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2004年12月14日 (火)

来日オーケストララッシュに思う

この秋は、ベルリンフィル(ラトル)、ヴィーンフィル(小澤、ヴィーン国立歌劇場)、ロイヤル・コンセルトヘボウ(ヤンソンス)、チェコフィル(マカール)、ニューヨークフィル(マゼール)などなど、綺羅星のごとき指揮者と楽団が相次いで来日した。その一部はNHKの放送などで触れることはできた。超高額なチケットを激しい予約競争に勝ち抜いて入手できる人は数少ない。腐っても鯛の経済大国日本。超一流の楽団公演は、訪問する彼らにとってもまだまだ魅力があるのだろうか。もっとも来日契約など数年前に結ばれて予定化されるのだろうが、音楽出版の音楽之友社や、クラシック音楽事務所の苦境が伝えられる中でも、金と暇のある人はいるのだろう。特に、悠悠自適の老後生活者などはそのような金と暇のある人たちになるのだろうか?

それにしても、小澤の凱旋公演について、購読している新聞には目立った記事は出ていなかった。NHKでも紹介番組もなかった。ヴィーンでの不評をひきずったような、簡単なコメントが読めたくらい。いつ来ていつ帰ったのだろう?

先日、ゲルギエフとロシアの歌劇場(キーロフではなかった?)による、ヴァーグナーの指環の来年の日本公演を宣伝する少々どぎつく品のない新聞広告を見たが、4夜通しのチケット代はS席でなんと10万円を越える高額だった。おそらくこの公演も今のクラシック音楽界では最大の呼び物のひとつだろうから、あっという間に売り切れることだろう。その一方庶民は、映画や貸しビデオなどの身近な娯楽程度しか触れることが出来なくなっている。日本の階層分化の表れだろうか。

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