カテゴリー「ファンタジー」の3件の記事

2008年5月13日 (火)

『ナルニア国物語』1~7読了

月曜日に診察を受け、よく眠れる薬を処方してもらったところ、翌火曜日の朝は起きられず休息。

ディズニー映画『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』に続いて、第2章『カスピアン王子の角笛』が公開されるということで、書店では岩波書店には珍しく、ハードカバーもペーパーバックスも並べてディズニーとのキャンペーンをはっている。否、最近ではゲド戦記でも岩波は同じことをやっていたと思い返す。

少年少女向けのファンタジーはこのブログのテーマでもあったのだが、このような有名な作品をこの年代になった面白いと感じるかという懸念はあったが、結構面白かった。

C.S. ルイスは、かのトールキンと親友でもあり、言語学者でもあり、敬虔なキリスト者でもあったというところが、この物語の奥深さを醸し出しているのかも知れない。

そのようなキリスト教的な知識や解釈がなくても、パラレルワールド、魔女の造形、異形のものたちなどの奔放なイマジネーションなど結構面白いものだろう。

意外にも1950年代に年1冊ずつ書かれたものだというが、今や古典のひとつで、こうして映画化されたのだろう。先日、DVDで第1巻『ライオンと魔女』を見直したが、もともと映像化が仕組まれていたものではないだろうが、結構よい出来だった。

なお、ペペンシー兄弟の兄弟、ピーター、エドマンドのどちらかはあのチャールズ・ダーウィンの5代後の子孫だということが、先日のダーウィンの特集番組で紹介されていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 6日 (火)

名曲探偵アマデウス 事件ファイル#5 シューベルトの弦楽四重奏曲『死とおとめ』

日曜日の深夜11時半から放送のものをビデオ録画しておいて5月5日の月曜日に鑑賞した。

5月4日の日曜日は、ちょうど「藤子F不二夫」特集をやっていて、その大ファンの長男が是非行きたいといっていた杉並アニメーションミュージアムを見学に行ってきた。中央線の荻窪駅で下車し、北口を出て、青梅街道に沿って西へ約1.5kmほど歩いて、荻窪警察署の信号を左に折れると杉並会館という区立の会館があり、その3階にこのミュージアムがある。入場料は無料。http://www.sam.or.jp/ 展示品を見たり、アフレコを体験したり、トレースで絵を描いたり、DVD室で好きなアニメを見たり、映写室で藤子F不二夫の作品(チン・プイ)を見たりして半日ほど楽しめた。

翌5月5日は、天気もよくなく、一日家で過ごし、子ども達は休み中の宿題を全部終わらせたが、ちょうどお昼ごろ、事件ファイル#5を楽しんだ。

題材は、『死とおとめ』の第1楽章と第2楽章。第1楽章では、わずかの小節数の間に、何と6回も転調をしているということがこの音楽の特徴として指摘されていた。また、有名な歌曲『死と乙女』の冒頭の葬送行進曲的な音楽をテーマにした変奏曲だが、短調の部分から急に長調に転調するときの「属9の和音」?の使い方の素晴らしさが指摘されていた。通常、短調から長調に転調するときに使われるこの和音は、フォルテやアクセントなどで強調されるのだが、シューベルトは、ここでデクレッシェンドの後に大変ひっそりと奏でるように指定してあるということが、玉川大学の准教授(先日の悲愴でも登場)が語っていた。

この曲を書き始めた頃のシューベルトは、不治の病梅毒に自分が冒されたことを意識しており、体調も悪かった。絶望的な気分で作曲を始めたが、次第に死と正面から向き合い、それを受け入れるようになっていったというようなストーリーだった。

この曲は、これまで非常に不吉な音楽として捉えていたのだが、今回のような「前向き」の捉え方ができるというのはこじつけとも思えず、参考になった。

女性三人、男性一人(チェロ)の古典四重奏団という団体が演奏を担当したが、なかなか巧い演奏だった。

ディスクでは、非常にスケールの大きいように聴こえてしまい苦手だったアルバン・ベルク四重奏団のものと、「シューベルティアーデ」のセットで、往古の名盤のブッシュ四重奏団のものを持っているがこれまであまり熱心に聴いていなかった。少し前向きに聴いてみよう。

5月6日(火)連休最終日は、久しぶりの好天に恵まれ、湿度も非常に低く爽やかな初夏の一日だった。大山詣でをしてきて、リフレッシュでき、体調は非常に快調だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月31日 (金)

上橋菜穂子のファンタジーが面白い

 現在、NHK BS2(BS11)で毎週土曜日の午前8時5分から『精霊の守り人』のアニメーションが放映されているが、この原作者 上橋菜穂子の『守り人』シリーズは、児童文学の世界では2000年頃から相当話題になっていたものらしい。作者は、立教大学で文化人類学を学び、現在大学にも籍を置いている女性作家で、ル・グゥィンを連想させるような経歴の持ち主だ。

昨年あたりから妻が図書館で本を借りてきたが、その頃は興味がなく、手にとることはなかった。しかしアニメーションがあまりにも面白いので、原作も読みたいと思っていたところ、新潮文庫から今年になって『守り人』シリーズの1,2が発刊されて容易に入手できるようになっており、最近読み始めた。

第1巻『聖霊の守り人』、第2巻『闇の守り人』を一挙に読んでしまった。

日本でのファンタジーの嚆矢ともいうべき『誰も知らない小さな国』を始め、ファンタジー小説は、児童文学分野で出版されることが多く、最初は子どもが手にとって楽しむのだが、次第にその読者層を大人にも広げていくという形をとることが多いようだ。上橋菜穂子の場合も同じで、児童文学に分類され、最初はちょうどその年代の子どもがいるような大人しかそれに触れることはないが、次第にクチコミなどで評判が広まり、人気が出てくるようだ。

彼女の作品は最近図書館での予約待ちではなかなか読めないほどになっており、妻が『獣の奏者』という新作ハードカバー(講談社)を2巻購入してきたので、読んでみたが、これも守り人シリーズ同様、アジア、特にチベットなどを想像させるような地域を舞台にしており、非常に読み応えのあるものだった。

子ども向きファンタジーなどと言っている人にも是非勧めたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)