日々雑録 2003.1.15-6.18
●2003年6月18日 (水) ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番を聞いて
先日購入したアシュケナージ、メータ/VPOの演奏を聞いていて、「ああ、そういえば、やはりギレリス、セル/VPOのザルツブルクライブはすごい演奏だな」と改めて思った。オケにみなぎる熱気というか情熱が濃厚で、テンションが格段に高い。しかし、セル、ギレリスの音楽作りは情緒におぼれず格調が高い。そこにVPOの柔軟なアンサンブルと音色があいまっている。こういう演奏を基準にしてしまうと、アシュケナージたちの演奏は、美しいところはありながら、生ぬるい演奏だと言わざるを得ない。
だが、同じセルの指揮によるフライシャー独奏のCBS盤に比べると、アシュケナージ盤の方が聞いていて楽しい。
●2003年6月17日 (火) 蛍見物
土曜日の夜近所の県立公園に蛍を見に行った。雨降りだというのにすごい人ごみだった。肝心の蛍は2、3匹かろうじて光ってくれた。
●2003年6月13日 (金) 何だアシュケナージって割といいじゃん
テンシュテットのマーラー全集15枚組中古を格安で売っていた近所のブックオフに、80年代録音のアシュケナージ、メータ/VPOのベートーヴェン ピアノ協奏曲全集4枚組(当時の新品定価10800円)が、これまた格安で売っていて、1番のCDを持っていないこともあり、お手軽に聞いてみようかと衝動買いした。
聞いてみたところ、これが悪くない。アシュケナージとメータといえば、ロンドンレーベル(デッカ)の一時期の看板人気アーティストであったがゆえに、へそ曲がりとしては極力避けてきた。アシュケナージのピアノソロは、ショパン、シューマンを多少聞いた。よく音大生御用達の演奏と言われる彼の録音だが、その音色が生理的に好みではなく、メロディーの歌わせ方やアクセントも奇異に感じることが多く避けてきたし、メータはNYPでボンクラになってしまったとの印象から特に興味が湧かなかった。多分レギュラープライスなら絶対買わないCDだったと思う。
今回のCDは、アシュケナージのあの嫌な音が聞こえず、結構透明で伸びやかな音色だった。メータの指揮も華美ではなく、VPOと丁寧で暖かい演奏を繰り広げている。
どうしても限られた財力、時間ゆえに取捨選択をせざるを得ないのだが、できるなら偏見を捨てて聞きたいものだ。
●2003年6月12日 (木) 快挙 大植英次のバイロイト登場
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E5%A4%A7%E6%A4%8D%E8%8B%B1%E6%AC%A1%E3%80%80%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88&lr=
新聞に出たときには驚いた。今週号のAERAにも取り上げられていた。これって結構快挙だ。ヴァーグナーの楽劇、バイロイト音楽祭が西洋音楽の頂点かどうかは別にして、一つの極致であることにはあまり議論がないだろう。いわゆるケルト伝説からゲルマン伝説、巨大、複雑でかつ巧緻。聖と俗。鑑賞する上では、現代日本人に大きなハンディキャップがあるとは思えないし、ドレスデンのシェフだった若杉弘、バイロイトの副指揮者として長らく活躍した飯守泰次郎、日系の準メルクルなど、ヴァーグナーを得意とする日本人も増えているが、中でも「トリスタンとイゾルデ」をあのバイロイト音楽祭本番で指揮するとは画期的なことだ。もちろん、ドイツ系や周辺諸国出身者ではなくとも、ブーレーズやバレンボイムが登場したという流れもあるのだろうが、なんでも非西洋系(インド人はこれに入るのかどうか分からないが)では初めての抜擢らしい。
小澤のヴィーンのシェフ就任時もジャパンマネーうんぬんが取りざたされたが、大植の場合もそのようなやっかみめいた話題が出ることだろう。どうなるかその成果を見守りたい。
それにしても大阪フィルは朝比奈隆亡き後、話題性に優れた音楽監督を得たものだ。先日の朝日新聞の音楽評でも大植の指揮する大阪フィルを聞いてみたいという気にさせる記事が掲載されていた。
●2003年6月10日 (火) N響 サンクトペテルブルク公演
http://www.google.co.jp/search?q=cache:CR1eoB25xR0J:members.jcom.home.ne.jp/ginnohue/033Concert.html+%EF%BC%AE%E9%9F%BF+%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%85%AC%E6%BC%94&hl=ja&ie=UTF-8
6/8(日)のBSで、タイトルの演奏会の模様をやっていた。上記のGOOGLEに詳しいが、ピアニストはアルゲリッチではなく、プレトニョフ?が代役で出演していた。用事があり、腰を据えて見ることが出来なかったが、音響的な印象では、ペテルブルクのフィルハーモニーホールは明るい音色がする。ただし、収録はバランスがいつもと違い、ベルリオーズの序曲などは、メロディーラインがはっきり出ない演奏に聞こえた。宮田まゆみの笙は、サイトウキネンの放送以来だが、かそけき美しさだった。彼女は横浜在住とのこと。先日の新聞の地方版で紹介されていた。
●2003年6月9日 (月) テンシュテットのマーラー全集 第三回
GOOGLEなどで検索してみると日本語サイトでもテンシュテットのマーラーを特集しているページがあった。吉田秀和氏が、同時期に出たレヴァインのとテンシュテットの第9番を比較してレヴァインを評価したという記録もあり面白かった。
この土日で第4番を聞いた。私のマーラー入門曲で、クーベリックのLPで楽しんだ曲。その後小澤/BSOのCDが発売されたときにすぐにもとめたのだが、これが隔靴掻痒の演奏で、小澤への不信感のきっかけともなった。テンシュテットの4番は、クーベリックのほど明快ではないが、小澤のほど神経質ではない。第1楽章は低弦の鳴りがあまり良好ではないが、テンポの切り替えは見事。全体的にはおっとり型で、しばらく聞いていないクーベリックに似ているような気もする。この曲に限らず、テンシュテットのメロディーの歌わせ方は一番しっくりする。
●2003年6月4日 (水) テンシュテットのマーラー全集 続き 第8番
その後調べて見ると、テンシュテットは「大地の歌」もロンドンフィルとスタジオ録音しているようだ。また、いくつかのライブ録音も残している。
昨夜は、第6番「悲劇的」と第8番の第1楽章を聞いた。第8番は、ショルティとシカゴ響がヴィーンで録音したLPとインバル/フランクフルト放送響のCDで聞いてきた。ショルティのはほとんど聞く機会が今となってはないが、インバルのは時折聞く。しかし、欲求不満が大きかった。前にも書いたが、音質がどうもざらつき気味でスケール感や熱気に欠ける。有機的な一体感というより、無機的な疎外感を覚える。まだ第1楽章のみだが、テンシュテットのものは、そのような不満を補って余りあるもののように感じた。主題を明瞭に提示、再現しているので形式がよく把握できるし、合唱が結構オンマイクなので音響も豊か、熱気もある。
●2003年6月3日 (火) あずみ椋(りょう)のニーベルングの指環
図書館で四冊セットを借りて一気に読みました。女性漫画家によるいわゆる少女漫画系の絵柄で、少々抵抗はあったけれど、漫画家自身、ベルリンオペラの来日公演で感激の涙を流すほどの思い入れがあるそうで、それなりに原作に忠実に誠実にマンガ化されていた。また、ゲルマン系の伝説にも興味があるとのことで、そのマンガも連載しているとのこと。
まったくの入門者である同居人も結構はまったようなので、入門用には適しているだろうと思う。
人物関係図で、ワルキューレ姉妹全員が、ヴォータンとエルダの娘となっていたのは、それまで読んだ翻訳や対訳添付の解説がブリュンヒルデのみを彼らの間の娘で他の姉妹は異母姉妹としていたのと違っていたのが気になった。あずみのマンガ以外はヴォータンの一番のお気に入りの娘ブリュンヒルデが特別な存在であることを、彼女だけがエルダの娘ということに求めたのだろうか?
●2003年5月30日 (金) テンシュテットのマーラー全集 ブックオフで揃える
マーラー全集と言っても、ブリリアントレーベルのインバル指揮フランクフルト放送響の激安全集やその他メジャーレーベルでも輸入ボックスセットが激安で入手できる昨今、かつてのフルプライス盤を中古で安く揃えてもそれほど絶対額としてはお得感はないが、昨日近所のブックオフを覗いたら15枚もの37500円のテンシュテット指揮ロンドンフィルのマーラー交響曲全集(大地の歌は収録されていない、10番アダージョは収録)が揃っており、トータル5,000円で入手できた。
昨夜1番と2番を聞いた。すでに惜しくも故人となったテンシュテットだが、一時期活発に活躍していたころはFM放送などでベルリンフィルなどによく登場し、熱い指揮ぶりが印象に残っていた。
CDで聴く彼のマーラーも熱気が感じられる。もともとそういう音楽ではあるのだが、1番と2番のフィナーレの演奏には私も興奮した。しかし細部や音響に惑溺することなく、全体の見通しがいい。アバドの精緻なマーラー、小沢のスタミナ不足のマーラー、バーンスタインの細部に凝った耽美的なマーラー、乾燥したインバルのマーラー、クーベリックの細部に拘泥しない健康的なマーラーなどなどあるが、テンシュテットの盤は、録音があまり明快でないのは惜しいが、よくバランスが取れている。
●2003年5月26日 (月) ハーディング エクサンプロバンスのドン・ジョヴァンニ
先日の金曜日深夜(というか土曜日未明)BS2で放映したいたものをビデオ収録しておいたが、ようやく視聴した。面白かった。序曲から驚かせてくれる。ソナタ形式で言う序奏部、例の騎士長の石像がドン・ジョヴァンニを食事に誘いに来るところで奏でられる半音階のモチーフが聞き取れないほど速いテンポ。速いテンポのは、古楽スタイルで評判をとったストックホルム?の小宮殿で行われたオペラ公演(確かCDで出ていた)の評判を彷彿とさせる。また、マーラー室内管弦楽団なる団体は古楽奏法で、非常に思い切ったアクセントをつける。すべて若手指揮者ハーディングの指示なのだろう。演出は、衣装や髪型は現代風。セットは原色の椅子やテーブルなどを使った非常にシンプルなもの。若手で見栄えのいい芸達者の歌手を集めたらしく、映像的にも見せてくれる。非常にエロチックな場面ももある。歌手では、ドンナ・アンナが単なる一本調子でなく好演。但し、現代風の演出と、「騎士長」とか「騎士様」という台詞がアンマッチ。確かにハーディングは才人だ。
●2003年5月19日 (月) まだニーベルンクのリンク
これは結構よさそう。
http://www.shinshokan.co.jp/shopcart/html/sho/shinshokan_02017-8.html
ニーベルングの指環対訳台本・ライトモチーフ譜例付
リヒャルト・ワーグナー作 天野晶吉訳 ライトモチーフ分析/川島通雅
本体価格 4854円/A4判並製/196頁[1990年]
品切
ワーグナー大作楽劇の音楽とドラマを、重層的に深めているライトモチーフ(特定の人物・事象・想念を象徴するメロディ)を序夜「ラインの黄金」から「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」まで綿密な理解のもとに剔出し、鑑賞の手引きとしたオリジナルな編集による対訳『ニーベルングの指環』。
その他情報。 このうち、音楽之友社のオペラ対訳ライブラリは図書館蔵書を借り出し、読破済み。
ここに出てくるあずみ椋のコミック版は評判がいいのになぜかハードカバーも文庫も絶版。図書館にはあり。
●2003年5月16日 (金) 新書館の指環 続き
今日も引き続き、指環の感想。
ヴァルキューレは、指環入門に適しているという世評で、もっとも早くショルティ盤を入手して聞き始めたものだった。そのLONDON盤(日本盤)のCDの解説書には、ライトモチーフの楽譜が付いていたり、あらすじの解説や対訳も詳しく、それなりによい出来栄えなのだが、新書館の指環の翻訳を読む前と読んだ後では、この作品も印象が異なった。やはりスラスラと自分の母国語で読んでみるに如くはないようだ。なぜヴォータンの子であった男女の双生児が互いに強く惹かれ合い、英雄ジークフリートを生み出すにいたったかのインセストタブー的ないかがわしさは、台詞で弁明されていた。そして、なぜブリュンヒルデがヴォータンに逆らい、ジークリンデを救い、ヴォータンの怒りに触れて岩山で火の眠りにつかされたのかも。
もちろん解説書や対訳を丁寧に読み込めば、早くから得心が行ったのだろうが、そこまで辛抱強くないので、やはり読みやすい翻訳というのは良い。
ヘーゲルやカントやダンテなども読みやすい翻訳が試みられているようだが、日本語を読み解く難解さをできるだけ軽減させ、読者を原書そのものの内容の読解に導くのが良い翻訳者というものだろう。
●2003年5月15日 (木) 新書館の指環の翻訳は読みやすい
以下の翻訳が出ている。英文学者父子の翻訳だが、日本語としてこなれているため、スイスイと読める。いわゆる韻文としての扱いで、一行の文字数が少ないので、一冊一時間もかからない。ホームページ本文のノイホルトのリンクの感想に書いたのは、音楽之友社の逐語訳を参照しながら聴いたときのものだがそのような卑俗なイメージはあまり浮かばなかった。むしろ妖精もののような軽やかさを感じた。
すべて公立図書館から借り出した。
ラインの黄金
http://www.shinshokan.co.jp/shopcart/html/sho/shinshokan_11008-8.html
ワルキューレ(ヴァルキューレ)
http://www.shinshokan.co.jp/shopcart/html/sho/shinshokan_11002-9.html
ジークフリート
http://www.shinshokan.co.jp/shopcart/html/sho/shinshokan_11006-1.html
神々の黄昏
http://www.shinshokan.co.jp/shopcart/html/sho/shinshokan_11007-X.html
●2003年5月12日 (月) シフのブラームス2番、動物園
◆昨夜のN響アワーで、1994年?頃のアンドラーシュ・シフ独奏、サバリッシュ(ザヴァリッシュ)/N響によるブラームスの2番を聞いた。正直言って面白かった。感心した。ピアノは珍しく、ベーゼンドルファーを使っていた。非常にピアノの音が明瞭だった。特に高音域の音色が透明だった。また低音域もよく伸びていた。シフのノンレガート気味のタッチが原因だろうか。オケもよく整えられており、珍しいほど透明なブラームスだった。そのためか、ピアノ付き交響曲ではなく、より一般的なピアノが饒舌なピアノ協奏曲の趣となっていた。困難なパッセージでもヴィルトゥオーゾ的に弾き飛ばさずに誠実に対応していて、少々野暮ったい感じもしたが、それはそれで面白かった。ただ、この曲は、どうも先行する3つの楽章に比べて、第四楽章が楽想的にも構成的にも弱いように思えるのだが、このシフとサバリッシュの演奏でもそれは免れがたかった。ブラームスには珍しい軽みを表現した音楽なのだが、どうもすわりがよくないように思える。
◆5/10(土)には近所の動物園(ズーラシア)に行ってきた。これまでアジアの動物ゾーンに間借りしていた、アフリカの珍獣オカピがアフリカの熱帯ゾーンのオープンに伴い4/25から本来の場所であるそこへ移動したので、その様子を見に行ってきた次第。以前よりオカピと来園者との距離が縮まり、接近してオカピを観察できるようになった。ヤマアラシ、ハリネズミ、小型のニシキヘビ、カメなども水槽状の飼育箱に入れられて展示。しかし、この動物園、広くて動物の成育環境重視なのはいいが、入り口から出口まで一方通行的で相当の距離を歩くため、最後までたどり着くのが結構しんどい。近道(ショートカット)がもっとあればいいのだが。また、動物によっては姿を見られないことが多い。近所に住んでいる人は、季節や時間帯を変えて何度でも見られるが、遠方から来園した人には少々不親切かも知れない。ビデオ上映などあればいいのだが。
●2003年4月7日 (月) ADSL速度改善5
◆今後の対策の改版
調べてみたら最適値の計算ができるサイトがあった。
http://member.nifty.ne.jp/oso/optrwin/
MTU=1500ではパケットエラーが出るので1456か1454というのが最適という情報もあり。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwnz2242/pasy.cgi?mode=allread&no=9022&pastlog=0001&act=past
http://members.tripod.co.jp/asugi23/adsl18.htm
の分析の伝送損失48dbを元に推定すると2.5~3.0km未満 44dB以上 平均2,785kbps 最低1,360 最高5,600なのでまだ速度は出るかも知れない。まずはMTU値の最適化だ。それからTCP/IPのアップデートも必要かも知れない。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;q236926
ここでは同一町内番地最初桁共通近隣の一般速度が表示される
http://ybbcustomer.bbtec.net/ybb/SpeedYahoo/portspeed.jsp
実家は局舎から遠いので、推測値上り448、下り582程度。CELERON300Mhz(自分のより速い)では300/400程度しか出ないようだ。光待ちだろう。
前に住んでいたところなら854/4004 CELERONで600/2400。
自宅は、638/2618 CELERONで500/2000なので、昨日の値がほぼ限界値かも知れない。何しろ133Mhzだから。
推定値
上り接続速度の推定値 638 【単位:Kbps】※1
下り接続速度の推定値 2618 【単位:Kbps】※1
目安値
お使いのパソコン 上り計測速度目安値 下り計測速度目安値
Celeron 300MHzの場合 500 2000
PentiumII 300MHzの場合 500 2200
PentiumIII 600MHzの場合 500 2300
PentiumIII 1GHzの場合 500 2300
Athlon 1GHzの場合 500 2300
これだとCPUが相当速くてもあまり速度は変わらないようだ。
なお、ガス検針機は、プロパンガスが対象らしい。
参考 速度測定 http://www.bspeedtest.jp/
RWIN設定計算式 http://www.bj.wakwak.com/~public_sub.k-ono/mtu_rwin/atuko3.htm
その他MTU,RWIN調整http://www.zdnet.co.jp/magazine/ybb/0202/book/03.html
YAHOO BB非公式情報局 http://yahoobb.tripod.co.jp/
ひろくんのページ(YAHOO 12M使いこなし)
http://nice.kaze.com/index.html
YAHOO BB使いこなし
http://www.geocities.jp/saru_house/
●2003年4月7日 (月) ADSL速度改善4
上り(アップロード)は、結構ばらついたがベストエフォート自体1000kbpsなのでこれくらいでしょうがないだろう。
①301kbps
②186.6
③242.2
平均243.3
その後、ストレスを感じていたサイトに接続してみたが、やはり速くなっている。
◆今後の対策
まだRWINはいじってみる余地があるようだが、当面はこれで満足。調べてみたら最適値の計算ができるサイトがあった。
http://member.nifty.ne.jp/oso/optrwin/
MTU=1500ではパケットエラーが出るので1456か1454というのが最適という情報もあり。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwnz2242/pasy.cgi?mode=allread&no=9022&pastlog=0001&act=past
ソースネクストからYahoo BB専用の驚速が1,980円で出ているのでこれを試して見るか?しかしMTUとRWINの最適化がメインだというからこれ以上の改善は無理かも知れない。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se233944.html
http://members.tripod.co.jp/asugi23/adsl18.htm
の分析の伝送損失48dbを元に推定すると2.5~3.0km未満 44dB以上 平均2,785kbps 最低1,360 最高5,600なのでまだ速度は出るかも知れない。まずはMTU値の最適化だ。
参考 速度測定
http://www.bspeedtest.jp/
RWIN設定計算式
http://www.bj.wakwak.com/~public_sub.k-ono/mtu_rwin/atuko3.htm
●2003年4月7日 (月) ADSL速度改善3
対策
(1)
次にマカフィーのパーソナルファイアーウォールを停止してみる。
5回の平均は416.8kbpsで変わらず。
プライバシーサービスも併せて停止。これも同様に418.4kbpsと変わらず。
ウィルススキャンも併せて停止。これも同様に414.2kbpsと変わることはない。
結論:常駐セキュリティプログラムは関係なし。
(2)ガス会社に電話をして確認すればよいのだがまだしていない。
(3)今のところ古いPCを買い換える予定はない。それにしても高価だったな。WIN98へのアップグレード、メモリー増設、や今回のLANカード購入と現行のPCを比較すればコストパフォーマンスが格段に違う。秒進分歩とデフレなのだから当然だが。
(4)残されたのはこれ。レジストリをいじるので少々怖いが。
今は確認できないが、あるADSL速度改善サイト(それにしてもたくさんある)にMTU=1500なら一般にRWINは64240にすればよいとなっていたので、簡単なフリーウェアをインストールして変更。再立ち上げをしてみた。
その結果は劇的だった。ベストエフォート12Mbpsに比較すべくもないが、とりあえずメガを超えた。うれしいので詳細測定結果を書いておこう。セキュリティプログラムは常駐状態。
下り(ダウンロード)では、
時刻 Mbps
①23:52 1.401
②23:53 1.921
③23:54 1.900
④23:55 1.904
⑤23:57 1.926
平均 1.810
上記の測定の総合平均で414kbpsだったのでなんと4倍以上も早くなった。
●2003年4月7日 (月) ADSL速度改善2
3)古いPC(1997年6月モデル)FMV-BIBLO NU13のデフォルトMTUとRWIN
スペックはPentiumの133MHz、RAMは32MBから増設
(定価はこれで403,000円!だった。今なら20万円もしない!)
4)NTT東日本線路情報 線路距離長2520m 伝送損失48db
http://www.ntt-east.co.jp/line-info/consent.html
最寄のNTT局舎から自宅までの直線距離は1270m程度。道路沿いに回線が張られているとして距離を測ると1470m程度。2割増しで1800m程度。しかし伝送損失が相当悪い。手ひねりなどが原因か?
http://www.mapion.co.jp/bb/index.html
◆2003/4/6(日)
http://www.speedguide.net/analyzer.php
で確認すると
MTU=1500
MSS=1460
RWIN=8760と出た。
http://hpcgi2.nifty.com/Radish/netspeed/
という結構信頼度の高そうな速度測定サイトをみつけて測ってみた。
夜11時前測定 (5回の平均)408.9kbpsと低い。これじゃああんまりだ。最大12000kbpsだよ!3%しか出ていない。
●2003年4月7日 (月) ADSL速度改善1
Yahoo! BB 12M ADSL の回線速度改善状況
◆2003/4/2開通(文書や工事状況では4/4工事完了との知らせ)
最初はさすがに33.6kbpsのダイアルアップ接続に比べれば速いと感じた。
Yahooの速度測定サイトで測定したら結構速い測定値(後にこのサイトの測定値は高すぎるらしいことが分かった)。
◆2003/4/3 McAffeeのインターネットセキュリティをインストール
パソコン全体の動きが鈍くなった。セキュリティプログラムは、ウィルス対策、ハッカー対策、プライバシー(情報流出)対策の3つからなっているので、立ち上げてからセキュリティーチェックが終わりまともに動くまでにハードディスクに何回もアクセスして、まともに動くようになるまで数分かかるようになった。もっと速いCPUなら問題ないのだろうが。
◆2003/4/5 電話回線占有と電話料、プロバイダ接続料を気にせずに使えるようになったので、以前から子どもがゆっくりやりたがっていたトミカやコマツのケンケンキッキ、ハム太郎、ドラエモンなどにアクセスしたがもうひとつ読み込み動作が鈍い。改善をしなくてはと決意。
速度が遅い原因として考えられるのは
1)セキュリティプログラム
マカフィーインターネットセキュリティsuper
http://www.sourcenext.info/mcafee/products/mis/
2)ガスメーターなどマンションデフォルトの設定
●2003年4月3日 (木) YAHOO BB 12Mへの加入
3/26に街頭キャンペーンで申し込み
3/26LANカード購入 3000円しない。安い!
4/2 自宅に申し込み受け付け完了の手紙が届いており、試しに接続してみたら見事につながった。思ったより遅いが、それでもダイヤルアップに比べたら格段に速い。BBフォンも何とか使える。
●2003年3月4日 (火) エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル
以前行ったコンサートの感想文がメールに残っていたので、コピペします。今の印象とは違い、結構好意的な感想です。
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みなとみらい大ホール 2001年4月29日(日)19:00開演
◎ピアノソナタ第1番(シューマン)
◎トッカータアダージョとフーガハ長調BWV564(バッハ/ブゾーニ)
◎展覧会の絵(ムソルグスキー)
キーシン12歳の時のショパンのピアノ協奏曲第1番モスクワ
ライブ、妻が友人から借りてきて聞いたのですが、非の打ち所が
ない完璧な演奏に驚いた。
その後、妻が小澤・ボストンとのラフマニノフの3番の
CDを買ってきたのを聞いたが、あまり感心しなかった。だが、
フィルアップされたカーネギーホールリサイタルライブからの
ラフマニノフやリストが素晴らしい演奏だった。コンチェルトの
方の録音が遠すぎるので、折角の演奏が十分味わえないのかも
知れない。
子どもがまだ就学前なので、横浜に越してきてからは、コンサート
には出かけられなかったが、みなとみらいの公演は託児室があり、
妻と二人で聴くことができた。
もともとそれほど関心がなかったピアニストだったが、感想を一言
で言うと、技巧も表現力も音楽性も安定性も一級品だった。特に
凄まじいばかりのフォルティッシモでも音が割れず、複雑なパッセージでも
音がにごらず、ピアニシモもよく通り、レガートも滑らかである。
メインプログラムでは、よりレッジェーロでノンレガート的な軽やかさを
求めたくなる部分もあったが、それは欲張りというものだったか?
アンコールを計8曲(5曲ほどで子どもを迎えに行ってしまったので)
やったサービス精神も立派なエンターティナーである。
いわゆる妙技も披露してくれた。
●2003年2月14日 (金) Iriaというダウンロード専用ソフト
これもフリーソフト。おそらくアダルト画像のダウンロードに使う向きが多いのだろうが、これも優れものである。
Googleで Iriaで検索すれば出てくるが、http://www.dlmaster.com/download/iria_download.html
が参考になる。
●2003年2月12日 (水) Irfan Viewという優れものの画像ソフト
アサヒコムのAICで紹介されていたのでダウンロードしてみたが、非常に使い勝手がいい。プレビューやサムネイル表示がものすごく速いし、一括で画像ファイル名を変換もできる。こんな優れたソフトがフリーで入手できるのはすごい。
http://cvnweb.bai.ne.jp/~kusumoto/iview/
オーストラリア人だというが、イルファンと読めばサッカーワールドカップで有名になったトルコの選手と同じ発音になるので、もしかしたらトルコ系か?
●2003年2月10日 (月) 2001年宇宙の旅 ツァラトストラかく語りきの演奏者
LP発売されたサウンドトラックには、ベーム/ベルリンフィル盤が用いられていたが、実際映画の最後に流れるクレジット表示の中では、カラヤン/ヴィーンフィルとなっているらしい。「美しく青きドナウ」はカラヤン/ベルリンフィルらしい。またハチャトリアンの「ガイーヌ」はロジェストヴェンスキーとレニングラードフィルという珍しい組み合わせ。ロジェベンとモスクワ放送響ならわかるけど。
詳しくは、
http://www.underview.com/2001/recordings/recordings2.html
の一番目のリストが普通のサウンドトラック盤。二番目のリストがオリジナルのサウンドトラック盤ということらしい。
カラヤンを世に出したプロデューサーのウォルター・レッグが、ベーム盤とカラヤン盤について語っているらしい。版権の問題で、最初に発売されたサウンドトラックには、デッカの録音であるカラヤンのは使えず、ドイツグラモフォンのベームのを使ったというのだ。
ところが、この二番目のリストにも疑問がある。オリジナルのMGMのサウンドトラックは、Ernest Bour conducting the Suedwestfunk Orchestra という記述も見えるのだ。
なにがどうなっているのか?映画のように不可思議だ。
映画のビデオをチェックしてみたら、Richard StraussのAlso sprach Zarathustraには、他の曲(リゲティ、ハチャトリアン、ヨハン・シュトラウス)には明記されていた演奏者名がまったく省略されていた。これはどうしたことか?
●2003年2月7日 (金) Wollustの意味について
第九の歌詞(シラー歓喜に寄す)に出てくる「WollustはWurmに与えられる。」の解釈で、WollustがFreudeと同義か、対立する意味かが問題になる。http://homepage3.nifty.com/ongaku-no-chanoma/ofreunde.htm
というのも学生向け辞書では、特に色づけなく「歓喜、快楽」という意味が出ていたからである。
しかし、改めて独英辞典をひいてみると http://dict.tu-chemnitz.de/
lust 性欲、肉欲、情欲 (語源:古英語 原義は「楽しみ」)
salaciousness 好色、みだら
voluptuousness 官能、好色、みだら
wantonness ふしだら、不貞
となっていた。明らかに「性的なもの」を指している。一方、Freudeはenjoyment,pleasureとなっており、上記の性的な意味は対応していない。
また三修社のネット独和辞典では、http://www5.mediagalaxy.co.jp/sanshushadj/
【1】性的快楽
【2】喜悦,悦楽,歓喜
と明確に規定してあった。
なお、Wurmは英語でworm つまり昆虫の類の虫ではなく、ヒル、ミミズ、さなだ虫のような蠕虫類や、芋虫、蛆虫のようなニョロっとした虫のことを言う。
「淫楽は蛆虫に与えられる」というような少々強烈な訳になろうか?
●2003年2月6日 (木) これまでの英語生活
中学校で学習を始めた英語。まじめにNHKラジオの基礎英語、続基礎英語で勉強したおかげで、中学校の3年間は成績は非常によかった。しかし中学校3年レベルの続々基礎英語は放送されておらず、「英会話」を聞き始めたが、あまり実力がアップできたようには感じなかった。
高校では、リーダー、文法、英作文と課目が分かれ、それぞれに別の教師がついたため、授業レベルや進捗に整合性がなかった。急に難しくなったような気がしたし、中学校時代のようにNHKラジオ講座のような頼りになる家庭教師が見つからなかったこともあり、不完全燃焼気味で次第に苦手意識が育ってきた。定期試験でも実力試験でもあまりいい点が取れなかったような気がする。大学入試の英語も結構基本的な問題が多かったため、それなりに基本がしっかりしていたこともあり運良く合格できたという感じだ。超難関大学にはまったく歯が立たないレベルだった。
大学の教養部の授業でも、苦手意識が抜けず、講読のときに形容詞のlightを明るいなどと訳して教授に嘲笑されたことを今でも苦々しく思い出す。それでもシェークスピアの講読などに顔を出したりもして、結局単位にはならなかったが、英語への関心や興味は持続した。米人教授の講義を英語で受けたが、平易な表現で、それなりに理解できたのも自信になった。
就職して配属された職場は、大卒がほとんどいなかったこともあり、こんな実力でも英語力はトップクラスだったため、英語での電話対応や来客対応に借り出されることもあったし、会社自体英語に力を入れ始めて積極的に英会話教育を主催し、それに職場代表的な感じで出席したため、それなりに英語能力は高まってきた。英語の週刊誌タイムを購読し始めたことも読解力をつけるのには役立った。
会社でTOEICを冬と夏に定期的に受験するようになったが、これまでの最高は850点。欧州の製造会社と日常的にやり取りすることになり、2回ほど出張したことが背景にある。耳が英語に慣れた。しかし、平均すれば700点台の後半が実力だろう。TOEICはリスニング能力=会話能力と想定しているため、訓練が不足している会話能力はもっと低いと思う。読解についても慣用句が苦手なため、ニュース記事のようなこなれた文章は逆に苦手。よく言われるが、百科事典のような明快な英語は読みやすい。
●2003年2月5日 (水) 読書と年齢
この年末年始に実家に帰ったとき、主に学生時代までに読みためた文庫本のなかから名作川端康成の「雪国」を手にとって読み直してみた。定評のある名作ということで、中学生や高校生が読む機会もあるのだろうが、このような作品をその年代で理解できるものだろうか、と思った。私自身もその年代で読んだとは言え、ただ字面を追っていただけのような気がする。
妻子を東京に持つ男島村が旅先の雪国の温泉町の芸者駒子と深い仲になるというのが大雑把な筋書きで、極論すれば花柳小説の一種である。きわどい描写は避けられているが、男女間の交渉のこともはっきり描かれている。確かにこまやかな描写力や抒情性は凡百のものではないが、そのような男女の機微的なことは若い時代にははっきりと理解できないだろう。相当にませていれば別だが。
年齢にふさわしい読書というものがある。そういう意味で、雪国は、いかにノーベル文学賞作家の代表作とはいえ、中学高校生が読書するにはあまりふさわしいとは言えないだろう。
●2003年2月5日 (水) エゴグラム aabba と bbbbb
3回目のトライアル。どちらでもないを完全にはずして答えた。
「かなりバランスの取れた性格ですが、対人関係に少々気を使い過ぎる点が気懸かりです。自分を押し出すよりも、周囲の者を立てて、調和の取れた生活環境を作り出そうとするタイプです。責任感や倫理感が強く、思い遣り、同情心なども標準以上です。判断力や感情の表現力などは、極く普通ですが、対人関係には、過敏過ぎる程の繊細な神経を働かすタイプで、体質や環境によっては、かなり強いストレスを受ける可能性が有りますので、十分に注意すべきだと思います。」
職業適性では、いずれも警察官、刑務官、検察官はまったく向いていないと出た。
4回目では、はっきり「はい」「いいえ」で答えられない項目は「どちらでもない」とした。
「特徴の無い事が特徴と云う、いつの時代でも変りが無い東西を代表する平凡型タイプです。平凡と云うのは、非常に結構な事で、歴史に残る偉人にでも成ろうと云うのなら、平凡な性格ではつとまりませんが、そんな何百万、何千万人に一人と云う様な大それた者に、ちょっとやそっとでは成れる筈が有りませんので、凡人、大いに結構と云う思想は、古今東西を問わず、永久不変のものでしょう。柔軟性に富んだ精神構造の持ち主で、時代の変化や環境の変化に対し、片意地を張らないで素直に対処して行ける所に、このタイプの本当の良さが有ります。その反面、衆愚の一人と化して仕舞う危険性も十分過ぎる程に持ち合せている訳でして、平凡の中からきらりと光るものを一つ生み出せるように、努力する事が大切です。」
●2003年2月5日 (水) エゴグラムによる性格診断bccbaタイプ
「心情的には、非常に冷たいタイプであり、劣等感や幼児性名誉欲が強く、人生に対して、かなり臆病な所の多いタイプです。日常生活は、退嬰的で判断力や分析力に弱く、会社、肉親、友人、配偶者などに対する依頼心や依存度が、かなり高いタイプです。その原因は、判断力や分析力の弱さから来る数々の失敗や躓づきの経験から、自己不全の観念が強まって、依頼心が高まったともいえますし、冷たくて利己的な性格から来る損得第一主義的な考え方によって、大人しくしたり、しおらしくしたり、する方が無難かつ得で有ると云う本能的計算から、退嬰的な立ち振る舞をしているとも考えられます。その何れが原因で有るにせよ、現在のライフ・スタイルが、周囲の人々に歓迎されない生き方で有る事だけは、疑う余地が有りませんので、今後の世渡りに付いては、人生観や価値観の大幅な改善が望まれます。 」
http://www.taisei-e.co.jp/seikaku/index.shtml
非常に痛いところを突かれてショックだった。そこで答え方をどちらでもないを増やしてやり直したら、
「個人的な人付き合いを非常に重視するタイプで、友人関係も多く、趣味や娯楽、夫婦生活などを生き甲斐にしている傾向があります。別に仕事が不熱心だと云う訳では無く、責任感などは人並ですし、判断力や生活感覚にも、何ら異常のある訳では有りません。しかし、好奇心が強く、想像力も豊かで、物珍しがり屋な所と、御祭り好きの人懐(なつ)こい性格が際立っている為に、ややもすると仕事が後回しになる傾向が出てくる訳です。」となった。ここも当たっていないこともないが、「どちらともいえない」を増やすと、「はい」「いいえ」で答えたことを拡大解釈して判定するようだ。
●2003年2月4日 (火) CD情報の洪水
ネットのCD販売店のサイトをみると膨大な録音が毎日次々にリリースされてる様子がよく分かる。といって新録音が多いのではない。世界の大手のレコード会社からだけではなく、中小のレーベルから過去の録音の復刻、再発売、ボックス化、廉価盤化が圧倒的である。あれもほしい、これもほしいをやっていたら、おそらくいくら時間と金があっても足りないだろう。便利なのは確かだが、欲求不満が募るのも困る。だからできるだけ身の丈にあったCD屋で現金で買うことが大事だ。
●2003年2月3日 (月) スペースシャトルの帰還途上での空中分解
衝撃的なニュースだった。
1986年1月には同じスペースシャトルのチャレンジャーが、発射後に空中爆発を起こして、搭乗員全員死亡の惨事となり、アメリカの宇宙技術への信頼が低下した。その後4月末に当時のソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発で4号炉(黒鉛減速・軽水冷却・圧力管チャンネル型原子炉、電気出力100万キロワット)に大規模な爆発事故が発生して北半球が放射能の汚染されたという二つの大きな巨大技術に起きた制度疲労が大きな衝撃を与えたが、それから17年、またしても、アメリカの宇宙技術の象徴であるスペースシャトルが落ちた。
このコロンビア号には初のイスラエル人飛行士も搭乗、またインド出身の女性も乗り組んでいたという。
原因はまだはっきりしないが、発射時に推進ロケットのタイルがはがれて、シャトル本体の左翼が破損したのが怪しいとされている。乗組員の生命が危機一髪だった、アポロ13号のミッションを元にした映画で、サターン5型ロケットの発射時に、液体燃料の注入によって生じた大きな氷塊が崩れ落ちるシーンに危うさを感じていたが、今回もあのような状況だったのだろうか?
再利用を目的とするスペースシャトルなので、老朽化もあったのかもしれない。
いずれにしても86年の事故以来比較的順調に推移してきたアメリカの宇宙技術もまた見直しの時期に来ているのだろう。
巨大技術、巨大システムが現在地球上を覆いつつあるが、その脆さを警告する事故であった。
●2003年1月31日 (金) パソコンの絵画鑑賞の楽しみ
現在世界各地の著名美術館がウェブサイトでコレクションを公開している。それも相当の解像度でアップしてあるので、パソコンのモニター画面で鑑賞するには十分である。
パソコンで鑑賞する際に、ダウンロードした画像を画像ソフトを使って調整してみると面白い。たとえば、下記のURLは、アムステルダム国立美術館のフェルメールの作品だが、中で「恋文」と題された絵など両側が黒く塗りつぶされたように見えるが、画像調整でガンマ値(写真の階調度)を上げてやることによって、さまざまな物が描きこまれていることが分かる。楽譜などは、その音符までもが精密に描かれているのが確認できる。また、タッチのムラだろうか、そのようなものまで確認することもできるようだ。
http://www.rijksmuseum.nl/asp/aria/thumbnail.asp?KID=17083&SID=1442&From=kunstenaars
この絵は実物が2年ほど前上野の国立西洋美術館に来たことがあり、絵画に興味がない幼子が二人「つまらない」を連発するのを妻とようやくの思いでなだめながら鑑賞した。(他にレンブラントの自画像が来ていて、こもれアムステルダムに収蔵されている。)存外小さい絵だった。その両側の暗い部分の描き込みはかろうじて何かが書いてあるということが確認できたほどだったと思う。
ガンマ値を変えると、色彩が大きく変わってしまうのは否めないが、これをレンブラントの夜警(同じ美術館蔵)や、ルーブルのモナリザに適用しても面白い。さまざまな発見がある。
このようなパソコンを使った絵画鑑賞(研究)について誰かどこかで書いているだろうか?
●2003年1月29日 (水) 吉田秀和 音楽時評 1月(朝日新聞夕刊)を読んで
1月の音楽時評はオペラの演出のことを取り上げていた。ヴァーグナー演出ではヴィーラント・ヴァーグナーとシェローを双璧として賞賛していたが、最近の思わせぶりの演出に対してはひどく辛口に批判をしていた。そのような高度な批評は別にして、そのうち新国立劇場でオペラでも楽しみたいものだ。
12月の音楽時評では、一年間の音盤のなかから推薦盤をあげるのが恒例になっているが、私も購入した超廉価なショスタコーヴィッチ全集(バルシャイ)を、ヨーロッパには日本にはあまり知られないところで地道にいい仕事をしている音楽家がいるのだと、誉めていた。確かにスター演奏家やヴィルトゥオーゾオーケストラだけではないのだ。
吉田秀和氏も相当の高齢なので、そう精力的には音楽会や音盤を聞くことはなくなってきたのだろうが、いまでもその文章(口述筆記だろうか?)は傾聴に値する。
●2003年1月28日 (火) ベートーヴェンと同時代史
ベートーヴェンの作品年表を改訂してみました。これまで大雑把に分けて、あまり正確でなかったのを手直ししたのと、彼の同時代史、特にナポレオン関係のコメントを入れてみました。ウェリントンの勝利も有名なワーテルローではなく、スペインのビトリアという町でのフランス軍に対する勝利だということがわかりました。
●2003年1月27日 (月) Wolfgang Amadeus Mozart の誕生日
1756/1/27はモーツァルトの誕生日です。彼は今日で満247歳を迎えました。今夜は家で彼の曲を何曲か弾いて、彼の生涯に思いをはせてみようと思います。といっても、ナンネルの楽譜帳から数曲程度。あとはCDを鑑賞しましょう。誕生日にふさわしいのは何でしょうか?魔笛などはどうでしょう。夜と昼、女と男、俗と聖の融合の世界。
●2003年1月27日 (月) 中国のお正月
中華人民共和国、台湾や世界各地の中国系のひとたちは、今でも旧正月を盛大に祝います。共和国では、今年は2月1日から7日までが旧正月休暇になります。現在、日本はもとより世界の経済に大きなインパクトを与える中国、台湾経済ですから、この一週間の連休は結構大変です。それも、旧暦ベースですから、毎年1月末から2月初め頃で一定しません。この間、中国の官公庁、民間企業、学校のほとんどが休みになります。この間、中国を出入りする物資はほとんどストップしてしまいます。なしにろ税関(海関といいます)もお休みですから。
サービス業はどうなのか分かりませんが、おそらくこの連休は稼ぎ時でしょう。というのは、中国の人たちも連休に旅行をする人が多いからです。消費拡大という意味ではこの連休は中国経済に大きな影響を与えているようです。(この他に共和国では10月1日の国慶節=建国記念日から始まる連休があります。)ちなみに今後の旧正月の元日は
2004/1/22 2005/2/9 2006/1/29 2007/2/18 2008/2/7 2009/1/26 2010/2/14
●2003年1月27日 (月) やはり千と千尋は赤かった
1年前は怖がっていた下の子も、今回は小さいテレビ画面で明るい部屋だったせいもあり、家族で楽しく見ることができた。しかし気になっていた画面の赤みはやはり出た。画像調整でフルに緑側に動かしたが、それでもだめだった。視聴者の反応はどうだろうか?
●2003年1月24日 (金) 映画と色調が違い赤みが強いというDVDの「千と千尋」
ドイツで映画賞を受賞し、アメリカでも次々と賞をとり、アカデミー賞まで射程に入ったとされる「千と千尋の神隠し」だが、日本では訴訟問題までになっている。その理由というのが、映画では自然だった色調が、DVDでは全体に赤っぽくなっており、白がピンクに見えるほどだという現象だ。映画は実際に見たが、非常に透明感のある美しい色調だった。DVDの方は見ていないが、その作品が今晩放送される。果たして、赤みがかかっているか、いないか。デジタル特有の難しい問題が背景にはあるらしい。テレビモニター色温度の調整とか何とか。
赤みがかかっているとすると、視聴者からの抗議がテレビ局へ殺到するし、かかっていないとするとDVD購入者からの抗議がジブリや販売元のブエナビスタ(ディズニー)に殺到すると予想されている。
DVDを制作、販売した会社の初期の対応がまずかったのだろう。映画の爆発的ヒットに基づき、初期に大量に製造したため、製品回収すると莫大な損失をこうむる可能性が高かったためだろう。
子供に夢を与えるジブリがとんだぼろを出してしまった。雪印牛乳問題などの食品会社のモラル低下と同列に論じる論調が多い。
●2003年1月23日 (木) ハリポタ、千と千尋
基本的には少年少女を対象とする作品であるが、私の精神年齢が子供なのかそれなりに楽しめている。学生時代の恩師が、近頃の学生は読書能力が落ちているのでまずは上質のファンタジーに親しめば本好きになれるのではないかということをおっしゃっており、読書好きではあったが、いわゆる子供向けの本ということで敬遠していたファンタジーを読み始めた。エンデの「モモ」「終わりのない物語」「ジム・ボタンの冒険」。アーシュラ・ル・グィンの「ゲド戦記」シリーズなどなど。といってもファンタジーマニアになったわけでもなかった。ハリーポッターシリーズは、映画が公開されるだいぶ前に第一巻を購入して読み始めた。「千と千尋の神隠し」は、宮崎駿アニメをそれなりに見つづけてきたものとして一応見てみた。
宮崎アニメでは、テレビシリーズの「未来少年コナン」と「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」が気に入っているので、千と千尋がいまさらヨーロッパやアメリカの「大人」たちに「商業的に」評価され始めたのには違和感を覚える。ナウシカなど、アメリカではまったく勝手なカットをされてほとんど原作とかけ離れた形で公開されたというが、所詮彼らはそんなものだろう。ディズニーのアニメーションの質が落ちているので、それに変わるものとしてドル箱を手に入れたいのではないかと邪推してしまう。手塚治虫の「ジャングル大帝」を完全にぱくった「ライオンキング」にしても、あまりにも安直である。ハリー・ポッターも作者は、子供たちをテレビやゲームから本の側に取り戻したいなどと殊勝にも最初は語っていたが、その後映画化、ゲーム化、キャラクター商品の発売などと、まったくコマーシャリズムの権化と堕しているのは苦々しい。
このブームが終わっても、ハリポタが読み継がれるか、宮崎アニメが日本以外で正当に評価されるか、見ものである。
●2003年1月22日 (水) 準・メルクルというオペラ指揮者
今週の10時からのNHK教育テレビで「マエストロの肖像」とかいうシリーズをやっている。一日目はブロムシュテットだったようだが見逃した。昨夜はドイツ人の父と日本人の母を持つドイツ人指揮者、準・メルクルを取り上げていた。N響や新国にも登場して、日本で知られるようになってきたが、番組や下記のページによると、ヴィーンシュターツオーパーやメトロポリタン、コヴェントガーデンにも登場し、バイエルンでは首席指揮者に継ぐような待遇で活躍しているようだ。
レコーディングはまとまったものはほとんどないが、ヴィーンシュターツオーパーのカレンダーを飾る常連指揮者のでもそれほどメディアには登場しない人が多いので、欧州で日常的に活躍するオペラ指揮者というものがそういうものなのだろう。むしろそれゆえに逆に手堅い印象を抱かせる。
準・メルクル
http://homepage2.nifty.com/junmarkl/index.html
ドイツの歌劇場
http://www.asahi-net.or.jp/~eh6k-ymgs/etc/deutsch-oper.htm
バイエルン州立歌劇場
http://www.staatsorchester.de/c.php/suche_kuenstler_detail.php?l=en&dom=dom3&id=142
なお、ケント・ナガノは日系アメリカ人だが、彼も世界的に活躍している。
●2003年1月21日 (火) ヘンデルの生没年
以前NIFTY FCLAの質問の部屋?に、ヘンデルのウェストミンスター寺院の墓標にある誕生年が1685年ではないのはなぜかという質問を自分でして、自分で答えたことがある。そのときのログがとってあるかどうかわからないが、ニュートンやヘンデルの時代のイギリスの暦はユリウス暦で現代の暦(グレゴリオ暦)と違っているのが理由という内容だった。
「イギリスがユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替えたのは1752年11月24日からですし、日本では1873年1月1日から、それ以前に使われていた太陰太陽暦からグレゴリオ暦に切り替えられました。
このように、各国によって異なる暦を使っていたために、古い文献などを調べる際には注意が必要です。」
ヘンデル 1685/2/23-1759/4/14(現代の暦)
ニュートン 1643/1/4-1727/3/31(現代の暦)
ユリウス暦だと 1642/12/25-1727/3/20
ウェストミンスター寺院のホームページにはこの件について書かれているが、ユリウス暦からの切り替えではなく、下記のように「新年が1/1ではなく、3/25に始まったからだ」と書かれている。ヘンデルの場合、生年はユリウス暦、没年はグレゴリオ暦で記されたのだと思ったがどうやら違うようだ。
http://www.westminster-abbey.org/library/burial/handel.htm
”His gravestone in the south transept reads “GEORGE FREDERIC HANDEL BORN YE 23 FEBRUARY 1684 DIED YE 14 OF APRIL 1759”. The date of his birth inscribed on the stone is not a mistake but is due to the fact that the new year in England at this period did not begin on 1 January but on 25 March (Lady Day). Therefore, to the contemporary Englishman, Handel was born in February 1684, as the year 1685 would not have begun until 25 March. The coat of arms on his gravestone is now very worn."
●2003年1月21日 (火) サンピエトロ大聖堂の改修と免罪符
CDラックのページでも触れましたが、イタリア・ルネサンスの天才、ミケランジェロ(1475-1564)、ラファエロ(1483-1520)等が携わったサンピエトロ大聖堂の改修の資金を集めるために発行された免罪符(贖宥状)を批判して宗教改革を始めたルター(1483-1546)の、コインの裏表のような関係について、不勉強だった私は、高校時代の世界史の授業では理解していませんでした。
ミケランジェロの天井画『天地創造』(1514)や壁画『最後の審判』が免罪符を売った金を元にしていたとは!
ルターが免罪符を批判する95箇条の意見書を提示したのは1517年。
ルターを破門(1521)した教皇レオ10世(1475-1521)はフィレンツェのメディチ家の出で豪華王ロレンツォ(1449-1492)の次男。
ロレンツォ治下のフィレンツェ市庁に勤務していたのが、マキアベリ(1469-1527)。チェーザレ・ボルジア(1475-1507)がイタリア半島を席巻したのもこの時代。
免罪符について(キリスト教への素朴な疑問~科学史の中のキリスト教~ )
http://www1.odn.ne.jp/~abn00280/Q_Christian/index.html
歴史データベース on the Web
http://macao.softvision.co.jp/dbpwww/
ヨーロッパ三昧(レオ10世について)
http://www.europe-z.com/tabi/it199609/22h.html
ユダヤ人について
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgj9369/mystery/Jewish(2).htm
●2003年1月21日 (火) 満年齢についての薀蓄
学校時代、4月1日生まれの人が同じクラスや同じ学年にいた人は、なぜ同じ学年なのか不思議に思ったことでしょう。一般常識では、誕生日に満年齢が一歳上がると思われていますが、法律的には誕生日前日に加齢されるそうです。(とはいえ、誕生日前日の午後12時は、誕生日当日との境目であるわけですから、少々疑問がありますが、実務上はそのように運用されているということです。)
起算日と年齢計算
http://www3.ocn.ne.jp/~matuura/kisanbi_to_nenreikeisan.html
■年齢計算二関スル法律(明治35年12月2日法律第50号)
①年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス
②民法第143条ノ規定ハ年齢ノ計算二之ヲ準用ス
■民法(明治29年4月27日法律第89号)(明治31年6月21日法律第9号)
第5章 期 間
第143条 期間ヲ定ムル二週、月又ハ年ヲ以テシタルトキハ暦二シタガヒテ之ヲ算ス
②週、月又ハ年ノ始ヨリ期間ヲ起算セサルトキハ其期間ハ最後ノ週、月又ハ年二於テ其起算日二応答スル日ノ前日ヲ以テ満了ス但月又ハ年ヲ以テ期間ヲ定メタル場合二於テ最後ノ月二応答日ナキトキハ其月ノ末日ヲ以テ満期日トス
人の一生と法というサイトにも詳しく出ています。
http://www.osu.ac.jp/~kuramoch/Hogaku/Nenrei.html
●2003年1月21日 (火) 通勤電車痴漢冤罪撲滅への提言
1)法曹関係者、特に職級の高い者から通勤電車の実態を体験し、その体験に基づき司法判断をすべきである。
2)日本国の法律として「迷惑行為防止」を制定すべきだ。多くの迷惑行為の規制は、国会で論議すべき内容だ。越境通勤、通学など当たり前の現代において、インターネットでも全都道府県の迷惑防止条例が概観できないのはおかしい。
3)刑事訴訟法の改正、司法警察の捜査、取り調べのあり方の反省が必要ではないか?疑わしきは被告人の利益にの原則はどこへ行ったのか?
●2003年1月21日 (火) 満員電車内での痴漢冤罪(2/2)
これは満員電車で通勤している多くの男性なら、誰にでも起き得る身近な事件である。
(1)後日の裁判によって無罪が確定しても、その社会的制裁(*1)が非常に大きい事例であるのに、多くは都道府県単位に異なる条例を根拠にして刑罰を定められているのは、不公平である。(東京都、神奈川県は最近刑罰を50万円以下と重くして、刑事訴訟法上の「現行犯逮捕」ができる重罪に引き上げた。罰金30万円以下の軽微犯罪の場合には、現行犯逮捕はできないから。刑事訴訟法第212条から217条。なお210,211条も関係あり。)
(2)また各都道府県警察による単なるルーチンワーク的な長期拘留は不当である。弱いものいじめにしかならない。罪を認めれば拘留されず、無実を訴えると長期拘留されるというのは、不条理である。
(3)自ら定めた条例の運用に対する都道府県議会議員があまりにも無知である。
(4)通勤満員電車を生み出しているのは、社会体制そのものではあるが、その弊害を解消できない行政に多く責任がある。
(5)また二次的には、鉄道会社の対応、その駅員教育(痴漢事件はすぐに警察に引き渡せ)にも問題がある。
注(*1)「強制わいせつは、著しく反道徳的、反社会的行為であり、他の労働者との関係からも当該労働者を保護すべき理由はまったくありませんので、懲戒解雇をしても差し支えありません。なお、即時解雇するためには「解雇予告除外認定許可」を受ける必要があります。」
http://media.jpc-sed.or.jp/jinji/613.html
人事労務相談室というサイトの回答である。Q&Aが書籍として出版もされているという。果たしてこの回答者は、上記の痴漢冤罪事件までも念頭において回答をしているか?企業法務においては、「疑わしきは罰せよ」が標語なのであろう。
もちろん、痴漢行為が厳しく罰せられるべきであることは言うをまたない。しかし、満員電車を経験したことのある者なら、自分の周囲の他人の触れたくない(触れてはいけない)部分に、自分の身体が接触することはあり得るのである。そのうちの誰かが主観的に「被害者」意識を持ち、現行犯逮捕で駅員に突き出すような行動をとればそのまま地獄行きというのは、あまりにも不条理ではないか!?
●2003年1月21日 (火) 満員電車内での痴漢冤罪(1/2)
昨年高裁で被疑者側の勝訴となった「痴漢冤罪」事件逆転判決などにより、多くの一般マスコミが注目した満員電車内での痴漢とその冤罪事件について、購読している法律関係のメルマガのなかに法曹関係者によるものと思われる非常にリベラルな意見が掲載されていたので注目される。その一方で、企業人事労務は非常にお寒い。売買春(援助交際)、セクハラ、痴漢など性的な問題による懲戒がマスコミ報道をにぎわしているのは何かおかしい。
ホウホウの法律よろず部屋--痴漢冤罪の構造
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200212150500000000041295000
「私の感想は、こと痴漢事件に関する限り、日本で暗黒裁判が罷り通っているとしか言いようがありません。誰しも自白を強要されない憲法上の権利を持っていますが、否認すれば長期間の勾留という付録がつくのであれば、黙秘権・否認権は絵に描いた餅に過ぎません。」
関連)ホウホウの法律よろず部屋--女性専用車両は是か非か
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200210010500000000041295000
●2003年1月20日 (月) 湯浅勇治さんについて
昨晩のTBS情熱大陸(以前ロシア系の「国立」交響楽団の首席指揮者に就任したという少々?な女性指揮者をとりあげたことがある番組)で、またも新進オペラ指揮者について取り上げていた。
阪哲朗という若手である。京都市芸大を卒業後、ヴィーンに渡り、ヴィーン音楽大学(正確にはUniversitaet fuer Musik und darstellende Kunst Wien ヴィーン音楽・舞台芸術大学)で湯浅勇治「助教授」に指揮を学んだ後、小澤征爾や佐渡裕等が大賞を受賞したフランスのブザンソン指揮者コンクールで大賞を受賞、独墺を中心にオペラ劇場を中心に活躍を始めた指揮者とのこと。
阪という若手指揮者は世界的なオペラ界で将来有望そうな才能ではあるが、そのような若手を本場ヴィーンで指導しつづけている湯浅勇治という人物について興味がある。以前から時折名前を読んだことがあったが、今回改めてオーストリアの大学からたどっていったら最終的にYUASA YUJIが検索できたので、「助教授」かどうかは別にして、レオポルト・ハーガーが主任教授を務める音楽課で、教師を務めていることは確かのようだ。ヴィーンではアバドやメータなどを指導したスワロフスキーが名教師として知られていたが、湯浅氏もいい線を行っているのではなかろうか?知られざる実力者である。
http://www.mdw.ac.at/docs/_parent/start_vorstellung.htm
http://www.mdw.ac.at/pls/public/mdwis_pub.www_inst.inst_page?p_mode=single&p_nr=102
http://www.mdw.ac.at/pls/public/mdwis_pub.www_inst.inst_page?p_mode=list
http://www.mdw.ac.at/pls/public/mdwis_pub.pers_suche.q_form
Name Organisationseinheit Telefon email
Yuasa, Yuji Institut für Musikleitung 71155-212* *****@mdw.ac.at
日本語のページにはこのような紹介があった。
http://www9.ocn.ne.jp/~septnis7/yuasa.htm
番組の映像では日本人(及びアジア系)の生徒ばかりを指導しているようだったが、YUJI YUASAでGOOGLE検索すると、外国の演奏家で彼に師事したという経歴を載せているものもある。
まだ40代後半で若いようだが(1956年生まれ)、本場ヴィーンの音楽大学で教鞭をとるだけでもすごいが、生徒のコンクール歴もすごい。
●2003年1月20日 (月) 梅が開く
今日は大寒、この冬は例年より寒さが厳しく、我が家周辺でも二度ほど降雪があったほど。昨日、子供たちの行事につきあって外出し、半日戸外で過ごしたが、太陽が雲に遮られていたため、最高気温が8度を下回り、つらかった。その帰り道、神社の前を通りかかったら、天神社の傍らに植えられている紅梅の蕾が開いているのに気がついた。近寄ってみると隣の白梅も一二輪、蕾をほころばせていた。日陰ではないが、特に陽だまりというわけでもない。厳寒に春を知るというのはこういうことだろうか?
こよみのページによると今日は旧暦12月18日。2月1日が旧暦での1月1日になるという。
http://koyomi.vis.ne.jp/mainindex.htm
そういえば、中国の春節は、今年は2月1日からだ。一週間、全国的に休日に入る。横浜の中華街も春節祝賀の飾り付けを始めたという。立春は2月4日。
古今集 紀貫之
袖ひぢてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらん
http://members.jcom.home.ne.jp/seikatunotie/waka1.html
●2003年1月17日 (金) 資格試験について
長期停滞が続いているため、特に国家資格を取得しようとする人が増えている。特殊な訓練を要さずに、筆記等のいわゆる試験だけで得られるものに、法律関係の資格が多い。行政書士、司法書士、宅建主任などなど。
しかし、資格を取得しても、実際にそれで生活できるようになるには非常に大変である。そのために、行政書士などでは、予備校が資格取得後のセミナーなどを開催し、実際の営業を教えているほどだ。
このような時代、資格を取るより、資格を取らせる予備校などの方が利益が大きいのかも知れない。
ところで、自分は法学部を卒業したのだが、公立であるためか、学生時代に行政書士や司法書士など、司法試験、公務員上級試験などに比較すると、難度がやや下がる資格についての受験アドバイスなどなかった。現在、私立の大学では就職ガイダンスや資格ガイダンスなどでこのような資格取得を促しているようだ。
若い学生が、高きを望むのも結構だが、地道に行くのも必要だろうし、そのような指導が大学としてあってもしかるべきだった。
●2003年1月17日 (金) 間違いだらけの自動車選び
現在のマイカーは新車で購入してからそろそろ10年を越えるので、買い替えを考えている。そこで、自動車批評の一般書として著名なタイトルの本を購入してみた。著者は、現在の多くのミニバンを似非ミニバンとして批判しており、特にホンダ車への批判は痛烈だ。
長距離ドライブよりも、片道数キロの日常生活に使うことが多いので、評判のヴィッツ、フィットなどのコンパクトカーでもいいのだが、時には少々山道に入ったり帰省ドライブなどもしたいので、少し車高の高いRV,SUVが候補になるだろうか。乗用車ベースのトヨタのRAV4やホンダのCRVなどがいいかと思うのだが、もう少し小さめのがないだろうか?
●2003年1月17日 (金) 都会暮らしと田舎暮らし
はしなくも、都会暮らしをするようになってから2年半を経過してしまった。プロフィールにあるように住まいはエアポケット的に田園が残るところだが、交通量や周辺人口の多さは立派な都会である。
望んで都会暮らしをしている人もいるだろうが、私のように田舎町暮らしの長かったものにとって現代の都会暮らしは、不便さの方が勝っていると感じる。イソップ寓話(ネットには イソップの世界http://www.geocities.co.jp/Bookend/9563/indexj.html というすごいページがある)に「町のネズミと田舎のネズミ」というのがある。質素な田舎暮らしと、欲望をそそるものが多いがその入手が困難である町暮らしを対照させたfablesであるが、現代日本の田舎と都会はもはやそのような典型的な対照を見せていない。むしろ、田舎の方が生活しやすい。
年末年始に以前暮らしていた田舎町に帰省したが、町の郊外の量販店に行けば、物は豊富で安い。道路や駐車場は空いていて便利である。
これで仕事さえあれば、というところだろう。
●2003年1月17日 (金) 海外ブランドもの腕時計
近所の量販店には海外有名ブランドの腕時計が沢山陳列してある。どれも定価より相当安く、23万円が17万円とかになっているが、実用的な時計が1万円もせずに買えるのだから相当高価である。
これまで時計といえば、学生時代は高校入学の時に買ってもらったセイコーの自動巻きをずーっと使いつづけ、社会人になってからはもっぱらカシオのGショックなどの安いが正確で多機能なデジタル時計を樹脂製のバンドが切れるまでをメドに使ってきたので、縁のないものと思っていた。
しかし最近縁あって自分のものではないが実物を手にする機会があった。それがいわゆる高価な本物だと信じるとそれなりにありがたく感じるから不思議だ。
今は違法コピー品はもとより、デザインだけを真似した別メーカーの廉価版時計が幅を利かせているので、高価な時計をしていても、目利きの人だけが分かるだけ。見栄を張りたい人向けではない。
●2003年1月17日 (金) 2003年1月16日 HOME PAGE 引越し完了
思い立ってから足掛け3日でホームページの引越しを完了した。@homepageのさくさく作成君兄貴は機能は限定されているが結構便利なツールだった。更新が容易なのがいい。
今後は、通常のFTPによる更新とサクサクかきあげ君を併用だが、サクサクかきあげ君はHTMLの知識が必要なので、それが欠如している私としてはテキスト部分の手直し程度しか今のところ使い道がないし、オンラインだと非常にレスポンスが悪いので多分あまり使わないだろう。
今後は少々画像をアップするのとリンクの充実、掲示板の追加を予定している。
●2003年1月16日 (木) 「一日が短く感じるようになった」
「象の時間、ネズミの時間」という本によると動物は「体重」と「寿命」が比例し、一生の心拍数はほぼ同じであるため、象もネズミも主観的に感じている一生の長さは同じだという。
人間ではどうだろうか?年齢を重ねると「子供時代より一日が短く感じるようになった」という感想を持つ人は多いだろう。
一日がその人の人生にとってどれだけの価値を持つかを単純な計算式で表してグラフ化してみてよく眺めてみるとなるほどと思う。
1日がその人の人生で占める割合、つまり満一歳の乳児なら1/(365*1)=0.002740,満80歳の老人なら1/(365*80)=0.000034となる。これをエクセルなどでグラフ化してみるといい。最も単純な反比例Y=1/Xのグラフなので誰でも頭に思い浮かべられると思うが、1歳から6歳頃までは非常に1日の占める割合が大きく、またその減少率も非常に大きいのだが、10歳を過ぎるころから小さくなり、減少率も非常にわずかになることが分かる。
そんな単純な占有率の話だけではなく、一般の成長を想定すると、思春期までは毎年毎年新しい経験が続くため、長く感じるということがあるだろう。初めての場所に行くときには、行きも帰りも同じ距離と所要時間なのに、行きのときにはやけに時間がかかったように感じるのと同じだろう。いわゆる大人になって日々変わりのないメリハリのない生活を送るようになると、いつも復路を戻っているようなもので、短く感じるのかも知れない。
●2003年1月16日 (木) 万歩計
2001年7月から万歩計をつけ始めた。休みの日には付けたり付けなかったりだが、約1年半で約1800km歩いた。
東海道53次が片道479kmなのでニ往復弱。
日本列島 与那国から知床までの直線距離は約3004kmなので、60%は歩いた。
地球の赤道周は約4万キロ。これだとまだ約4.5%踏破したことにしかならない。
参考 地球の「円周」 http://www.teikokushoin.co.jp/01_geo/faq2.html#enshu
●2003年1月16日 (木) JALマイレージのある消化方法
1月13日はみなとみらいのクイーンアリスに食事に行って来ました。石鍋シェフ・プロデュース(っていう言い方は便利だよね)のレストラン・フランセーズ。何で似つかわしくないこんな小じゃれたレストランなどに行ったかというと、海外出張で溜まったJALのマイレージを期限内に使うため。(最近経費節減などがあり出張が大幅に減ってしまったので、座席をビジネスにグレードアップするなどのまともな使い方のメドがなくなったんですよ。3万円の商品券程度では家族旅行や宿泊にも中途半端ですし。)以前ウェブを検索したら、ほとんど同じシチュエーションでお台場の日航ホテルに食事に行った人がおり、なるほどこういう使い方がと感心した次第。フレンチは妻の希望でした。
味は?まあ可もなく不可もなくといったところ。何せランチは3500円のコースで、メニューによって追加料金がかけられる(素材代という感じ)システム。お子様プレートは飲物、デザートつきで2000円なり。まあ、非常にリーズナブル。しかし、3万円ものクーポンを使い果たすために結構頑張った。しかしキャンティのクラシコでないフルボトルが6000円とは高すぎた。少々悪酔い。
壁にはデュフィの「パドック」がかかっていた。題名は、ギャルソンのお兄さんが教えてくれたのでした。しかしそれ以外の家具類は少々チープでがっかり。子供連れの身には半個室的なテーブルはありがたかったけど。
子供向けプレートは幼児が食べやすいように工夫されていたけどうちの子供等には受けなかったようで、もったいなかった。
総評:有名なワリに結構気軽に楽しめるレストランだった。ただ、飲物が内容のワリに高いのはつらい。ハーフボトルでもちょっといいのを頼めばよかったな。
●2003年1月15日 (水) 酒井美紀と吉岡美穂
ジョージアの広告で、乙葉と浜田と一緒に写っているのは、酒井美紀かと思っていたが(少々顔が長いとは思ったが)、吉岡美穂ということ。何となく寂しげな顔立ちは共通しているように思う。
●2003年1月15日 (水) 本田成親さん
AICにマセマティック放浪記を連載されている数学者、旅行家、文筆家。
http://www.asahi.com/column/aic/Wed/d_math/20030115.html
本田さんの連載が非常に面白いもので、連載当初、甑島の風俗と長野県の人面道祖神の関係などについてメールを送ったことがあり、返事ももらったことがあった。ある奇人の生涯はここまでで3回目だが、期待にたがわぬ面白さである。
今回も連載の知らせを読み思わず投稿した。以下の????さんが私である。
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読者フォーラム January 03, 2003
マセマティック放浪記に大型連載
????さん
本田成親氏の マセマティック放浪記をAICへの連載当初から愛読してきたものです。
数ある連載の中で白眉でありましょう。バックナンバーが完備されたのもご同慶の至りです。
さて、石田翁の伝記小説の連載開始とのこと。出版されたら是非購入したいと思っていましたので、AICで読めるというのは望外のお歳暮をいただいた気分です。
本田さんには、自動車整備を怠りなく無事連載を続けられるようお伝えください。
本田成親:メールありがとうざいました。いつも拙稿をお読みくださっておられますとのこと、感謝に絶えません。
新春からの連載「ある奇人の生涯」の第一回の本文と挿絵の原稿、今日穴吹氏のほうへ送ったところです。あまり無理のないようにしながら、着実に書きついでいくつもりですので、宜しくご声援のほどお願い申し上げてやみません。
私のほうも、途中で連載放棄になってしまったりすることのないように、健康管理にも、さらには自動車整備にも十分の注意を払うつもりでおります。
挿絵担当の若狭の渡辺画伯も無料奉仕(どころか、郵送代などがあるので完全赤字)で協力してくださることになっています。水上勉作品の装丁挿画でも知られる高名な渡辺さんを毎回タダでこき使うのは正直言って気がひけるのですが、「筆者も無料奉仕しているのだから、自分も協力を惜しまない」と言ってくださっているお言葉に素直に甘えることに致しました。そんなわけですので、何卒ご期待くださいませ!
●2003年1月15日 (水) コールユーブンゲン、ソルフェージュ、音取り
昨夜、パレストリーナのミサ・ブレヴィスのCDを全音の楽譜を見ながら聴いていたが、バスのパートの順次進行的な音程が頭の中で取れず、我ながらがっかりした。コーラスを本格的に始めたのは30歳になってから。ピアノも独習だし、小中高の音楽教育程度では、そのような基礎的な音取りもできない。協和音ならまだしも、不協和音となると余計だめだ。音感の訓練こそ幼少期に行うべきだろう。ただしかし、その一方で、そのような年代のものが自発的に訓練を受けようとすることは稀なので、大人になってから、ああ子供の頃真面目にやっておけばよかったという嘆きが聞かれる。
ミサ・ブレヴィス
タリス・スコラーズ
プロ・カンティオーネ・アンティクァ
●2003年1月15日 (水) 長期停滞
金子勝慶應大学教授の著書(筑摩新書)を読んでいる。ときどき朝方のNHKラジオの経済関係のコメントを非常に舌鋒鋭く語っている学者である。朝日新聞のウェブコラムAICのドイツ在住日本人美濃口さん(?)のコメントにもあったように、日本の消費財、サービスの水準は世界トップレベルになっており、住環境、食生活、老後生活、子育て環境など問題は多いもの、素朴な消費財への熱狂がなくなっていることを、中国などに比較してひしひしと感じる。
消費者の環境問題への配慮、安価な輸入品、そして上記の消費意欲の減退が、日本の不況の元凶ではないかと考えている。
そして、若年層の就職難。以前からの父親の持論で、昨年東大の若い助教授が今更ながら出版した論文が注目されたようだが、中高年が職にしがみつくことが自分の子供世代の就職難を引き起こしているのはあまりにも歴然としすぎている。自己実現欲の肥大化と、老後保障の不安が招いているのだろうが、どちらが原因で結果かわからない連環である。
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