カテゴリー「ディスク音楽03 アンサンブル」の110件の記事

2015年3月22日 (日)

Harmoniemusik (管楽アンサンブル)というもの

管楽アンサンブルによる「フィガロの結婚(ヴェント編曲)」をかつて愛聴していたことがある。思えばこれが「フィガロ好き」になったきっかけだった。1970年代の中学生時代のモノのラジカセによるFM放送のエアチェック。まだその頃のカセットテープは実家の押入れかどこかにあるだろうか?当時は、「フィガロの結婚」についての知識もほとんどないながら、アナウンサーの「ヴェント編曲によるフィガロの結婚」というナレーションまで録音してあったため、記憶に強く刻まれている。思えば、面白いオペラ入門だった。

さて、190枚全集には、モーツァルト自身の編曲らしい(K Deest:ケッヘル番号なしになっているのかどうか未確認だが) 「後宮からの誘拐」の
Harmoniemusik nach Die Entführung aus dem Serail K 384 (序曲を含めて全18曲)が収録されていた。たぶんこのYoutubeの Bläserensemble Sabine Meyerと同じもの。 
https://www.youtube.com/watch?v=I61IP7fldvA

歌詞が無い器楽のみの方が聴きやすい。

このほかに、

Johann Georg Triebensee (1772-1846、作曲家、オボイストで、アルブレヒツベルガーの作曲の弟子なのでベートーヴェンの相弟子にあたる)の編曲による「ドン・ジョヴァンニ」(同13曲)と 上記のJohann Wendt(1745-1801、作曲家、イングリッシュホルニスト、オーボイスト) の編曲による「後宮からの誘拐」(8曲)が収められているが、我が懐かしの「フィガロ」は収録されていなかった。

Youtube をあたったところ「フィガロ」のハルモニームジークが数点あったのは、便利な世の中になったものだと思う。

◆The Bratislava Wind Octet のもの:
https://www.youtube.com/watch?v=Yt3vzvXQfGM

編曲者不明。記憶の演奏と少し編曲が違う気がする。

◆Zefiro Ensemble(Arranged by Alfredo Bernardini)というのも見つかった。

(1/2) https://www.youtube.com/watch?v=USJslsQhS-c

(2/2) https://www.youtube.com/watch?v=XzADjCpIz3g

こちらの編曲者Alfredo Bernardini。このアンサンブルのメンバーらしい。

それでも、ヴェント編曲のフィガロをGoogleで探してみるとそれなりにヒットはする。

◆楽譜情報が見つかった。

http://trove.nla.gov.au/work/6131791

http://catalogue.nla.gov.au/Record/1418867

オーストラリアの楽譜情報

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Marriage of Figaro / [by] W. A. Mozart ; arranged by Wendt for 2 oboes, 2 clarinets, 2 bassoons & 2 horns. [music]
Bib ID 1418867
Format MusicMusic
Author
Mozart, Wolfgang Amadeus, 1756-1791  
Uniform Title Nozze di Figaro. Selections; arranged
Description London : Musica Rara, [c1975]
Score (2 v.) and 8 parts ; 31 cm.
Notes

Cover title.

Includes bibliographical references.

Subjects Wind octets (Bassoons (2), clarinets (2), horns (2), oboes (2)), Arranged - Scores and parts.  |  Operas - Excerpts, Arranged.
Time Coverage 1786
Other authors/contributors Wendt, Johann, 1745-1801
Music Publisher Number M.R. 1825

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◆「管楽器による室内楽への注釈付きガイド」という本

An Annotated Guide to Wind Chamber Music

https://books.google.co.jp/books?isbn=1457449978
Mozart, W. A. (1756-1791) Marriage of Figaro (Vols. I & II) (suite from the opera) arr. Wendt Composed: 1786 (first performance) Duration: flexible — (depending on which movements are programmed) Publisher: Musica Kara Difficulty: ...

には、1971年にJack Brymer 指揮の London Wind Soloists による録音が Musical Heritage Society MHS7019というLPで発売されている、と書かれていた。

年代的に、1970年代中旬にエアチェックできたのはおそらくこの録音だろうと思う。

探してみると、中古LPでは入手可能らしい

http://www.musicstack.com/item/5540461

http://www.discogs.com/London-Wind-Soloists-Jack-Brymer-Wolfgang-A-Mozart-Le-Nozze-Di-Figaro-For-Wind-Ensemble/release/3973519


Tracklist
A1     Overture    
    Act I
A2     Cinque, Dieci    
A3     Se A Caso Madama    
A4     Se Vuol Ballare    
A5     Non Piu Andrai    
    Act II
A6     Porgi Amor    
A7     Voi Che Sapete    
A8     Venite Inginocchiatevi    
    Act III
B1     Crudel! Perche    
B2     Riconosci In Questo    
B3     Dove Sono    
B4     Che Soave    
B5     Ecco La Marcia    
    Act IV
B6     Deh Vieni, Non Tardar    
B7     Pian, Pianin    
Credits

    Arranged By  Johann Wendt
    Conductor  Jack Brymer
           
 
なお、Jack Brymerとロンドン管楽ソロイスツは、管楽アンサンブル用の作品を数多く録音していたようで、ベートーヴェンの管楽アンサンブル曲も多く録音している。

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それにしても、ハルモニームジークの響き。伸びやかでお気楽な気分で、とてもくつろげる。

モーツァルトやベートーヴェンの時代には、作曲者自身や同時代の音楽家の手によりこのようなリダクション(縮小編曲)が数多く作られ、これらが遠隔地等での音楽の紹介、普及に役立てられたらしい。

ただ、ヴェントの編曲の「フィガロ」もそれなりに録音はされてはいるようだが、ネット情報を見てもそれほど顧みられてはいないようだ。Imslpにもヴェント編曲の「フィガロ」は登録がなく、またNMLにも見当たらない。

デジタルコピー時代の現代には仕方がないのだろうが、このような楽しい編曲は忘れたくないものだ。

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2014年9月14日 (日)

モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K. 478

モーツァルト全集のMP3での取り込みは順調に進んでいる。高価な全集だけあり、CDの盤質がよいのかも知れない。読み取りのエラーが少ないためか、時には20倍など非常に高速なリッピングが行われている。本来このような高速取り込みは、音質にはよくないのかも知れないが、まずは190枚をきちんと取り込んで楽しもうと思っている。

できれば、ケッヘル第1版と第6版、および現在判明している作曲年代(完成年代)でのソートのために、iTunesのタグのフィールドを工夫して使えないかと思っている。これで整理しておけば、エクセルへの書き出しも容易で、ディスコグラフィーが自動作成できるようなものなので、とても重宝なものだ。タグの 「グループ」 content group に ケッヘル第1版の番号を入力してはいるが、第6版と年代をどこに入れたら入力とデータとしての使い勝手が便利だろうか?

(9/15追記:  グループ欄に、ケッヘル第6版を入力することにした。曲名には第1版を記載するので、これの方が利便性が高いようだ。ただし、第6版以降のプラートやタイソンによる筆跡、用紙の透かしによる年代鑑定という客観的な方法により、第6版ではK6版-300番台つまりパリ旅行中の作品とされた著名なピアノソナタが、すくなくともパリからザルツブルクに戻って以降の作品であり、「トルコ行進曲」付などは、「後宮からの誘拐」との関係で、ウィーン時代の作品だとみなされるようになってきたため、第6版の番号によるソートでは最新の作曲年代順のソートにならないのが、まだ悩みの種だ。作曲年代はどの項目欄を使えばよいだろうか?)

さて、これまで取り込んできて、久しぶりにじっくりと耳を通した曲の中で、特に印象に残って、書き付けたい意欲が出たものを少し書いてみようかと思っている。その第1弾。

Mozart: Piano Quartet #1 In G Minor, K 478
1. Allegro  2. Andante  3. Rondo: Allegro Moderato

Beaux Arts Trio [Menahem Pressler (p), Isidore Cohen (vn), Bernard Greenhouse (vc)] & Bruno Giuranna (va)

第1番、ト短調は、モーツァルトの宿命的な調性といわれるト短調を主調に冠している曲なのだが、交響曲第25番、第40番のように人口に膾炙したりしておらず、弦楽五重奏曲第4番のようにゲオンや小林秀雄が取り上げたりなどのスポットライトが当てられていない。

作曲の時期的には、前後には、ピアノ協奏曲第20番ニ短調(K.466), 第21番ハ長調(K.467), 第22番変ホ長調(K.482), 第23番イ長調(K.488)、第24番ハ短調(K.491)などの多彩な名曲群が控えている時期であり、「フィガロの結婚」(K.492)の年代でもあり、モーツァルトの創作力が頂点を迎えていた1785年から1786年の時期でもある。

ピアノ四重奏曲は、この第1番のほかは、この後作曲された第2番変ホ長調K.493の2曲しか残されなかった。当時は、音楽愛好者のレベルが高く、特に室内楽は、愛好者が自ら仲間内で楽しむために新作の楽譜を購入するという需要があったのだというが、これら2曲は、当時親しまれていたピアノ三重奏曲とは異なる編成でもあり、また、演奏技巧や内容が「難しい」と思われたためらしい。(後世の作曲家の作品では、シューマンとフォーレがこのジャンルに挑戦しているが。)

室内楽なので、ピアノ協奏曲とは違い、冒頭からピアノが登場するし、ピアノ協奏曲ならオーケストラに任されるような伴奏的な役割をピアノが担うこともあるので、いわゆる「書法」的にピアノ協奏曲とは異なるのだが、これら二曲の魅力的な楽想は、このままピアノ協奏曲としても十分、上記の名曲群と妍を競うほどのものだと思う。

実際、モーツァルト自身、いくつかのピアノ協奏曲の管楽器のパートなどなしでも室内楽的に演奏できるような指定をしているものもある(残念ながらこのバージョンは、「全集」には含まれていないのだが。)くらいなので、室内楽と協奏曲の境は意外に低かったのではないかと考えたりもする。 

第11番K.413についての解説(Mozart con garazia)

楽長モーツァルト氏は尊敬すべき聴衆の方々に新たに作曲されたクラヴィーア協奏曲三曲の出版を発表した。 この三曲の協奏曲は管楽器を含む大管弦楽団でも、単なる四重奏、即ちヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1とでも演奏可能であり、本年四月初めに出版される。 (浄書し作曲者自身で目を通した後)予約注文者にのみ分配される。 予約は今月20日から3月末まであり4ドゥカーテンであることを付記しておこう。 彼の住居はホーエン・ブリュッケ、ヘルベルシュタイニッシェ・ハウス第437の四階にある。

ピアノ協奏曲集(室内楽版) コラール(ピアノ)ミュイール弦楽四重奏団(2CD)

・ピアノ協奏曲第6番変ロ長調 K.238
・ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414(385p)
・ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415(387b)
・ピアノ協奏曲第11番ヘ長調 K.413(387a)
・ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246
・ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449

 
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
 ミュイール弦楽四重奏団
 録音:1988,89年(デジタル)

さて、この充実した音楽が、あまり声高にこれらが褒めそやされることは無いようなのがこれまで意外におもってきた。

ト短調という「名前」で、確かに第1楽章が「ベートーヴェン」を予言するような力感のある短調で開始され(ベートーヴェン的だから素晴らしいというわけではもちろんないが)、それはそれで素晴らしいのだが、第2、3楽章は長調が主調で、特に第3楽章のロンドは、何とも言えずに巧まず気取らない第1主題から始まり、いかにも「モーツァルト」的な音楽を味わうことができる。

むしろ、第2楽章、第3楽章が悲哀に満ちた第1楽章の曲調と比較して物足りないという意見もあるのかも知れないが、この長調の2つの楽章は、聴いている分でもても密度の濃い書法で書かれているようであり、そうは言ってもも力みや淀みもなく、その流れに浸ることができる。

少なくとも、ピアノ協奏曲が愛好されるのと同じくらいは愛好されてもしかるべきだと思うのだが。

ボーザル・トリオとヴィオラのジュランナの演奏と録音が素晴らしい。1983年の録音らしい(録音の詳細データは、「全集」の書籍部の最後に楽曲解説と一緒に掲載されてるので、確実なデータがネットでは見つからない)が、プレスラーのピアノは、明瞭で輝かしいが、決して華美ではなく、これほど「いい音」のピアノ録音はなかなか聞けないのではないかと思う。

参考動画:

Vn: Frank Peter Zimmermann
Va: Tabea Zimmermann
Vc: Tilmann Wick
Pf: Christian Zacharias

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2014年9月 2日 (火)

小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った

初秋を知らせてはくれるが、少々煩いアオマツムシが樹上で鳴き始めた。熱帯性のデング熱の感染が日本でも確認されたことがニュースになっているが、同じく熱帯性のアオマツムシはすっかり亜熱帯の南関東の風物詩になってしまっている。

1991年のモーツァルト没後200周年を記念して発刊された小学館のモーツァルト全集15巻+別巻(CD190枚組)。オランダのPhilips社のCDによる Complete Mozart Edition (こちらは180枚組。おそらく小学館の10枚はモーツァルと以外の作曲家の作品10枚分が多いのだろう)をベースにして、モーツァルト学者の海老澤敏氏を中心とした著者陣が生涯、作品論、18世紀の文化・世相などを記述・論述した浩瀚な書籍が全16巻にも上るもので、各冊が美麗なハード函の中に納められている。CDは最大4枚入りの通常のCDケース2個が薄目のカートンに入り、そのカートンが縦置きで2個ずつ(1函にケース4個で、CD最大16枚収納)が書籍に並んで収納できるようになっていて、その書籍とCDを同梱した函の厚みが各巻10cmほどある。すべて横に並べると横幅が160cmにもならんとする。

就職してからある程度経験を積んだ年齢にもなり、全巻予約すれば、分売よりも数万円も安く買えるというので、数年の刊行期間の間に転勤になったときのことも書店で相談に載ってもらい(ただ、今思えば覚書などは交わさなかった)、一括払いで購入したものだった。当時はまだ独身寮生活だったので、それなりに自由になる金銭があったので、このようなまさに言葉通り、趣味のための贅沢な買い物ができたのだが、結婚後や育児期間中では無理だっただろう。ただ、別巻(モーツァルトとその周辺)は、全巻完結後の分売だったはずで、無理して買ったような記憶がある。(結婚後に同じく発売された小学館のバッハ全集は、管弦楽・協奏曲の巻を妻がプレゼントしてくれたのだが、さすがに他の巻は買えなかったし、講談社のベートーヴェン全集はカタログを見ただけだった。)

それ以来、2000年に現在の住居に引っ越す際に、学生時代から独身時代にかけての多くの書籍類と一緒に実家に置かせてもらったまま、時折帰省したときにつまみ聞きをしただけで、「モーツァルト」本を読んだ際に、手持ちのCDコレクションにその曲が無いと、全集があれば聴けるのになどと思うことがままあった。

既にiTunesでHDDに取り込んでの音楽鑑賞に慣れてから10年近く経過していたこともあり、以前にはPCとHDDを持ち帰り、時間のあるときに実家に行ってPCリッピングをしようかというアイデアがあった。今回はクルマで帰省するので、書籍ごと15冊全て持ち帰ることも考えたが、ただでさえ物が溢れていて片付かない集合住宅では置く場所も無い。せっせとテレビ番組をBDにダビングしているが、その時に使っているBDを入れる書籍型のケースのことを思い浮かび、96枚入りを2冊購入し、すべてCDケースから移し替えて持ち帰ってきた。

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現在、48枚をiTunesでリッピングしたところ。

併せて、実家に置いてあったオカールの「モーツァルト」、同「比類なきモーツァルト」、井上太郎の「モーツァルトのいる部屋」、「わが友モーツァルト」を持ち帰った。A.アイシュタインと海老澤敏の似た装丁の大冊2冊は置いてきた。

オカールの2冊もちょうど1991年頃に買ったもので、当時は少々小難しく、ざっと読んだだけだったが、今回改めて読み直してみると、さすがに読み応えがある。とはいえ、「比類なき・・・」は独特の用語(フランス語の原書で使われている重要な概念を表す術語に、日本語として対応するこなれた言葉が無かったのかも知れない)が多く用いられ、まだ隔靴掻痒的な感じは残った。

さて、「全集」の詳細は以下の通り。

「全集」でもなければ聴く機会のほとんどない、第2巻、第3巻は今のところ、ことに興味をそそられ面白いが、古くはブレンデルとマリナーのピアノ協奏曲全集を購入(これはこの「全集」を購入後、友人にプレゼントした)して楽しんだことのあるウィーン時代初期(1782-1784年)の11番から19番の協奏曲(K.413-K.459) が懐かしい。特に11番から16番は久しぶりに聴いた。モーツァルトが、「音楽の玄人にも素人にもその人なりに楽しめる」ように書いたと手紙で父に知らせ、自作自演でウィーンで大人気を博した曲だが、20年ほど経過した後で、久しぶりに聴いてもとても楽しい。

(CD1~12) /モーツァルト全集1 交響曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110019

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(CD13~24) /モーツァルト全集2 セレナード、ディヴェルティメント
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110027

(CD25~36) /モーツァルト全集3 管楽セレナード、管楽ディヴェルティメント、舞曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110035

(CD37~48) /モーツァルト全集4 ピアノ協奏曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110043

(CD49~60) /モーツァルト全集5 ヴァイオリン協奏曲、管楽のための協奏曲、管楽のための室内楽曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110051

(CD61~73) /モーツァルト全集6 弦楽のための室内楽曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:409611006X

(CD74~85) /モーツァルト全集7 ピアノをともなう室内楽曲、ヴァイオリン・ソナタ
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110078

(CD86~97) /モーツァルト全集8 ピアノ曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110086

(CD98~108) /モーツァルト全集9 宗教音楽〈1〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110094

(CD109~119) /モーツァルト全集10 宗教音楽〈2〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110108

(CD120~130) /モーツァルト全集11 オペラ〈1〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110116

(CD131~141) /モーツァルト全集12 オペラ〈2〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110124

(CD142~153) /モーツァルト全集13 オペラ〈3〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110132

(CD154~165) /モーツァルト全集14 オペラ〈4〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110140

(CD166~178) /モーツァルト全集15 コンサート・アリア、歌曲他
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110159

(CD179~190) /モーツァルト全集 別巻 モーツァルトとその周辺
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110167

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2014/9/22追記
The Compact Complete Mozart Edition (デッカのサイト)を発見した。

各トラックデータに録音データ、演奏者等が詳しく掲載されている、優れもの。

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2013年12月28日 (土)

ゲヴァントハウス四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集

2013年も押し詰まってきた。今晩は、もう12月28日。今日を入れてあと4日が過ぎると、2014年だ。

さて、ズスケ四重奏団(ベルリン四重奏団)のベートーヴェンの第14番は、学生時代に上手くエアチェックできて、それ以来一種の心の友のような音楽になっていた。音楽之友社版のミニチュアスコアを買い求め、7楽章もあるこの曲をずいぶん聴いたものだ。そのほか、ベートーヴェンの四重奏曲では、スメタナ四重奏団の第7番(ラズモフスキー第1番)も何度も聴いた。

あるきっかけで、後期四重奏曲のことを思い出し、ズスケ四重奏団の録音が入手できるか、HMVのサイトを覗いてみた。入手は可能だったが、取り寄せになるとのことだった。HMVのユーザーレビューでは、このズスケ四重奏団の全集は非常に評価が高いようだった。さて、どうしようと迷っている内に、オススメCDとして、ゲヴァントハウス四重奏団のセットが目に留まった。

こちらは、比較的新しい録音らしく、1990年代と2000年代のもので、こちらのユーザーレビューもズスケ四重奏団に勝るとも劣らぬ絶賛が多い。価格も、10枚組(10枚目は過去のゲヴァントハウス四重奏団の録音とそれに関するメンバーのコメント。11枚目はCD-ROMの解説書)で、割引適用だと、過去のLPのレギュラー盤一枚の廉さ。配送料も無料だという。

12/21にポチっと発注したところ、12/28に到着した。

早速、HDDに取り込んで聴き始めたが、過去のどの録音よりも、スーッと耳に浸み込むような感触を持った演奏、音色、録音のように思える。

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追記:2013/1/6(月) 仕事初め。年末にリッピングした際にCD7枚目の第11トラック(最終トラック。昔から愛好している第14番の終楽章のAllegro)の最後の30秒ほど(CDの最外周部)が、iTunesのリッピング時でエラーが出てしまい取り込めなかった。エラー補正リッピングなどいろいろ試したが、ダメだ。折角の好演奏、好録音なのに、ほんの少しの瑕瑾でとても落ち込んだ。CDを丁寧に磨いて、単なる再生にしてもその部分になると満足な再生もできなかった。

それが、今日ふと思いついて、CDプレーヤーで再生して聴いてみたところ、ほとんどエラーらしい音飛びは聴かれなかった。数度試してみたが、大丈夫のようだ。それならばと、もう一台の新しい方のPCでiTunesで再生してみた。これは同じ個所で別のPC同様CDドライブがガシャガシャと不規則に動き、ダメ。

ネットで解決策を探してみている内に、このPCのバンドルソフトであるNEROというソフトにリッピング機能があるのを思い出した。ハードとのチューニングが巧くいっているのか、あっけないほど簡単に問題トラックがリッピングでき、再生してみたところ全く支障が無いではないか!

これで全曲支障なく楽しめるようになった。

(ところで、CDプレーヤーで聴いた方が音の鮮度はずっと高いのだが、楽器の定位の点では、mp3の方がいいようだ。この辺りが再生の不可思議さだ。)

◆Naxos Music Library の試聴サイト

http://ml.naxos.jp/album/NCA60139-320

HMV の購入ページ

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特筆すべきは、難曲「大フーガ」の聴きやすさだろう。アルバン・ベルク四重奏団よりもなぜ聴きやすいのか?各パートが明瞭であり、大変独立性を持っていること。ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロそれぞれの楽器の音色の違いが明確であること。フルトヴェングラーやクレンペラーの指揮による弦楽オーケストラの演奏が四重奏団のものよりも「聴き やすい」のも、この辺りに秘密があるのかも知れない。

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2013年10月17日 (木)

「夏の風の神パンの加護を祈るために」(ドビュッシー、アンセルメ編曲)

西空の虹ぞ野分の吹き返し

 台風26号の風吹き荒れる空に大きな虹がかかった。写真を撮ったが、あまりにも淡くてうまく映らなかった。

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 この台風は、過去10年で最大級とのことで、特に風に用心していたが、数年前まで三原山の噴火で全島避難を余儀なくされていた伊豆大島では、観測史上最大級の豪雨で大きな被害が出た。災害警報、避難指示の仕組みの抜本的な見直しが強く望まれる。判断指標として、観測地点数よりも、割合と規模に重みをより一層掛けるべきではなかろうか? 

 朝の交通は大きく乱れた。8時頃までには雨は上がったのだが、暴風警報は11時過ぎまで解除されなかったため、高校も休校になった。勤め先では、公共交通の状況と各自の安全を判断して出勤という指示だったので、最寄のJRの運転具合を見て、いつもより30分ほど遅く家を出た。

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さて、このCDは、以前から録音を入手したかったドビュッシーの「小組曲」の「小舟にて」を聞きたくて購入した。

この春逝去したパイヤールによる、おなじみのERATOへの録音だ。

Debussy, Ravel & Respigi: Orchestral Works
   Jean-François Paillard: Paillard Chamber Orchestra

Debussy: Petite Suite (orchestrée par Henri Busser)
ドビュッシー「小組曲」(オーケストレーション:アンリ・ビュッセル)
- 1. En bateau (小舟にて)
- 2. Cortege (行列) 
- 3. Menuet (メヌエット)
- 4. Ballet (バレエ)

ムード音楽的に聴かれる「小舟にて」だが、気品を感じさせる演奏だ。

Debussy: Deux Danses pour 2 harpes et instruments a cordes
ドビュッシー「2台のハープと弦楽合奏のための二つの舞曲」
- 1. Danse sacre (神聖な舞曲)
- 2. Danse profane (世俗的な舞曲)

この曲は、ランパルとラスキーヌ等のドビュッシーによるソナタ集に収録されていて結構親しんだ曲だ。あちらは、パイヤール室内管の演奏だったが、パイヤールの指揮では無かったはずだ。

Debussy: Six Épigraphes antiques (orchestrée par Ernest Ansermet)
ドビュッシー「六つの古代墓碑銘」(碑銘、エピグラフ)(オーケストレーション:エルネスト・アンセルメ)
  - 1. Pour invoquer Pan, dieu du vent d'ete 夏の風の神パンの加護を祈るために
  - 2. Pour un tombeau sans nom 名なき墓のために
  - 3.  Pour que la nuit soit propice 夜のさいわいならんために
  - 4. Pour la danseuse aux crotales クロタルを持つ踊り子のために
  - 5. Pour l'Egyptienne エジプト女のために
  - 6. Pour remercier la pluie au matin 朝の雨への感謝のために

Ravel: Pavane pour une infante defunte
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
  小規模なオーケストラによる演奏だろう。ハープとホルンがさすがに上手い。
 

Ravel: Introduction et Allegro
ラヴェル 「序奏とアレグロ」 
 (NHK BSプレミアム 朝の「クラシック倶楽部」のテーマ曲。このテーマ曲、知らないうちは、ラヴェルの曲だとはまったく思わなかった。)

Respighi: Antiche arie e danze per liuto (terza suite)
レスピーギ:リュートのための古風なアリアと舞曲(第三組曲)
  - 1. Anonymus: Italiana (Fine sec.XVI) - Andantino イタリアーナ
  - 2. Jean-Baptiste Besard: Arie di corte (Sec.XVI) - Andante cantabile - Allegretto - Vivace - Lento con grande espressione - Allegro vivace - Vivacissimo - Andante cantabile 宮廷のアリア
  - 3. Anonymus: Siciliana (Fine sec.XVI) - Andantino シシリアーナ
  - 4.  Lodovico Roncalli: Passacaglia (1692) - Maestoso - Vivace パッサカリア

パイヤールらしく、アクセントの丸い品のよい演奏。弦楽合奏が押しつけがましくない。

あまり演奏されることがないと思われる、アンセルメによるオーケストレーション版の「六つの古代墓碑銘(碑銘、エピグラフ)」の第1曲が印象に残った。

Six Épigraphes antiques (orchestrée par Ernest Ansermet)
   - 1. Pour invoquer Pan, dieu du vent d'ete

冒頭部分は、まるで何かの日本民謡のオーケストラ編曲を聴いているようだ。

 原曲(四手ピアノ)
  http://youtu.be/4VDcnBAFtAY

 これは、アンセルメ版をアンセルメ指揮スイス・ロマンド管で
  http://youtu.be/JD9BoCK78XQ

 こちらのYoutubeは、室内楽編曲
   http://youtu.be/Enx3sdZNlhs?t=33s

はるか以前に、アイルランドを訪れたとき、大陸の西の辺境と、東の辺境の何となしの共通性を感じたことがあった。ケルトやギリシャの音楽にも影響を受けたというドビュッシーの作品への親近感もそのようなところに淵源があったりすれば面白い。

(なお、この記事のフランス語表記は、アクサンが付いていたりいなかったりで不統一)

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2012年9月23日 (日)

グレン・グールド コンプリート・バッハ・コレクション

Glenn Gould: The Complete Bach Collection

6月20日にHMVでたまたま見つけて、予約注文していたこのボックスセットだが、ようやく9月21日に配達された。

立派な布張りの箱入りで、ハードカバーの上質紙の解説書付(英語と独仏語)。CDとDVDがセット。

CDの方は、半分以上ばら売りで持っていたが、DVDは全く所有しておらず、さらにゴルトベルクのザルツブルクライヴとグールドのレコードデビュー前のCanadian Broadcasting Corporation( CBC カナダ放送) でのゴルトベルクの録音(音質はよくないが)も含まれていたのが購入の決めてだった。

ザルツブルクでのライヴを聴くと、コンサートでのグールドが本当にすごかったことが実感できる。スタジオ録音でのテープ切り貼りのマジックでは無かった。また、デビュー録音とは違う声部を浮き立たせていたりして、グールドの解釈の多様性と、その反面のつかみどころの無さが感じられた。

CBCへの録音は、青柳いづみこ氏のサイトに書いてあった記憶があるが、デビュー録音は、様々な解釈の可能性の中からの、選択だったことが理解できるような演奏だった。

一九五四年にCBCのラジオ放送用に録音した《ゴルトベルク》を聴くと、当時の彼が、バロック音楽です らロマンティックなアプローチで弾いていたことがわかる。  それから一年、伝説の五五年盤《ゴルトベルク》のレコーディングに際してグールドは、トスカニーニのように即物的に弾くことが流行していた五〇年代の趣味に合わせて、自分の演奏を刈り込み、浄化し、我々がよく知る形につくりあげた。  作戦は見事に成功し、グールドは一躍国際舞台に躍り出た。

DVDのモンサンジョンによるゴルトベルクは、最後のゴルトベルクと同じ時期の映像のはずだが、CDジャケットの疲れた表情のグールドとは異なり、生き生きとした表情と、素晴らしい指の魔術を見せてくれる映像で、以前Youtubeで部分的に見たことはあったが、通して視聴して感激を新たにした。

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2012年5月19日 (土)

シューベルト ピアノ五重奏曲『鱒』(ます) ルドルフ・ゼルキン, ラレード, 他

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2008年5月 3日 (土) リヒテル、ボロディン四重奏団の『ます』五重奏曲 も5月に聞いたのだったが、この爽やかな室内楽曲は5月の晴天によく似合う。

このCDは、 "The great collection of classical music" シリーズに含まれるもの。以前にホルショフスキーのピアノによる盤の時に触れたコントラバスのジュリアス・レヴァイン(ライナーの表記は、ジュリウス・レヴィンスだが、 Julius Levine という綴りで、指揮者のLevineがレヴァインなのでレヴァインでよいのだろう。2003年に逝去されているようだ。)が参加している。

他のメンバーは、ゼルキンやその義父アドルフ・ブッシュ等が主催していたマールボロ音楽祭の参加者で、ヴァイオリンはハイメ・ラレード、ヴィオラがフィリップ・ネーゲル、チェロがレスリー・パルナス。 1967年録音。タイミングは、CD表記で、13:36/7:07/4:04/8:19/6:19

この曲のピアノパートは、シューベルトのピアノの書法が上手かったのだろうが、どの演奏でもピアノの伸びやかな響きが楽しめることが多いのだが、CBS時代のゼルキンのピアノ録音としては、その美しい音色が味わえるものになっているように思う。

アンサンブルは、生真面目なルドルフ・ゼルキン主導なのだろう、とても誠実な音楽づくりではあるが、音楽祭の同僚たちの息もあっていて、暖かみが感じられる。ただ、録音の関係かどうかはわからないがホルショフスキー盤のときほどはコントラバスのレヴァインの重低音はここぞというとき以外は目立たない。

ところで、ゼルキンは、その容貌や演奏からも非常に謹厳で自己批判の強い人物だったようだが、2012年3月 3日 (土) 「小澤征爾さんと、音楽について話をする」(村上春樹著) の面白いインタビューによると、小澤氏はその謹厳なルドルフ氏になぜか(?)とても信用され、当時未成年だった息子のピーター氏の御守役のようなものを仰せつかったのだという。この本に書かれているトロントでのグレン・グールドとの交友などはとても意外なエピソードなのだが、紙面に載せられないような話題が満載だったらしく非常に意外な感を受けた。小澤氏がキャリアの初めのころから本当に多くのいわゆるのちにビッグネームとなるような音楽家との交流や共演が盛んだったのが非常にまぶしい。この本を読むと、録音はその音楽家の本当に一部を切り取ったものでしかないのだろうということに思いいたったりもする。

「ます」五重奏曲の他の記事:

2006年3月16日 (木) ホルショフスキー、ブダペストQの鱒五重奏曲

2008年1月16日 (水) シューベルト ピアノ五重奏曲『ます』 ブレンデル、クリーヴランド弦楽四重奏団員

2008年5月 3日 (土) リヒテル、ボロディン四重奏団の『ます』五重奏曲  

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2012年3月 7日 (水)

以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(5) アンサンブル、声楽編

◎アンサンブル:アルバン・ベルク四重奏団(EMI)

シューベルト 弦楽四重奏曲「ロザムンデ」「死と乙女」 ダイナミックな迫力のある名演奏だとは思うが、残響の多い録音会場や近接したマイクセッティング、録音レベルの高さのせいだろうか、楽器像が巨大過ぎ、弦楽合奏のように聞こえるのが気になっていた。DAPに取り込んで印象が変わるかと思ったが、そうでもなかった。ボリュームを絞れば、求心的な四重奏らしくはなるのだが、迫力が減退する。

◎合唱:ロジェ・ワーグナー合唱団 (EMI)

「黒人霊歌集」 以前持っていて、知人に貸してそのままになったCDでは、録音の飽和やレベル設定のミスによるようなビリつきはまったく気にならなかったのだが、今回購入した同じ(?)CDではそのビリつきがひどく感じられた。DAPに取り込んでもビリつきは残っていて少々聴くのがつらい。

◎リート:F=ディースカウ、ブレンデルによるシューベルト「冬の旅」(Philips)

今から20年以上前、初出のCDを買い、期待して聴いてみたのだが、どこか不満が残る歌唱、ピアノ演奏だったもの。DAPで聴く方が、両者の細やかな表現の綾を味わうことができる。特にディースカウのドイツ語発音がくっきりと聞こえ、ドイツ語のリスニング力が向上したように思うほど。ブレンデルのピアノは、左手の雄弁さに気付く。ただ、全体的にどこか空虚さが感じられるのは変わらないが、それはこの作品そのものが持つ味わいなのかも知れない。

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2012年3月 4日 (日)

以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(4) ピアノ編

2011年10月 9日 (日)以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(3) 管弦楽, 協奏曲(TELARC)編 の続き。

mp3 192kbps でリッピングした音源を、廉価DAPとイアフォンで聴きなおしている。

これまでステレオセット、ポータブルCDプレーヤー、リッピングした音源のPCと聴いていて不満を覚える機会が多かったのは、ピアノの録音だった。

実家のピアノはアップライトだが、自分でも素人ピアノを弾くこともあり、ピアノ演奏については自分なりの好みの音色、タッチのようなものが、弦楽器や金管楽器などに比べてはっきりしていることもあるのだろうと思うが、録音されたピアノの音をオーディオを通して聴くとき、どうにも苦手な音というのがある。その典型が、これまでのリスニング環境で聴くアシュケナージのDecca録音の音色だった。これについては、以前くどいほどあれこれ自己確認をしたり、ネットでの評判を調べてみたりしたことを書いたことがあった。

ところが、廉価な品とは言え、自分的にはそれなりに満足できる音がするDAPとイアフォンの組み合わせに巡り合い、それで聴き直してみたところ、好感が持てる方に相当変わったものもあった。これは、前の記事のTELARCレーベルの印象の変化をもたらした解像度のアップに合い通じるところもあるし、更に重要なのは音色が変わったということがあるだろう。

◆アシュケナージ (Decca)
◎ショパン  エチュード、プレリュード、アンプロンプチュ、スケルツォ、バラード

音の滲みと表現してきたが、響きの広がりが聞こえるようになったためか、透明感はあまりないものの、豊かな音色として聞こえるように、印象が変化した。オーディオでの印象が最も変化した例かも知れない。その他も聴きなおしてみている。

◎シューマン ソナタ第1番、子どもの情景、森の情景

◎ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集(メータ/VPO)、ピアノソナタ8,14,23番

◎チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、「四季」

◎ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番、パガニーニ変奏曲

そのほかデッカレーベルのピアノ録音は、DPMに大量に含まれているのを別にすると以下の単発盤をよく聴いてきたが、これらも聴きなおしてみている。

デ=ラローチャ(Decca) シューマン 謝肉祭、ウィーンの謝肉祭

ルプー(Decca) シューベルト、ブラームス、シューマン、グリーグ

グルダ(Decca) ベートーヴェンピアノ協奏曲集

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2011年10月12日 (水)

ブラームス ヴァイオリンソナタ第2番 デュメイ & ピレシュ

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ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100

オーギュスタン・デュメイ (violin)
マリア・ジョアン・ピレシュ (piano)

併録

Brahms: Violin Sonata #1 In G, Op. 78, "Regenlied"

Brahms: Violin Sonata #3 In D minor, Op. 108

4年も前に買って、1,2回ほど聞いた後、すっかり棚の奥に入っていたCDだが、確かに秋はブラームスだよなと思いながら、DAPに入れて聞いてみた。

第1番の「雨の歌」は、以前から何度も別の演奏で耳にしていたが、第2番、第3番はあまり聞いたことがなかった。

中では、第2番は、秋らしくはないのだが、のびやかな音楽に魅了された。小説でもそうだが、出会いのようなものがあり、何かのタイミングで共鳴することがあるようだ。

晩秋の寂寥感は別の曲に譲るが、第2番は陽だまりのような温かさがある。ブラームスの後期の晦渋さや取り付きにくさは感じられず、とても親しみやすい。

通勤途上、歩きながら聴いたけれど、秋の朝の雰囲気に合っていた。

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