっくり抽出した味の濃いものがどうも自分の好みのようだ。

バッハのコーヒーカンタータとドイツでコーヒーが飲まれるようになった経緯などは、このサイトによくまとまっているが、コーヒーを含めたカフェイン飲料というものが人類史に与えた影響というのはなかなかのものがあるようだ。

中国や日本における茶、茶がインドやスリランカで生産されるようになったこと、アラビアでのコーヒーの発見とヨーロッパへの伝播、中南米諸国でのコーヒープランテーションの開発、フェアではないトレード。1773年アメリカ独立を促したボストン茶会事件、1840年欧州諸国によるアジア支配と日本の尊皇攘夷のきっかけアヘン戦争の原因となった中国茶などなど。

バッハとしては珍しく寛いだ雰囲気のこの曲は、流行のコーヒーのとりこになった若い女性によるコーヒー賛美と、その女性の頑固な父親とによる寸劇的な喜劇で、いわゆるオペラ作品を書かなかったとされるバッハにとっては、受難曲と並び一種の演劇作品とも見なされるものの一つになっている。

ジャケットの写真は、バッハ兼頑固親父に扮したホグウッドと、コーヒー娘に扮したエマ・カークビーで、この辺もなかなか面白い。カークビーの声は、素直でヴィブラートの少ないストレートな美しい響きで、この頃のピリオド演奏のスター歌手の一人だった。今はあまり名前を聞かなくなってしまっているけれど、この寛いだ録音では、明るい響きの美しいソプラノがたっぷり楽しめる。

楽しい演奏で、コーヒーを飲みながら聴くとまた格別だ。

参考記事:

2007年10月30日 (火) カンボジアコーヒーを挽いて飲む

2007年11月30日 (金) カンボジアコーヒー、その後

2007年12月11日 (火) コーヒードリップ専用ケトルとドミニカン・トリプルA

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2007年12月11日 (火)

コーヒードリップ専用ケトルとドミニカン・トリプルA

近所のコーヒー用品、コーヒー豆専門店が年末セールをやっており、以前から欲しかったドリップ専用のやかんが安売りになっていたので購入した。自宅で開梱してみたところ、新潟県の燕市の会社の製品だった。注ぎ口が微妙なカーブを描いていて美しい。説明書の通り、洗剤で内部を洗い、よくすすぎ、2回沸騰させては捨てを行ってから、早速ドリップに使ってみた。

これまで2リットルは入る注ぎ口が大きい普通のやかんでドリップしていて、それなりに自分好みのコーヒーを飲めてはいたのだが、この専用ケトルは使い勝手が格段に違い優れている。細く適量のお湯が美しい注ぎ口から出るので、自分の思い通りの分量のお湯をコーヒーの粉に注ぐことができる。約30秒蒸らしてから、数度に分けて渦巻きを描くように注ぐのだが、これまでのやかんではドバドバとお湯が注がれてしまっていたのが、今度はうまく注げるので、粉からの泡立ちもことのほかよいようだ。

さて、味だが、嗜好品一般と同じく、こちらの体調などに大きく左右されるため、格段に旨くなったかは分からないが、妻に聞いても雑味が減り、透明感のある味になったようだ。また香りのたち方もこれまでよりも高く香る。

ところで、この店はこれまで何年もその前を通っていたのだが、この機会に初めて焙煎済みの豆を購入してみた。店員に売れ筋を尋ねたところ、いくつか紹介してくれたが、中でドミニカントリプルAというのが面白そうで、「珍しいですね」などと言いながら100gほど購入してみた。例のブルーマウンテンの取れる島はどこだったか、ドミニカではなかったように思うのだが、などと考えて、帰宅後調べてみたところ、ブルマンはジャマイカで、ドミニカのコーヒーはそれほど有名ではないようだ。

早速これも挽いて、専用ケトルでドリップして飲んでみたが、少し深煎りのようで、バランスはいいが、大手メーカーのモカブレンドの方が美味しいように感じた。

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