NHK不祥事
今朝の朝刊に海老沢会長が辞任する意向を漏らしたと出ていた。受信料を私的に流用した職員の犯罪を知りながら放置していたというのだから、管理体制がお粗末だ。
しかし、それを批判する他のマスコミ各社も、目糞鼻糞を笑うたぐいでまったく迫力がない。新聞各社は、談合的な記者クラブにあぐらをかき、新聞販売・配達の現場は、おまけや料金値引きがまかり通り、あまつさえ、新聞販売店員の犯罪は、先日の奈良の事件にもあるように、比較的多いような感じがする。社会の木鐸といえば格好がいいが、下衆な特種屋根性がマスコミの本質だ。絵にならなければ、金にならなければ、つまり、大衆の興味をひかなければマスコミの作品は売れないのだから、迎合的、享楽的、刺激的な報道に傾きがちである。
先日、大学の運動部員の性犯罪は3件連続で報道されたが、これなどは、マスコミや警察のとどめ置いたニュースの人為的なリークではなかろうか?大衆心理を操ろうとする意図が透けて見えるようだ。
その点、BBCを模範に設立されたNHKは、そのような迎合路線に走らない矜持を持っており、国営放送と揶揄されながらも、レベルの高い放送作品を制作すること、公平で正確なニュース報道、地方局を多く抱え公平なローカルニュースに発する全国ネットワークの強さという利点を持っていたはずだった。しかし、それが、次第にコマーシャリズムに毒され、視聴率主義、迎合主義の悪弊に染まっていった。それが、今回の不祥事で吹き出た格好だ。
外務省を初め一応エリートとされ、金銭的な待遇も十分なはずの役人の汚職は、中国史上の官僚の腐敗に例をみるように、善し悪しは別にして、歴史的には当然と言えるのだが、第四だったか、第五の権力に位するマスコミも同じように腐敗するものだ。しかし、今回の辞任が、不祥事の責任をとるという潔いものではなく、受信料の不払い問題という経済的なことに起因するとしても、一応民主的な自浄作用が働いたとはいえるだろう。マスコミの責任は重いのだ。知らしむべからず、依らしむべし の政治では困るのだから、
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