カテゴリー「オオカミ」の21件の記事

2011年9月16日 (金)

NHK 「オオカミはこうしてイヌになった」 で考えたこと

このブログでは、以前からオオカミネタを書いてきたが、最近見たテレビ番組で驚くべきことを見聞した。調べてみると以下にあるように以前から知られていた話のようなのだが、びっくりした。

なんと、ロシアでは、イヌのように人に馴れたキツネが飼育・繁殖されており、実際にそのようなキツネをイヌやネコと一緒に家で飼っている人がいるのだ。キツネは、イヌともネコともフレンドリーに触れ合って暮らしていて、イヌやネコの方もキツネに対してまったく違和感を覚えていないようで、悠然と振舞っていた。

この番組のレポーターの生物学者の福岡伸一氏が番組内で確か語っていたと思うが、家畜化する、家畜化される ということは、よりネオテニー化するということらしいのだ。

Google + の投稿

  ここで書かれた、エピジェネティクス という考え方が重要なようだ。

エピジェネティックスとは分子生物学を考える上での基本的方向転換である。DNAは確かに生物を作る基本骨格であるが、DNAの情報はDNAの上を覆う化学物質の層にコントロールされているのが次第に明らかになった。(生物学を変えるエピジェネティックス
By Stephen S. Hall | NEWSWEEK ニューズウィークマガジーン 2009年7月13日号から)

ネオテニーの身近な例では、野良ネコが、「飼われているネコ」のように「ニャーニャー」鳴かないのは、野良ネコが家畜化されていないがゆえに、ネオテニー化していないことのあらわれのようだし、最もよく「家畜化」された動物である「人間」が極端にネオテニー化しているのもそのあらわれなのだろう。日本発とされるなんでも「かわいい」で形容する心理傾向も、大きな流れではこの一環なのかも知れない。

ナショナル・ジオグラフィック日本版 2011年3月号のWEB記事に、このNHKの番組の元になったような相当詳しい記事が掲載されていたのを見つけた。

Taming the Wild (直訳:野生動物を飼いならすこと) 野生動物 ペットへの道

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1103/feature01/ 以下5ページまである。

この記事を扱ったブログ:参考サイト:

http://karapaia.livedoor.biz/archives/51575413.html 2009年の記事

http://www.kotaro269.com/archives/51037540.html 2010年の記事

 参考:NHKの番組について書かれた記事

NHKの公式サイト http://www.nhk.or.jp/inochi/archives/archive110826.html

 (ちなみに これに関係がありそうなものでは、プードル-小型化の遺伝子- 9月28日(水)午後7時30分~7時59分 が放映されるらしい。)

Wikipedia イヌの起源

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90

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さて以下、相当本筋から逸れるが、ナショナルジオグラフィックの原題で使われたtameという英語【形容詞では、人になれた(反意語はwild)で、動詞では飼いならす、服従させる】で思い出したのは、2007年6月12日 (火) ETV特集・選「“星の王子さま”と私」 で触れたこの物語のひとつのキーワードである フランス語 apprivoiser という動詞 のことだった。

この単語の日本語訳については、議論百出のようで、google で検索しても

http://www.google.co.jp/search?q=apprivoiser+%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90%E6%A7%98&hl=ja&rls=com.microsoft%3Aja%3AIE-SearchBox&rlz=1I7FTJA_jaJP400JP400&biw=961&bih=437&sa=2

のように沢山でてくる。

その中に上記のETV特集で登場した 池澤夏樹氏のこの言葉に関するインタビューも読める。

「その言葉を、その言語では、どう定義しているのか。たとえば『星の王子さま』に出てくる、とても重要なキーワードにapprivoiser(アプリヴォワゼ)があります。僕は“飼い慣らす”と訳しましたが、日本語の飼い慣らすとは、少し違う。そのまま対応する言葉が、日本語にはないんです。飼い慣らすというのは、上下の感覚があるでしょう。上に立つものが下にいるものを飼い慣らすという。アプリヴォワゼは、その感じがあまり強くありません。積極的に働きかけて、よき仲を作ろうと意志する、みたいな感じかな。“仲良くなる”というのとも違うんです。“仲良くなる”のは、ほっとけば自動的になるわけでしょう。そうではなく、仲良し関係を育て上げる、というような。仲良くなることを提案して、実行して、仲良しになる……こうやって説明していくとキリがないんですけど(笑)」

また、2008年04月28日19:29 カテゴリ「星の王子さま」におけるapprivoiserの考察 というものもあった。

さらに、その訳語についての検討記事もあった。

2011/2/11 apprivoiser を「飼いならす」と訳したのは本当に誤訳なのだろうか?(星の王子さま) 

(その元になった比較サイト 新 訳 比 較 apprivoiser星の王子様総覧) )

星の王子さま「飼いならす」は誤訳とはいえない(パート2)

ところで、英語では、tame のほかに domesiticate 家畜化する 飼いならす があり、ラテン語domesticus (domus家+-ticus=家の) 由来の言葉らしい。上記の「誤訳なのだろうか?」では、イタリア語訳では、このラテン語由来の言葉を使っているらしいが、これには問題ないのだろうか?

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2008年6月16日 (月)

多摩動物公園 オオカミ王ロボとイヌガミのモロ一家

モスクワ動物園から来園したロボ(雄)とモロ(雌)の家族。成獣だけで10頭も見られた。8頭の成獣は息子、娘なわけで、少し手狭な感じだ。ここに新たに4頭ほどの子オオカミが誕生した。

P6150071


モロと今年の春生まれた幼獣が寄り添っていたが、兄弟姉妹が忙しく駆け回り落ち着かない様子。

P6150065_2

部分的にトリミングして拡大してみた。

P6150065trimming


モロが離れてチビスケが一頭になった。

P6150069

真ん中の枯れ木の根元にもチビスケが一頭。

この成獣は、飼育場の一番下部の堀の間際まで降りてきたもの。電気柵をくぐって出たものらしい。苦労してまた登っていったところ、ロボかモロか兄弟姉妹かにひどく叱られて、尻尾を巻いて逃げ回っていたのが哀れだった。

P6150067

総合系BLOGにリンクを貼らせてもらっている Wolf Wolf Wolf (koutaさん)の記事 2008年 06月 19日 今年も多摩動物公園で赤ちゃん生まれるにトラックバックさせてもらった。長男がオオカミに興味を持つようになって、こちらのブログで多摩のオオカミの赤ちゃんのことを知ることができたのだった。特にこの記事 2005年 04月 30日 多摩動物公園のヨーロッパオオカミの赤ちゃんその後の写真に魅了されたのが、多摩に行ってみるきっかけだった。

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2007年11月 4日 (日)

シュルレアリスムと美術 横浜美術館(9/29-12/9)

Photo
これまで一度も横浜美術館の展覧会を見たことがなかったので、秋晴れの一日、家族でドライブを兼ねてみなとみらいまで出かけてみた。

(上の写真は、グランドギャラリーに展示されているダリなどの彫刻)

横浜美術館前の広場にはこれまでにも何度も訪れたことがあるので皆馴染みの場所なのだが、数年前のルーヴル美術館展も子ども達が幼くて興味を示さないこともあり、中にはなかなか入らずにいた。

今回は、ポスターで私が以前から好きなルネ・マグリットの『大家族』が使われていたこともあり、見に行きたいと思ったので、子ども達の少しの抵抗を排除(?)して、とうとう中に入れた。今回この展覧会ならと思ったのは、シュルレアリスム絵画は、相当抽象性の高いものは別にして、比較的子どもにも面白いものだからという自分自身の実感があったからだ。案の定、具象的・写実的な絵画にはそれほど興味を示さない子ども達も、一通り見回った後は、「今日のは面白かったね」と言っていた。

展示は、第4から第6が企画展のシュルレアリスム作品。エルンスト、マグリット、ダリ、キリコ、ミロ、ピカソ、デルヴォー、マン・レイなどが並べられ結構見ごたえがあった。マグリットの「大家族」、「王様の美術館」・エルンスト「少女が見た湖の夢」(横浜美術館所蔵品)などが子どもにアピールしていたようだ。

常設展では、日本画で描かれた動物の特集があり、『宿神』の関係で今村紫紅の『鞠聖図』が興味深かった。また、下村観山が森狙仙という画家の『狼図』を模写したものが、ニホンオオカミの関係で面白いものだった。

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2007年9月15日 (土)

明治時代の教科書に現れたオオカミ

P8120060  この夏休みに松本城と旧開智学校を見学してきたが、開智学校の展示物の中に興味深いものを見つけた。

(左は、開智学校の正面玄関。天使と雲、龍の組み合わせが面白い。)


P8120067_22階の資料展示室に展示されていたものの中に明治時代の動物図録と教科書があり、そこに、ヤマイヌ、オオカミが掲載されていたのだ。左は「獣類一覧」という掲示用の図録に掲載されているヤマイヌの図。「ヤマイヌ 豺 深山ニ棲ム猛獣ニシテ他獣ヲ残(?)食ス 飢ニ迫レバ人ヲモ害ス」とある。ニホンオオカミの研究での躓きの石となっている「ヤマイヌ」の記述がここにもある。


P8120069

こちらは、教科書(副読本?)。

肉食獣類。狼。おほかみ。

(1)種類1 狼  2 豺 ヤマイヌ とあるのが上記の関連で興味深い。

(2)部分  頭 長シ  ○口 長ク且大ニシテ耳下ニ至ル 耳ハ小ナリ ○体 犬ニ似テ大ナリ ○脚 蹼(みずかき)アリテ能ク水ヲ渉ル ○毛 灰色ニシテ白色雑ル ○歯 甚ダ鋭利ナリ

(3) 常習 性猛悍兇暴ニシテ餓ユルトキは人ニ迫ル 深山ニ棲息シ他獣ヲ害シ (以下略)

ニホンオオカミの絶滅は、通説では明治38年(1905年)とされており、明治初年にはまだ全国各地にはオオカミは棲息していたものと考えられる。実際に長野の深山に棲息していたかは不詳だが、教科書としては上記のように児童に教えられていたようだ。この開智学校の洋風校舎は、明治9年に竣工したという(ちなみに中込学校は、明治8年に竣工)。教科書、図録自体がいつのものかは記されていたと思うのだが、写真としては撮影してこなかったが、明治期のものであったことは確実だ。

参考:オオカミに関する記事

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2007年6月29日 (金)

イエネコの祖先はやはりリビアヤマネコ DNA鑑定結果から

ASAHI.COMの記事

http://www.asahi.com/life/update/0629/TKY200706290054.html

米科学誌 サイエンス電子版に発表とのこと。

参考:サイエンス日本語版(田辺製薬) 

米国(オリジナル)の SCIENCE 誌サイト と

該当記事 A Fertile Domestication of Cats

直訳すると「猫の豊饒な家畜化」という少々意味がとりにくいものになるが、本文を読んでみると、the Fertile Crescent (メソポタミア)のリビアヤマネコがイエネコの唯一の祖先であると書かれており、そこから fertile 「豊饒な」と洒落たようだ。なお、ヤマネコの亜種は"Five subspecies live in Europe, sub-Saharan Africa, China, Central Asia, and the Near East."と書かれており、我らがイリオモテヤマネコやツシマヤマネコが無視されているのは残念だ。せめてChina ではなく East Asia とでもしたほうがより正確だったのではなかろうか?

参考 : リビアヤマネコの画像検索結果

http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%80%80&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2&gbv=2

なお、同記事によると、「イヌのDNAの研究も進んでおり、1万5000~1万2000年前にインド西部やパキスタンにいた中型のオオカミが祖先と考えられている。 」と書かれている。

『犬はオオカミの子孫』という学説に感激したことは以前のニホンオオカミの記事でも書いたが、最近 読む機会のあったムツゴロウ先生(畑正憲)著の少年少女向けの講談社青い鳥文庫の『犬」には、イエイヌとオオカミ(オオカミケン)を同時に飼育して得たイエイヌのフレンドリーな性質とオオカミの人なれしない性質の違いの実経験や、現代のイヌとオオカミ(おそらくヨーロッパ系のシンリンオオカミ)とを何世代にもわたって掛け合わせた研究(ロシア人学者)から、単純にオオカミからイエイヌが進化したのではないだろうと書かれていてそれなりの説得力があった。しかし、オオカミにもいくつかの種類があり、上記の中型オオカミ(現存すればだが)の性質の研究などが必要なのではあるまいか、と思った。それに上記のロシア人学者の研究(数世代にわたる掛け合わせ程度)では、人になつきやすい性質の選別は無理なのではあるまいか?

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2007年5月 7日 (月)

5/3-5/6 クルマで帰省

昨年11月末登録のクルマに乗って、この4連休を実家に帰省してきた。この年末年始に帰省しなかったので、昨年の9月以来の父母たちとの再会だった。

カーナビで実家を目的地にセットすると、実家が高速道路のインターに比較的近いこともあり実家最寄の高速を使用するように候補がリストアップされてしまったのだが、一度東名高速の出口から環状8号などを通っての東京縦断は八王子へ出るよりもひどい渋滞を経験したことがあったため、往きは16号経由相模湖IC経由の中央道を選択してみた。ところが、相原付近で相模湖方面の細い一般道がまったく動かなくなり、仕方なく八王子ICに目的を変更、そんなこともあり八王子ICまで出るのに3時間もかかった。改めて神奈川北部の道路事情の悪さを思い知った。その後、中央道も甲府付近で軽い自然渋滞があったため、出発が午前8時で実家着が16時ごろと約8時間もかかってしまった。これならナビの推薦通り、関越道・上信越道経由の方がよかったかもしれないと感じた。

それにしても、カーナビを自分用にカスタマイズするのは結構難しい。また学習機能もあるようなことが書かれているが、それもあまり働かないようだ。自分の地元の道などは、国道などの幹線道路優先でルートが選ばれてしまい、いわゆる地元民の使うそれよりも便利で道路状況もよい抜け道情報がそれほど収録されていないのではないかと思われる。長野県内では、農林水産省により整備されたいわゆる「農業用の道路」(農免道路、広域農道)が主要国道のバイパスとして使われることが多いのだが、それらをナビが選択してくれないのだ。逆にそのような道路を使おうとすると事前の設定が非常に煩雑になる。

5/4は朝から北信州の妻の実家を訪問した後、以前から子どもたちと話題にしていた信濃町の野尻湖畔にあるナウマンゾウ博物館を訪ねた。P50400223 父が2001年に千曲川の河原で発見して、この博物館の学芸員の人に連絡して鑑定してもらったナウマンゾウの歯の化石が今はどうなっているか、同行した妻が受付の人に尋ねてみたところ、すぐに学芸員の方が標本を持ってきてくれて、「普段は3階展示室に、野尻湖以外の長野県内で発見された貴重なナウマンゾウの化石として展示させてもらっているのですが、現在は9月まで隕石などの特別展示のために3階展示室が使われているため倉庫に保管中です。しかし大変貴重なものなので大事に保管させてもらっており、また9月の通常展示には再展示します。」とのことで、発見日時や場所、発見者氏名などがきちんとラベルに書かれていたのが確認できた。これを携帯写真で子どもたちと記念撮影し、帰宅後父に見せたところ大層喜んでくれた。 帰路は、叔母の家に立ち寄り、妻の実家で夕食をご馳走になり、仲人さんの家にお土産を届け、菅平の山越えで実家に戻った。

5/5の子どもの日は、最初松本城と開智学校を見に行く予定で千曲ビューライン(例の広域農道の一つ)を走っていると、鹿教湯温泉方面の山に大量の煙が見えた。どうやら山火事が発生しているらしく、近づくにつれて消防車のサイレンが聞こえてきた。P505000103 ちょうど松本に通じる三才山トンネルへの道路がその火事現場のすぐ側を通っているので、やむを得ず恐る恐る近づいて行ってみたところ、消防車や野次馬が大勢集まっており、木陰から赤い炎の色が見えた。(原因は竹やぶの清掃後の焚き火が周囲に燃え広がったものらしい。翌日はまとまった雨で鎮火したことだろう。)


この山火事が理由ではないのだが、途中で気が変わり、三才山トンネル手前から引き返し、どうしようかと迷った後、いっそのこと「地元の旧跡めぐり」をしようと旧浅科村(現佐久市)の八幡(やはた)宿にある八幡神社と重要文化財の高良社(こうらしゃ)を見物することにした。妻の祖母がここの脇本陣の家系の出だということで、姻戚関係的には我が家にもそれなりに縁のある神社にはなる。例の「風林火山」の武田信玄も寄進したことのある由緒ある神社らしい。高良社(こうらしゃ)とは高麗社のなまりではないかとされ、このあたり一体が、平安時代以来名馬の産地として知られている(いわゆる官営の牧)場所で、その放牧技術を伝えた帰化人の本拠であったか、その人々の信仰の地であったかという想像が膨らむ(但し、全国各地にある高良社の由来、祭神とされる武内宿禰、八幡神社には結構複雑な関係があるらしい)。江戸時代にも小諸藩主からの寄進があり、特に八幡社は武神としての崇拝を受けたらしく、この社殿の周囲の木彫り彫刻類もおびただしく見事なものだった(重文の高良社よりも豪華な彫刻が施されている)。P505000134 ただ、連休中とは言え、バイパスも開通して交通量が少ないこともあり、訪れる人も我が家以外には、中山道ハイクらしい一組の老夫婦のほかには誰もおらず、物寂しい風景だった。



次に向かったのは、明治の洋式学校としては松本の開智学校と古さでは一ニを争い、これも重文指定されている「中込学校」。私はすでに何度も来たことがあるのだが、妻や子ども達は初めてで、明治の教場の様子や石板、石墨、足踏みオルガンなど実際に触れて使えるものも展示されており、相当面白かったようだ。 P505000146



その後、近隣にありながらこれまで通りすぎるばかりだった「浅間縄文ミュージアム」をようやく訪れることができた。(先日訪れた国立科学博物館の日本館の展示に、このミュージアムからの展示物として縄文太鼓?があったのも子ども達の気を引いた。)

ホームページから想像していたよりは、こじんまりした展示スペースだったが、やはり重要文化財に指定されている御代田町内の浅間山麓の川原田遺跡出土の「焼町」土器の見事な文様の示すオリジナルのほとんど損傷のない多くの見事な土器や、特別展の「仮面の縄文」で懐かしい川上村大深山遺跡出土の「ウルトラマン」と呼ばれる香炉のオリジナルが貸し出し展示されており、また最後には子どもの喜びそうな体験コーナーもあり結構充実した考古博物館だった。 P5050014

P5050026

なお、人面香炉型土器でgoogle イメージ検索をしたところ、井戸尻遺跡の同様の土器の写真を発見した。焼町土器にしても塩尻市の焼町で発見された土器の様式がそのように名づけられたのだというが、八ヶ岳を隔てた浅間山麓の御代田町であのような傑作群が作られ、人面香炉型土器にしても、富士見の井戸尻から川上の大深山まで直線距離的には数10キロだが、やはり影響関係があったものと考えられる。旧石器から縄文の石器で特徴的な黒曜石の産地は限られており、有名な和田峠産のものが東日本各地から出土していることからも、縄文人たちは旅というよりも冒険旅行の苦難もいとわずに、各地の集落が交流をしていたのだろう。今回の御代田の川原田遺跡の土器類があまりにも完全な形で出土したのは、奇跡的なことだが、逆な想像をすれば、そこに住んでいた人々は何らかの天変地異(浅間山の噴火による火砕流とすれば縄文時代のポンペイのごとし)や疫病の発生などにより、その集落を捨てざるを得なかったか、滅亡したのか、どちらかなのではないだろうか?そう考えると、立派な遺物は彼らの墓碑でもあるようにも思われる。

5/6は、往きの道路の戻りだと時間がかかりすぎるだろうということと、早めに高速道路で距離を稼いで、渋滞予想時間の前にその場所を通過し、とにかく都内に入ればどんなに渋滞していてもファミレスなど立ち寄れる場所は多くあるし、都内での迂回路検索こそカーナビの出番だということで、上信越道・関越道経由で戻ることにして、朝9時ごろ出発したところ、練馬には11時半ごろ、自宅には環状7号と246号経由でほぼ1時前には到着できてしまい、往きの苦労は徒労だったことがよく分かった。都内の道路の渋滞も場所と時間をずらせば、八王子までの16号の渋滞よりもどうもましなようなので、今後はもっと都内の道路を研究してみたいと思う。 総走行距離は、800kmほど走りまくったこの4日間だった。

P.S. なお、同伴したCDは、ブロムシュテットとSKDのベートーヴェン交響曲全集(このうち、1,3,5,6番をきくことができた)、小澤/BSOの「ピーターとオオカミ」など。かつてCDチェンジャーにベートーヴェンの交響曲全集をセットして長距離クルージングをするというような広告が記憶に残っているが、現代の圧縮・記録技術では、チェンジャーを積まずとも、それがいとも容易にできるようになってしまった!それこそHDDの容量次第では、あのモーツァルト全集を入れることさえ可能ではないか!

1300ccでCVTのVITZだが、ようやくエンジンの回転もスムーズになり、高速道路での合流での加速や追い越しなどでもほとんどストレスなく運転できた。ただ、菅平の須坂市側のような急カーブ、急傾斜の連続するハードな山道の登りでは、トルク不足は否めない。大排気量のクルマが走行車線で悠々と規制速度オーバーで上っていくのに比べて、大人子ども四人と荷物を少々積んでいる我が家のクルマは、ギヤセレクトをS(スポーツモード)にしても登坂車線を制限速度でようやく上れるほど。高速道路の長い登りなどでは別に問題ないのだから不満はないのだが。

以前のCIVIC FERIO 1500に比べると、衝突安全性が格段に向上していることに見られるようにやはりボディ剛性が高いためか、カーブでの安定感やタイヤの踏ん張り感はずっとこちらが優れているので、下りの急坂のカーブでも不安定感がないのもうれしかった。

ただ、いくつかこのクルマのレビューで書かれている感想だが、出足の鈍さだけが(省エネ追及とのtrade off 関係なのだろうが)少し気になる。急発進しないことは安全性にもつながるかも知れないけれど。また、シートは自分の体型に合うのか、ほとんど腰などの疲れを感じず、自分の長距離運転には合っているようだ。

追記 2012/04/28:

人面香炉型土器を調べていたら、ナショナルジオグラフィックの2007年7月号に、上記の浅間縄文ミュージアムの展覧会の紹介記事が載っていたのを発見した。

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2006年8月28日 (月)

昨日の動物関係のテレビ番組 都会のコウモリ、カナダのシンリンオオカミ

◆昼時の民放の番組で、東京の目黒の廃屋に棲みついたアブラコウモリ、千葉の海岸沿いの石灰石洞窟のユビナガコウモリを10分ほど紹介していた。コウモリ好きの長男が喜んでみていたのだが、一般的にコウモリのイメージは悪く誤解が多いようなので、蚊などの「害虫」を大量に捕食してくれる「益獣」というようなコメントがあるかと思って期待してみていたら、男性キャスターがコウモリは「保護動物なんですよね」と言っただけで他の出演者の反応がなかったように、少々猟奇的な怖いもの見たさの中途半端な番組に終わっていたのは残念だった。都心の廃屋と千葉の石灰石鉱山跡のコウモリをつなげて紹介しているのも意図が不明瞭だ。

プロナチュラリストの人が、以前コウモリウォッチングの会で使ったことのあるコウモリの発する高周波の周波数を下げて可聴音に変換する装置を使っていた。

なお、上野動物園で、いろいろな種類のコウモリを観察することができる。

◆夜7時半からのNHKの動物番組では、カナダのシンリンオオカミ(タイリクオオカミの亜種)を特集していた。黒毛のオオカミが登場したが、初めてみた。番組の解説によると、数匹の子どものうち1匹の毛色は黒になるのだという。オオカミの鼻面の長い鋭い目、しなやかな体躯、長く垂れた尾などをじっくり見ることができた。また巣穴ではうまれたばかりの子オオカミが非常に可愛かった。オオカミの子はなぜあれほど可愛いのだろうか。このような映像が撮れたのはオーロラの見えるカナダ北部に入植している農家の男性がオオカミ一家と偶然に親しくなったことによるのだという。カリブーを追っての冬の旅の間にオオカミ一家はバラバラになり(子どもたちは独り立ちまたは一匹オオカミになってしまった?)という過酷な旅の模様も紹介されていた。

番組の中間で、オオカミは害獣かどうかというコーナーで、親しい上野の国立科学博物館のオオカミの剥製の映像が登場した。

子どもたちとは、オオカミと犬の関係は、ちょうどイノシシと家畜の豚のような関係なのだろうか?と話したら、結構納得していた。

つまり、現在の有力な学説では、犬はあれほど多様な形態サイズがあるのに、すべての品種がタイリクオオカミの亜種であり、DNA的な区別もあまり意味を持たないのだという。そのため犬とオオカミの交配は可能であるし、馬とロバの間の子であるラバとは違い、その子同士でも繁殖が可能なのだが、それとイノシシと豚もまったく同じ関係のようだから。イノシシが家畜化されたのは、世界各地で見られた文化だが、その時期については、各文明で相当差があるようだ。そのついでに豚の野生的な怖さ(レスター博士への復讐)についても話題になった。

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2006年8月 8日 (火)

科学博物館のニホンオオカミ

科学博物館のニホンオオカミ

ニホンオオカミの剥製  2006/08/06撮影

*moblog により携帯電話から投稿

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2006年8月 6日 (日)

東京国立科学博物館の南極展

Taro_jiro

猛暑の中、見物中。タロとジロの剥製が久しぶりに再会した。

*Moblogによる携帯電話から投稿

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2006/08/07(月) 追記:

8/6(日)快晴で酷暑。61回目の広島原爆記念日。

なぜこの時期に南極展なのだろうとは思ったが、子どもたちが新聞や科学雑誌で見かけて是非行ってみたいということで、上野まで出かけてきた。カハクの本館は、相当改修工事が進み、入り口も本館の地下から入れるように整備されていた。また、あのフーコーの振り子が(以前のように趣のある展示ではないが)復活していた。

フーコーの振り子の解説記事

特別展とは言え、昨年のティラノサウルス"スー"の時よりもずっと空いていた。それでも新館地下の特別展会場内に入ると、それなりの人ごみだ。今回の展示は、朝日新聞社による映像をPDPタイプのディスプレーで写すものが多く、そこで人の流れの渋滞が起こり、なかなか観客は先に進めない。

展示物は、写真を掲載したタロとジロの剥製や、第一次隊と現在の観測隊の居住棟の実物や、雪上車、南極で多数発見された隕石(月、火星からの隕石など)、同じく発見された恐竜の化石など。またシロナガスクジラの頭部の骨格標本や、ペンギンなどの剥製が展示されていた。南極の氷に直接触れられるコーナーもあった。

また、ライヴ中継ということで、南極基地の隊員と会場を衛星通信で結んで、質疑応答やクイズなどを行うコーナーがあり、次男が質問者として手を挙げて立候補したところ、司会者に3番目くらいに指名してもらい、会場の前に行き、「日本の雪上車は何台くらいいるのですか」という質問をして、「クルマに興味があるの?将来南極観測隊員になりたい?」などと聞かれていた。

そんなこともあり、子どもたちは結構興味を持ったようだったが、カハクの特別展の会場が狭いこともあり、なるほどこんなものかという感想だった。

原因の如何を問わず、現在の温暖化により南極の氷(大陸の上に平均2000m,最高4000mも降り積もっているのだという)が危機的状況にあることや、オゾンホールについては、それほどアピールはされていない展示だったのは、不満が残るものだった。

なお、子どもたちの活躍に対してのご褒美として、雪上車のチョロQ1台1000円也を2台購入した。

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2006/08/08(火)追記。

南極展の順路の初めの方に、ノルウェーのアムンゼン、イギリスのスコット、そして日本の白瀬矗(のぶ)中尉の南極点到達競争のことも展示されていて、感銘を受けたのを書き忘れていた。1909年、アメリカ人のピアリーに北極点到達で先を越された三人の探検家は、今度は南極点に目標を変更し、ほぼ同時に南極を目指したようだ。(このあたり、世界史における研究や探検の同時多発的な現象のひとつと思われ、興味が湧く。あの利根川博士のノーベル賞受賞も、ほぼ同時に別のグループも同じ研究にいそしんでおり、タッチの差だったという。)

この南極点への競争は、1911年(明治44年)12月14日アムンゼン隊の勝利に終わり、スコット隊は約1ヶ月遅れの1912年1月18日に到達したものの、帰路全員が遭難してしまった。ちなみに、この悲劇を映画化(『南極のスコット』)した際にヴォーン・ウィリアムスが作曲した映画付随音楽を、彼自身が交響曲に仕立て直したのが『南極交響曲』だという(未聴)。

日本の陸軍中尉白瀬矗隊は、木造漁船を改良した帆船「海南丸」で南極を目指した。映像展示で、南極への探検の季節待ちをしているオーストラリアかニュージーランドの港で、アムンゼン隊かスコット隊に、「その船でよくここまでやってきたものだ」と哀れまれたエピソードが紹介されたいた。白瀬隊も1912年1月には南極大陸(周辺の海氷部?)に到達し、南極点に向けて出発したが、1月28日に南緯80度付近で前進を断念して、6月20日には全員無事、日本に帰国したという。このとき名づけられたのが、大和雪原(やまとゆきはら)。

大隈重信などの支援はあったが、資金は一般人からの義捐金に頼ったが、白瀬自身も借金をして、探検後の残高が今の貨幣価値で2億円にものぼったという。

このような事実を挙げながら、南極展は、白瀬探検隊の壮挙を顕彰し、その後に続く日本の南極観測を紹介し、青少年へ冒険への奮起を促しながら、それとなく報道に携わった朝日新聞の宣伝をするという意味合いがあったように思われる。

太陽風によって起こされるオーロラが極地で見られることの説明や映像展示は結構面白いものだった。このオーロラは、太陽系の他の惑星でも発生するのだという。

なお、南極とのライブ中継に出演した南極側の隊員は、南極観測基地の建造物を支援しているミサワホームの社員だったことを、会場で配布していたミサワホームのパンフレットで知った。

最後に、おなじみのニホンオオカミ零式艦上戦闘機、トリケラトプス・アパトサウルス・ティラノサウルスなどと対面して帰宅。出口にあったマイナス5度Cの南極体験ルームは真夏のマイナス気温なので気温差35度Cもあり期待したがそれほど寒くはなかった。

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2006年6月29日 (木)

馬は犬猫やコウモリの近縁…東工大がDNA分析

Yahooニュースより

社会ニュース - 6月20日(火)11時2分

馬は犬猫やコウモリの近縁…東工大がDNA分析

 

馬、牛、豚などの「ひづめ」を持つ哺乳類のうち、馬だけが別の起源を持ち、牛や豚よりも、犬猫やコウモリに近い動物であることが、岡田典弘東工大大学院教授らによる遺伝子(DNA)分析でわかった。

 19日付けの米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。・・・

 (読売新聞) - 6月20日11時2分更新

他紙にも掲載。

有袋類の進化をみると、フクロの名が付く、オオカミ、キツネ、モモンガなどなど、様々な形態、性質があるのだから、さもありなんと思った次第。

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