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2005年9月14日 (水)

のだめカンタービレ第13巻 など

一昨日電車の吊広告ででかでかと「のだめ13巻」発売が謳われていたので、帰路の本屋で探したが、見つからず、昨日やはり帰路別の本屋に入ったら山積になっており早速購入した。

発売直後なのでネタバレは避けたいが、ストーリー的には音楽的な上昇エネルギーがなくなってきたという印象だ。

音楽的には、臨時編成的なオーケストラの存在、バッハの平均律がコンセルヴァトワールの授業で重視されていることなどが面白かった。

巻末にCDBOOK(のだめで取り上げられたクラシック曲の抜粋)と「千秋真一指揮R☆Sオーケストラ」という覆面音楽団体によるブラ1と、千秋のフランスでのコンクールの課題曲だったドボ8の楽章の正誤演奏までが収録されているというCDの広告が出ていた。既にBLOGではその情報を知っていたが、後者の試みは遊びとしては面白いが、前者については覆面音楽団体という点がひっかかる。どうもバーチャル的で、遊び過ぎで、逸脱ではあるまいか。ことにブラームスの1番というシリアスな音楽をそのような題材にするのはどうもひっかかる。

8月末アメリカ南部を襲ったハリケーン、台風14号、衆院選挙での自民党単独での圧勝(公明党は当面政権維持に不要になったという点が大きい)など大きなニュースがあった8月末から9月初めだが、日本はまだまだ残暑が厳しい。

ところで、この暑さは地球温暖化現象の一環かとも言われており、巨大熱帯低気圧の発生も一連の現象かも知れないが、現在よりも暑かったといわれる縄文海進の時代(横浜市の都筑の茅ケ崎が本当の海の岬だった時代)には、熱帯低気圧の発生状況はどんなものだったのだろうか? 暑い → 熱帯低気圧強力化・多発 で、夏から秋には大嵐だったのだろうか? そう言えば、先日行った自然公園内のクヌギの大木の下に、まだ緑色のドングリが大量に落下していた。今年も山は食料不足で、クマやサルたちは人里に出てくるのだろうか?(6月頃我が家の近所で長男が下校時に学校の近くに現れたはぐれ猿を見かけたことがある。丹沢方面から山伝いに横浜まで移動してきたのだろうか)

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コメント

のだめ13に出ていた、リムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲が、先日買ったCDに収録されていたので聞いてみた。1970年代のマゼール指揮RAIトリノとかいうイタリアの楽団とのライブらしいが、チェリやスベトラ、ムラビンのライブの完成度が高いのに比べると、冒頭などまさに「のだめ13巻」の非常設オケの全く合わない演奏のようだ。Vnのソリストも音色が奇妙だし、トンデモ演奏かも知れない。それでも次第にエンジンがかかってきたのか後半は結構まともになる。

>前者については覆面音楽団体という点がひっかかる。どうもバーチャル的で、遊び過ぎで、逸脱ではあるまいか。ことにブラームスの1番というシリアスな音楽をそのような題材にするのはどうもひっかかる。

なぜ自分がこのことが不愉快なのか、最近のやりとりを通じてようやくわかりました。

覆面指揮者、覆面オーケストラであるということは、自らの音楽解釈、音楽演奏を放棄したことだと思うからです。

ブラームスの1番のような曲はそれこそ演奏家や聴衆にとって、それこそ宝物のような曲であり、まがりなりにもこの曲に取り組むには全身全霊を傾ける覚悟が必要だろうと思うからです。

そして、その演奏結果に対して賞賛、批判を受けるのは、クレジットされた演奏家であり、ディレクター、プロデューサーではないでしょうか?

今回の企画は確かに面白いのですが、自分の名を隠してマンガの登場人物の解釈と演奏を想像してなぞるようなことをして、その指揮者や演奏家は自分の求める音楽とのギャップを感じることはなかったのでしょうか。

素人リスナーの奇麗事発言かも知れませんが、どうも音楽を軽んじているようで愉快ではありません。

2006/1/16のだめカンタービレ第14巻を購入しました。

結構面白かった。「のだめ」の活躍が再開したのが効いているようです。どんなピアニストになるのか楽しみです。

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