中毒と依存
職場で、ニコチンには中毒性はないが依存性はあるという話題が出ていた。え、どういうことだ?と思い、ネットや辞典で検索してみた。
どうやら明確に違うようだ。中毒は、毒物による身体的な反応。依存症は、毒物とは限らない「もの」や「行為」から得られる欲求充足を追い求める心理的な反応。よくアル中というが、実際はアルコール依存症がほとんど。一般的な用語としては、中毒はのめりこむという意味で使われているので、日常会話で区別するのは衒学的でしかないようだ。
アルコール中毒 alcoholism
ちゅうどく【中毒】
1 生体が薬物、毒物、毒素により好ましくない反応を呈すること。経過によって急性中毒と慢性中毒に区別する。外部から与えられた物質による場合を外生中毒といい、体内で生じた毒素、たとえば尿毒症や伝染病などの場合を内生中毒という。「ガス中毒」
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
アルコール依存症 alcohol dependency
Progressive Japanese-English Dictionary, Second edition ゥ Shogakukan 1986,1993/プログレッシブ和英中辞典 第2版 ゥ小学館 1986,1993
依存症
科学・医学/1998年
心は人と人との間で発達するが、かぎを握るのは「依存」である。人は人に依存し、その依存をきちんと受け止めてもらったときに喜びを感じ、その喜びを与えた人を信じるようになる。人と人はこうしておたがいを信じ合うようになり、人間関係を広げていく。この人に対する依存がきちんと受け止めてもらえないと、人はものに依存するようになり、依存したものからうける喜びにひたりきる。生理的な喜びを与えるアルコールや薬物に依存する「アルコール依存症」「薬物依存症」、心理的喜びを与えるギャンブルやパチンコにひたりきる「ギャンブル依存症」、またその中間に位置する「タバコ依存」などが成立するのは、人への依存が十分に満たされなかったことに起因することが多い。
DataPal (electric version)91-96 ゥ Shogakukan 1996電子ブック版・データパル 総合版 91-96 ゥ小学館 1996
DataPal 97-98 ゥ Shogakukan 1997/データパル 97-98 ゥ小学館 1997
DataPal 98-99 ゥ Shogakukan 1998/データパル 98-99 ゥ小学館 1998
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