西武グループの破綻とスキャンダル
西武鉄道、プリンスホテルなどで知られる西武グループが、証券取引の虚偽報告がきっかけとなり、あっという間に磐石と見られた独裁体制が崩壊しつつある。そして、君臨していた元会長の女性がらみのスキャンダルが、一般週刊誌をにぎわしている。虚偽報告がばれる前に、取り引き先の企業に自社株の購入を持ちかけていたというのだから始末が悪い。とうとう刑事訴追されるかどうかという段階になってきた。
猪瀬直樹は、出世作「ミカドの肖像」で、西武グループの表看板であるプリンスホテルの怪しさを描き出していたが、ついにその化けの皮がはがれたと言えようか?
それにしても、下世話な見出しが躍る。「五輪にも出場したフィギュアスケート選手に、リンクを買ってやるといい、迫った」だの、「有名女優を愛人としていた」だの、「女性秘書を愛人として囲っていた」だの。これまで、金と権力で抑えていたことが、その重石が外れた途端に吹き出たというのだろうか。このようなスキャンダルが事実かどうかはわからないが、女性関係が派手だったことは否めないだろう。権力と膨大な財力を身につけた故に、女性関係が派手になったのか、それとも性欲が旺盛だからこそ、そのような地位を勝ち得たのか。
異母兄が総帥を務めていた、セゾングループ(西武百貨店、西友)は、百貨店・スーパーマーケット不況の波をかぶり沈没している。
今日の下地は、兄弟の父親で衆議院議長を勤めた人物の遺産相続時に、その遺産隠しを行なったところにあるようで、今話題になっている西武グループ元会長の遺産相続について、兄弟たち(グループのそれなりの地位についているらしい)が訴訟を起こそうとしているようだ。
JOC会長を務め、長野オリンピック誘致に尽力したらしいが、それも結局は、自社グループ所有のスキーリゾートへの社会資本投下のためだったという噂もある。長野オリンピックの誘致に関する裏金問題も、今回の破綻・スキャンダルにより、圧力が減り、解明に向う可能性もある。
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投稿: 望 岳人 | 2005年3月 5日 (土) 23:43