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2005年4月 4日 (月)

東京都恩賜上野動物園

土曜日に、5年ほど前に出かけて以来、しばらくご無沙汰をしていた上野動物園に行って来た。午前中に銀座に用事があったので、その後どこへ行こうかという相談をしたところ、パンダやサイ、カバを見たいということで、出かけた次第。(銀座の歌舞伎座では、五代目中村勘九郎改め十八代目中村勘三郎の襲名披露公演をやっていた。また、山野楽器で妻がタンザニアの「親指ピアノ」カリンバの手作りキットを購入した。)

前回は子どもも幼く、加えて夏の暑い日だったので、十分に動物たちを見ることができなかったのだが、今回は花見時と春休み最終土曜日ということで家族連れが多かったとは言え、正門から不忍の池方面まであまり省略せずに一通り見物できた。

メスパンダは、室内を悠々と歩き回っていた。インド象の排泄は豪快だった。ゴリラ舎にはシルバーバックが悠然と座っていた。「夜の森」という夜行生物の展示が面白かった。長男は、コウモリ類に興味を持っており、剥製や模型ではないコウモリをじっくり観察したいという希望をもっていたが、ここでかなえられた。コウモリたちが、逆さにぶら下がったり、えさをついばんだり、音もなく飛び回ったりしていた。ここには、ヤマネコも飼育されていたが、非常に可憐だった。

不忍池の近くにある小獣館でもコウモリの展示が見られた。また、ムササビやモモンガ、カヤネズミ、アブラコウモリなど妖精のごとき繊細でかわいらしい小動物たちを数多くみることができたので子ども達は大喜びだった。珍しい動物としてはタテガミオオカミが非常に長い脚で闊歩していたのが面白かった。

アフリカゾーンの動物たちは、ほとんどが室内に入っていた。サイ、コビトカバ、カバ、キリン、オカピ。日本では、横浜動物園ズーラシアのみにいると思っていた 珍獣オカピが上野動物園にいたのには驚いた。唯一ズーラシアでのみ見られると思っていたので、自分としては少々ショックだった。 (これがひそかな横浜市民共通の誇りだったらしいのは、翌日次男が友達に話したところ、友達が一様にショックを受けていたという話から分かる)

爬虫類館は16時半に閉館なので、滑り込みで入館できた。水族館的なディスプレーで結構面白かったが、私が小学校入学前の昭和30年代に始めてこの動物園に来たときの数多く展示されていた爬虫類はどこへ行ってしまったのだろうか?ヘビやトカゲの繁殖もしていたように記憶しているのだが。(当時、私は爬虫類に興味を示し、目を皿のようにして、多くの展示物を見て回ったらしい)。

月間来園者数では、旭川の旭山動物園に抜かれたこともある上野動物園だが、年間では今でも圧倒的な全国一の来園者数らしい。圧倒的な地の利と中学生以下無料というサービスから、このままでも来園者はそれほど減ることはないだろうが、小獣館のクマネズミ、ドブネズミなど日本の普通の動物ならここで見られるという展示が望まれる。また、日本の絶滅動物(オオカミ、エゾオオカミ、ニホンアシカ、ニホンカワウソ、トキなど)と世界の仲間との比較などがケージでできるような展示説明書などもあれば面白いと思う。

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コメント

こんばんは、動物園の話ではないのですが、国立博物館の頼朝像のことで。
先日、博物館に行きましたところ、本館の第1室(日本の仏像を展示するところで、頼朝像もここにありました)では、展示物の大幅な入れ替えがあった模様で、頼朝像はありませんでした。

都心の桜の写真など楽しませてもらっています。動物園に行った日は、まだ開花したばかりの頃で、残念ながら花見はできませんでした。

頼朝像の情報ありがとうございます。いつでも見られるというわけではないのですね。科学博物館で、スーの骨格標本を目玉にした恐竜博が行なわれており、そこを訪ねる折にでも、国立博物館に行きたいと思っていたので、少々残念です。

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