スペシャルオリンピック
長野市では1988年の冬季オリンピックとそれに続くパラリンピックが開催され、そして7年後の今スペシャルオリンピックが開催されている。パラリンピックは、オリンピックとセットで開催されることが多いのでその存在を知っていたが、スペシャルオリンピックについては、今回の大会以前にはまったく知らなかった。
スペシャルオリンピックスの使命は、知的発達障害のある人が、様々なオリンピック形式のスポーツ・トレーニングや競技会に年間を通じて参加できるようにすることにより、彼らが健康を増進し、勇気を示し、喜びを感じ、家族や他のアスリート、そして地域の人たちと能力、技術、友情を分かち合う機会を継続的に提供することです。
http://www.son.or.jp/first/intro.html
このスペシャルオリンピックを見て考えた。
知的発達障害と言っても幅広い。広汎性発達障害(自閉症もそれに含まれる、一部の天才なども伝記資料などからこれに含まれる可能性のある人物が知られている。アスペルガー症候群に含まれると言われる物理学者のアインシュタイン、エジソンなど)、ダウン症などが知られている。脳に何らかの障害があることは予想されているが、脳自体がよく分かっていないため、多くの発達障害の原因ははっきりしない。自閉症としては、ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ主演の映画「レインマン」が、特定の症状だが、うまく描いているといわれている。
最近では、テレビドラマやドキュメンタリーで 自閉症の子どもが取り上げられたり、書店に行けば、ADHD : attention deficit hyperactivity disorder,多動症候群 LD : learning disability,ラーニング・ディスアビリティー,学習(能力)障害 関連の書籍が多く発行されているが、まだまだ一般の関心は薄い。LDとしてはあの有名俳優のトム・クルーズの例が知られている。
アスペルガー症候群のように、いわゆる学校教育などの場では、いわゆる成績がよく、対人関係や行動面や情緒面などで変わった行動を取るため、いわゆる目立つタイプの「変わり者」「変人」とされる場合もあり、いじめの対象になることがある。最近は幼児期の診断で発見されることが多いが、少し前の世代では自閉症への認識が低かったため、幼児期での診断が行なわれなかったが成人になって自閉症と診断されるケースもあるという。
身体障害と知的障害と健常者の区別は実は相当あいまいなものだ。精神障害と健常者も同様に非常にあいまいではある。何が正常で何が異常か。社会への適応と言うが、高度に組織化された現代の社会への適応と、自給自足的な社会では、適応の仕方もハードルも異なる。要求される能力も異なる。
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法律では、「心神耗弱」により権利の制限、刑の減軽のなどの処置が取られる。「精神機能の障害により、事の善悪を識別し、また、それによって行動することの著しく困難な状態。」 がそれだが、精神、心理についての研究が進むにつれて、心神耗弱と正常の範囲がますますあいまいになっているのではないか?
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