プラネタリウムと3D映画
今日、日曜日は、次男につきあって、子ども会風の遠足に行った。近くの町にあるプラネタリウムと全天周映画のある子ども館を仲間と訪ねる行事だった。プラネタリウムは何年振りだろう。いまや照明が明る過ぎる都市部では見ることができない6等星の光る星空。今の季節、夜8時頃、南の空には冬の大三角、大犬座のシリウス、小犬座のプロキオン(名前を忘れていた)とオリオン座のヴェテルギウスが形作るものが現われる。
大犬座は、オリオンの猟犬だと記憶していたが、地獄の番犬ケルベロスというふうに解説されていたので、あれっと思った。少年の頃の冬の星空と言えば、土曜日の夜、書道塾からの帰りの澄み切った空に見えたオリオン座とシリウスを今でも覚えている。オリオンの腰刀の縦の三ッ星(ガス星雲がある辺り)もよく見えたものだが、今回のプラネタリウムではあまりはっきりしていなかった。
全天周映画は、『「爆笑問題」吹き替え!3D迷宮事件』という45分もの。なぜ立体視が可能かを面白おかしく説明したものだった。例の右が青、左が赤(薄茶色)という眼鏡をかけて画面を見ると、まさに目の前に浮かび触れることができるような具合に映像が見える。いわゆるバーチャルリアリティそのものの立体感だ。もう20年近く前のつくば万博で、富士通が全天周の映画館を出展し、コンピュータ処理とプログラム、映像の力を見せ付け話題になったものだが、あれは、非常に単純な幾何学図形(水の分子模型)だったと思う(見に行けなかったが)。それが今では身近でこんなに容易に、実写に近いようなものを立体で見られるようになった。
ただ、私の視力が左右異なるためか、非常に疲労感を覚えた。また3D眼鏡も使いづらい。今ではメガネなしでも立体視できる技術も開発されているらしい。
技術の進歩が人類を幸福にするかどうかについては、今や多くの人が懐疑的ではあるが、それでも進歩というか高速化、ミクロ(精緻)化、マクロ(巨大)化はとどまる事を知らないようだ。
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