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2005年9月の22件の記事

2005年9月30日 (金)

バーンスタイン/VPO のブラームス交響曲第2番

bernstein_br2 これも、先日のシューリヒト、カラヤンの2枚と一緒に激安価格で入手したもの。Made in West Germanyとなっているので相当古いもののようだ。CDそのものはMade in U.K.となっているのが面白い。なお録音データではライヴ録音とされているだけで具体的な日時、場所は明示されていないのが時代を感じさせる。

以前購入した同じメンバーでの第1番は結構粘りや隈取のある面白い演奏で、少々構成的に不満があったが、この曲では逆に自由奔放さがプラスに転じて楽しく聞くことができた。やはりレニーは熱い。音楽に沸き立つような喜びが感じられる。

ブラームスの第2番の録音としては、ジュリーニ/ロスフィル、小澤/サイトウキネン、セル/クリーヴランドと聞いてきたが、録音を含めて最右翼かも知れない。

併録の大学祝典序曲も熱気の篭った演奏。

2005年9月29日 (木)

Acronis PartitionExpert Personal

PC購入以来毎晩夜更かしをしている。

昨晩は一昨日購入したHDDのパーティションを設定するためのソフトを使ってみた。というのも、オリジナルの設定では、80GBのHDDがCドライブ一本になっているため。結果的には非常に簡単で確実なソフトであることが分かったが、自分自身のパーティション分けのアイデアが固まっていないため、これも少し保留することにした。

まずは使ってみようと CドライブをTrue Image で退避した後、Cを13GB、Eを62GBに切ってみた。XP画面上で切り分けイメージを確認した後、コミットアイコンを押すと、再起動が始まり、立ち上げ画面上でパーティションソフトが動き出す。暫らく待つと、XPが立ち上がり、新しいハードウェアが認識されたというバルーンメッセージが表示され、再起動を促してくるので、また再起動。そうしてマイコンピュータで確認すると見事にCとEに分かれていた。

ここで、焦ったのは、Cの空き領域が少なすぎるので、「簡単にパーティションサイズが変更できる」という謳い文句を信じて、Partition Expertを再度使って Eを減らしてC30GBに増やすという設定にした後、コミットし、再起動。また新しいハードウェアのメッセージが出たが、すぐに再起動しなかったところ、「致命的なエラー」のメッセージが出て慌てて再起動してマイコンピュータで確認したところ、Cのサイズが13Gのままになって、Eは45GBに減っていた。Partition Expertで確認するとCは30GB。致命的というのはこのことか!

焦りながら、パーティションを元に戻すことにトライ。簡単にCは75GBになりEは姿形もなくなった。いくら簡単なインターフェース画面だとは言え、慎重にやらなければならないと痛感した次第。

課題としては、

1.容量80GB(実質使用可能は75GB)のHDDをシステム、個人データですでに10GBを使っているのだが、システムと個人データ(Documents and Setttingsのフォルダはシステムフォルダらしい)をどのように分けるか?特に共有DocumentをデータHDDに移せるのか?

2. ドライブ識別レター 既にDがDVDマルチドライブとして取られているが、HDDの方を仮にC,D,Eとしたい場合、DVDドライブをFにしてもDVDからのブートが必要になった場合に問題は発生しないか?

などなど。

ただ、1980円の値段にしては、以前に買った True image によるドライブをまるごとイメージファイルとして高速バックアップできるものと並んですぐれものだと思う。

2005/10/03 追記

◆購入早々の再インストール

コメント欄にも書いたが、このソフトでCドライブを2つのドライブCとEにpartitioning するステップでは何とか使い物になるようだ。

しかし、2つに分けたドライブのサイズを変更する(Cを大きくしてEを小さくする)操作をすると、Cのサイズはマイコンピュータでは大きくならず、最初のステップのままのサイズになってしまい、Eは小さくする操作が有効となり、未使用分をCに移した分が認識されなくなってしまう(ACRONISでは認識されることになっている)。

そして、元に戻そうと、Eを削除し、C一本にしようと操作をしたところ、今回のコメントにあるように、Cは第一ステップのままのサイズにしかならず、残りはマイコンピュータ上認識されない。そして恐ろしいことに、USB接続の外部HDDまでが認識されず、折角退避しておいた操作前のイメージファイルが使えないという事態に陥ってしまったが故、購入時の段階まで戻すことに踏み切った次第。

我ながら馬鹿なことをした。(失敗は成功の母ではあるが)

なおリカバリ操作の前に、Documents and Settings のフォルダは、DVD-Rにも焼いておいたので、何とか元の環境には戻せそう。(この段階では、設定とファイルの移動というような名前のWINDOWS XPのツールの存在を知らず、丸ごとコピーしたのみ)。

ただ、リカバリの再インストールは、特にHDDのフォーマットに恐らく2時間ほど要した。そのままXP PROFESSIONALの再インストールに入ったのだが、これが1時間ほど。次に付属DVDからHP付属ソフト、ドライバのインストールに約1時間。合計4時間ほど掛けてようやく購入時の状況にほぼ復帰した。ただし同時に購入したプリンタのセットアップや、その後購入した各種ソフトの再インストールはこれからだ。

HP付属のソフトでも結構不要な商品情報なども一緒にインストールされたり、ハードがないようなドライバ(たとえばBLUE TOOTHなど)がインストールされてしまったりで、完全に購入時の状態にはならない(これはマニュアルに謳ってあった。)

なお、再インストール時には、WINDOWSの機能としてパーティショニングができるのだが、羹に懲りて膾を吹く的に実行しなかった。

システムダウンに備えるには、地道に自作データの定期的バックアップで対処しよう。

◆複数ユーザーの設定

購入当初は、漢字名でユーザー登録をしてしまい、その後アルファベットに直したが、フォルダは漢字のままで変わらなかった。

今回の再インストールを機に、すべて半角アルファベットで登録した。こうしておいて、後から漢字名に変更してやればよいらしい。全角をフォルダ名に使用するとある種のデータやソフトでは何らかの問題が出るらしい。

なお子ども用のユーザー名を登録し、うっかりミスやいたずらが影響しないような設定にするのは結構時間がかかる。

2005年9月28日 (水)

1960年代のカラヤン

karajan_eroica karajan_fantastc 1962年録音の英雄交響曲と1964年録音の幻想交響曲が超廉価で購入できた。以前、同じ時期に録音されたハイドンの「天地創造」のことを書いたが、これらも1960年代のカラヤンの覇気溢れる上り調子の時代の演奏が聞ける。私の入門時代の「悲愴」もちょうどこの「英雄」のジャケット写真に似た写真を使ったもので、同じく1960年代のベルリン、イエス・キリスト教会での録音のものだった。

さて、どちらも多分FM放送などでは聞いたことがあるものだろうが、記憶にはなかったものだ。

幻想交響曲をカラヤンはそう何度も録音したことがなかったと思う。一聴してそう印象深い演奏ではない。ただ、舞踏会の楽章は、優美極まりないほど耽美的だ。形が崩れているわけではなく、音響的な面で。続く「野の風景」も近未来の人工的な環境のシーンが思い浮かぶほど洗練された演奏。

「英雄」の方も、フルトヴェングラー色の一掃的な意識があったのだろう、後年の演奏に見られる流麗な磨き上げの端緒が垣間見える。それほどレガート、テヌートの多用には陥っていないが、妙に違和感の残る「英雄」だ。

いずれもハイドンの「天地創造」や「悲愴」時代の演奏なので、自分にとってのカラヤン再評価につながるかと期待したのだが、ちょっと肩透かしだった。

p.s. 他のblogでも話題になっているアダルト系のトラックバックが入っていたので、アドレスによりブロックした上で削除した。おそらく「英雄」のラテン語名に自動反応したのではなかろうかと推察したので、単語を置き換えてみた。

デジタルビデオのDVD変換

IEEE1394(i Link)の4pin-4pinコードとDVD-Rを購入し、ホームビデオのDVDへの保管にチャレンジした。価格は前者が1500円弱、後者は様々なメーカーからデータ用、映像用のDVDメディアが発売されている。-Rを買ったのだが、-RWだの+RWだの様々な形式が乱立しておりまったくひどいものだ。それなりにPCやメカに興味のある者にとってもこの乱立状況は異状だと思う。

まずアプリケーションは、XP付属のムービーメーカーを使用。デジタルビデオからのPCへの取り込みは、フルモードで行なったため45分程度の映像が何と10GB!ほどになったが、取り込み自体はうまく行った。しかし、DVD-Rは4.7GB程度しか容量がない。どうしようかと思案したが、ムービーメーカーの機能をよく理解していないため、DVDへの書き出し自体がどうもうまく行かない。とりあえず、保留中。

肝心なところですが、DVDレコーダー&DVDプレイヤーで再生出来るようにするには、DVDビデオ規格でDVD-Rに焼く(書き込む)必要があります。使おうとしているムービーメーカーは、その規格では焼く事は出来ないと思います。他に、それらしいソフトはインストールされていませんか?通常は、DVDビデオに焼く事が出来るソフトは、DVDドライブが付いていれば、付いている場合が多いです。」とのことで、単独では無理なようだ。

これも参考になる。

そこでDVD-Rの書き込みにトライするためにビデオの替わりに、これまで撮り貯めた写真のバックアップを取ることにした。ライティングソフトがバンドルされていたので、これを使ったところ、フォルダ単位で簡単に書き込みができた。ビデオもこれを使えばいいのかも知れない。

簡単に考えていたが、まだまだユーザーフレンドリーな状況にはないようだ。(DVDビデオは入れてポンというそれなりのレベルのようだが)。

2005年9月26日 (月)

シューリヒト ブルックナー第7番

schuricht カール・シューリヒトとシュツットガルト放送交響楽団(シュトゥットゥガルト、シュトゥットガルト)による1953年3月6日のライヴ録音(モノ)。カナダ、トロントのDISQUES REFRAINというレーベル。申し訳ないほどの激安価格だった。

シューリヒトのブルックナーと言えば、第8と第9をVPOと入れたものが有名だが、なぜかそれは未聴で、同じVPOとの第5のライヴ(モノ)を所有している。

現在、第二楽章を聞いているところだが、音の貧しさ(ざらつき、硬さなど)のせいもあるのだろうが、熱気がある演奏ながら硬派な感触がある。愛聴しているのがメローな響きのジュリーニとVPOのコンビのCDなので余計その対照が際立つのかも知れない。しかし、フレーズの作りが、清涼で粘らないのは、夏の高原の乾いた涼風を思いおこさせる。

第5でのシューリヒトもそうだが、熱気とそっけなさ、豪快さと緻密さが同居しているような不思議な音楽だ。

第7では、ハーグフィルとのものが一般的なようだが、この録音は珍しいものなのだろうか?

2005年9月25日 (日)

モーツァルト ピアノ協奏曲第23番K.488 イ長調 カサドシュ(p)セル/コロンビア響

mozartk488 1969年11月14日と15日 クリーヴランドのセヴァランスホールでの録音。オーケストラがコロンビア交響楽団となっているのが、不思議だが、実体はクリーヴランド管弦楽団だという。なんでも契約の関係らしい。スターンとのヴァイオリン協奏曲でも同様の表示がされているようだ。

セル晩年の録音だが、ロベール・カサドシュとはこの他にも何曲かモーツァルトの協奏曲を録音しているから気の合ったコンビだと言えるだろう。このコンビでのモーツァルトは当時から名録音とされてきたが、長い間それを知っているだけで実際に聞く機会はほとんどなかった。セルのハイドン同様、CDショップに行くと必ずチェックするのだが、なかなか入手できない(ネットでは容易に見つかるのだが)。

さて、この曲だが、モーツァルト自作のカデンツァが楽譜として残されているなど、相当の力作だ。これまで、ポリーニ、ブレンデル、ペライア、ハイドシェックと聞いてきた。

カサドシュの演奏は、非常に淡彩だといえる。中間楽章は、ピアノのモノローグでロマンチックに崩すことが可能な音楽だと思うが、ここをセルともどもほぼインテンポで粘らずに歌っていく。前にも書いたが、珠を転がすようだと形容されたピアノの音色は、私にはそれほどのものだとは聞こえない。むしろセルともども細やかで折り目正しい音楽を作り出しているのに共感を覚える。

購入当初の自分のコメント。

2005年9月24日 (土)

HP Compaq nx6120/CT & PSC1510 printer

というのが、このたび購入したノートPC。たまたま、アスパラクラブのメンバー限定サイトの「家電ライバル対決」で、エプソンのEndeavor NT340とこの機種が「~低価格・直販ノートPC編~」ということで取り上げられていた。投稿数は圧倒的にエプソンの方が多いが、hpは結構しっかりした投稿が読め、うなずくことが多い。

9/22の日中に近鉄エクスプレス便で、東京の昭島市のhpの事業所から配達された。プリンタとノートPCの2個口。確認してみると、PCは PRODUCT OF CHINA, プリンタは PRODUCT OF MALAYSIA となっていた。PCの方は、以前の富士通に比べて驚くほどマニュアル類が少ない。単にセットアップ(といってもOSプリインストールなので画面の指示に従うだけ)の方法とハードウェアの使い方のマニュアルが付いている程度。シンプル極まりない。なお、WINDOWS XPやHPアプリケーションのDVDが添付されていた。リカバリ時に使うらしい。

9/22の夜、早速セットアップしてみたが、これまでの8年前の旧型品に比べてあまりにもスピードが速いのに驚愕した。ほとんど待ちのストレスがない。立ち上げも1分もかからず稼動状態になる(アンチウィルスはノートンがプリインストールされ3ヶ月無料なのでこれを使っている。マカフィーに切り替えたらどうなるか心配だが)。ユーザー登録も4人分してみたが、切り替えも容易にでき、プライバシーも保てるようになっている(これはXPの仕様だが)。

今回BTOでマウス、FPDを同時購入したが、マウスは光学式だけあり使いやすい。FPDも軽く薄く便利。携帯電話で主流のSDメモリminiは、6in1メモリカードスロットルではアダプタを付けて使ってはならないと黄色いマニュアルで警告があった。事前に知っていたので、慎重にUSBの専用リーダライタを購入した。

プリンタは、本体と同時購入だと何と税別7000円という激安All in One 複合機 PSC 1510。カラー印刷、カラーコピー、カラースキャナ機能がある。今年の新機種で実売1万円を切るという価格で話題になったもの。プリンタを自宅で使うのは、OASYSの一体型プリンタを使っていた頃以来で、セットアップがうまくいくか心配だったが、添付CDROMからのインストールに結構時間がかかった以外はスムーズに終わった。以前から撮って保存していたデジカメ写真をプリントアウトしてみたが、印刷むらもなく満足だ。(なお、プリンタには黒インクと3色カラーインクが添付されていたが、用紙類はもちろん無添付なので光沢L版とA4用紙を事前購入)。黒インクの替わりにフォトインクを使用すればさらに印刷画質はあがるらしい。ただ、インクカートリッジが3色、フォトともに3000円以上する!ときおりバリューパックが売り出されるらしいのでそのときに購入するしかないか?

9/23には、古いPCから個人データを外付けHDDにコピーし、そこから新PCに移動した。インターネットメールがこれで使い勝手があがったので、当面OUTLOOKEXPRESSのセットはお預けにしようと思う。EXCEL97とWORD97をインストールしたが何とか使えるようだ。ただし、すでにサポート終了で、セキュリティホールもあるだろうから慎重に使いたい。

ドッグイヤーのPCの世界だが、これまでエレファントイヤー的な使い方をしていてストレスを感じていたので、今後はこのPCの拡張性を利用してデータ量や通信速度、アンチウィルス、ファイアウォールにあった性能を維持したいのだが、どうなることか。

なお、某巨大スレでも nx6120のスレがあり結構発言が多い。液晶の質についての議論が注目される。昨夜も「風とともに去りぬ」のDVDを鑑賞してみたが、視野角が狭いのがつらい。またSXGAにしておけばよかったかと少々後悔。またメモリも512MBではなく1GBにしておけばと(こちらは追加できるけれど)。

2005年9月23日 (金)

花のワルツ

rosewaltz プリンタにスキャナ機能がついているので試しにCDリーフレットをスキャンしてみた。

なるほど簡単で鮮明にできる。

このCDは子どもがまだ幼かったころ、音楽入門のような気持ちで買ったもの。LONDONレーベルのスター指揮者たちが親しみやすいオーケストラ曲を聞かせてくれる。

長男は、はじめレハールの「金と銀」(ボスコフスキー/VPO)がお気に入りだった。次男はコダーイの「ウィーンの音楽時計」(ハーリ・ヤーノシュより、ドラティ/フィルハーモニカ・フンガリカ)が大好きだったが、最近はデュカスの「魔法使いの弟子」(アンセルメ/スイスロマンド管弦楽団)が二人のお気に入りになっている。

2005年9月22日 (木)

「クラシック、再発見」が終了

日経BP社のビジネスパーソン向けサイトのコラム「クラシック、再発見」が9月21日付けの記事で終了したという。今年の5月に発見し、筆者の音楽評論家の方のサイトにトラックバックするなどしてそれ以来毎回楽しませてもらっていたが、突然の終了は残念だ。

今回のコラムの最後に、その方と回替わりでコラムを書かれていた著名なピアノ連弾サイトを運営されている方が急逝されたと記されていたが、ご冥福をお祈りする。タン・ドンという作曲家が素晴らしい指揮者であることを教えてくれた回のコラムが印象に残っている。

2005年9月21日 (水)

Gustav Holstの誕生日

1874年9月21日 ホルスト(Holst.Gustav) 誕生 イギリスの作曲家。

Gustav というファーストネームは、作曲家では Mahlerも同じだが、こちらは独墺風に発音して、グスタフと読むようだが、 英国人 Holstの場合はどうなのだろうと調べてみた

これによると、Gustav という名前はラテン語のGustavus が元になり、英国では Gustave ガスタヴ Gustavus ガステーヴァス、グスターヴァス が一般的なようだ。それでは我らが Holst はどうなるのだろうか? ガスタヴか?

の Holst はどうだろう?
(面白い人名についてのページがヒットした。)英国には多い姓なのだろうか?

ちなみに、印象的な大頭の指揮者 ホルスト・シュタイン のホルストの綴りは、 Horst だそうだ。

閑話休題。平原綾香という歌手が、このガスタヴ・ホルストの組曲「惑星」の第4曲"Jupiter" の中間部の民謡風旋律をそのまま使って「Jupiter」なる曲を大ヒットさせた。(歌唱力的には少々つらいものがあるが)これをきっかけに「惑星」全曲を耳にした人も多いだろう。CDショップでは、「Jupiter」の原曲はこれですというコメントが付いて、カラヤンなどのCDが売られていたのを見かけた。どれくら波及効果があったものだろうか?

最近、ホルストの作曲当時には発見されていなかった第9惑星冥王星(その大きさは月よりも小さい!)をタイトルとした曲が、ホルスト協会の会員により作曲されたとかされなかったとか? ただ、最近「発見」されたという「第10惑星」が、この第9惑星冥王星が太陽系の惑星であるかどうかの定義論争を引き起こし、冥王星の価値は暴落中のようだ!

なお、有名な「木星」は、一般に「快楽をもたらす者 」と訳されている。
原題は the Bringer of Jollity で、 jollity は jolly の名詞形で  「陽気,お祭り気分 《-ties》どんちゃん騒ぎ」(Progressive English-Japanese Dictionary)とのことだという。この曲を聞くたびに、<<官能的な快感>>のイメージが強い「快楽」という言葉は似つかわしくないと思っていたので、今回調べてみて得心が行った次第。なお、西洋占星術のサイトはいくつもあるが、木星は一般的に「幸運」などプラスイメージに結び付けられているという。ここにも説明あり。そのような背景をもとにして単純に「陽気さをもたらすもの」とでも訳す方がよいのではなかろうか?

ozawa_planets
音盤的にはこの曲はあまり数は聴いていない。LP時代には、サー・ジョージ・ソルティ ( Georg Solti ) とロンドンフィルによる録音が発売された直後に購入。ベストセラーになったもので、横尾忠則による一風変わったジャケットイラストが印象的だった。CD時代になってからは、書籍CDから取り外した形で売られた「バッタモン」系をディスカウントショップで購入した小澤征爾指揮のボストン響によるもの(一応フィリップスの正規盤)で聞いている。深い内容がある曲ではないこともあり、繊細かつ躍動感ある小澤の音楽の本領が十分発揮されているのを気楽に楽しめる録音となっている。

「木星」には抗し難い魅力があり、ついついこの曲だけを聴く機会が多い。ホルストの透明感があり迫力もあるオーケストレーションは巧みだと思う。スターウォーズのジョン・ウィリアムズ氏に比べれば段違いではなかろうか?

P.S. 2006年2月21日 カラヤン/BPOの惑星を購入。250円!小澤盤の丁寧で品のある演奏に比べて、より演奏効果を狙ったあざとさが見え隠れするが意外に粗い。karajan_planets

 

2005年9月20日 (火)

三菱みなとみらい技術館

土曜日は、小学校の運動会。なぜこんな時期に?と思うのだが、横浜市立小学校の一年の学期が4-9月と10-3月の前期後期制になったため、夏休み明けすぐに運動会という日程になったのだという。先生も子どもも大変なようだ。まだ暑いし、ちょうど台風の季節でもあり、好天の確率が低いので。ただ、今年はそれまでの蒸し暑さもうそのようにカラッと晴れた好天で見物する側の保護者としても、強い日差しでの日焼けは別にして快適な観戦だった。このところ赤白交互に勝っており、今年は次男の属する白が優勝だった。

日曜日は次男のボーイスカウト活動の出迎えに近所の親水公園に行ったのだが、秋の始まりを象徴するかのように普段は濁っている川の水が底まで透き通り、ミシシッピアカミミガメが甲羅干しをし、名も知らぬ小魚の群れが泳ぎまわり、よどみではアメリカウシガエルの巨大なオタマジャクシが水底でのんびりしているのが眺められた。叢ではキチキチバッタやトノサマバッタが跳ね回り、空にはアカトンボ(あまり色づいていないが)が飛び交っていた。夜は全くの快晴に恵まれ中秋の名月を堪能できた。(韓国、台湾、香港でも中秋節は休日だという)。

月曜日は敬老の日ということで、実家へは子ども達が敬老電話をした後、久しぶりに横浜の都心部へ遊びに出掛けた。関帝廟の近くの梅蘭新館でテレビで知った「梅蘭」焼きそばを食べようと、30分ほど行列に並び2階に通されたが、狭く古い店だった。お目当ての焼きそばは、それなりの迫力はあったが、人気店だけあって接客がややずさんであまりよい印象はもてなかった。(後で聞くと、同じ梅蘭でも市場通店の方がややよいらしい)。

200509_067

中華街は好天の連休ということですごい人ごみだった。山下公園に出て、トリエンナーレの異様なコンテナゲートを見物し、「赤い靴バス」でみなとみらいへ。

みなとみらいの主(ぬし)である三菱グループの三菱みなとみらい技術館が今日の目的地。

東京の北の丸の科学技術館よりもよほど最先端の技術が展示されていた。三菱重工はさすがに日本の最先端技術を支えているだけのことはある。HⅡ-Aなどのロケットエンジン、しんかい6500、ベイブリッジ、東京湾横断トンネルなどなど。原子力発電所、火力発電所は堂々と。そして戦前の戦艦武蔵、数々の戦闘機、戦後アメリカと共同製作したファントムなどの模型は2階の奥にひっそり飾られている。200509_087

三菱重工長崎製作所で建艦された戦艦武蔵の模型。吉村昭「戦艦武蔵」を読んだときの衝撃を思い出した。

司馬遼太郎「関ヶ原」

この連休に読み終えた。

大政治家家康と稀代の能吏三成の力比べ。

秀吉晩年の朝鮮出兵や普請道楽(大坂城、伏見城など)による巨大な出費により、庶民までが豊臣政権から新政権への代替わりを望んでいたという「時流」に家康が乗ったこと。

非常に大きい行政能力を有していたヘイコウモノ(横柄者)三成には、他の武将たちの感情的な機微を察することに疎かったということから、少々AUTISM的な傾向があったのかも知れないと読みながら思った。ただ、彼が秀吉に取り立てられたお茶の温度の工夫からすれば、人の心に添うことはこども時代からできたわけなので、AUTISM説は少々うがちすぎだろう。また、彼の優れた民政、彼の家臣団(特に島左近という後世まで武士の鑑と称えられたモノノフ)の心を捉えていて、その兵団の忠誠心のある精強さは他には見られなかったというエピソードもそれを裏付けているだろう。家康という現実主義者と、豊臣家の恩、政権の正当性という義を尊重した観念主義者三成の戦いだったとも言える。

ただ、三成が北の政所子飼いの福島正則、加藤清正とあそこまで憎みあわなかったなら。

(近江からは後に多くの全国的な商人を輩出するというが、その風土が面白い。)

劣勢の東軍の態勢を立て直した家康本陣の動き、小早川秀秋への鉄砲による裏切りの催促、島津家の不戦、退却、毛利家の内部分裂と優柔不断。特にこれにより、毛利家は中国の大領主から長門、周防の二国に押し込められ、その恨みが250年年後の倒幕に繋がったという。関ヶ原での勝敗が、その後の徳川体制の基礎となり、その後の日本を決定付けた。

歴史にイフは禁物だが、小早川秀秋がもし家康側を攻めたとしたら、その後の天下はどうなっただろうかと想像するだに興味ある。黒田如水が九州を平定し、余勢を駆って本州に攻め寄せ、真田昌幸は信州上田から中央を目指し、長曾我部氏が四国から、上杉景勝と直江兼続のコンビが会津から、さらに伊達正宗が仙台から中央を目指す。そしてそれを毛利、石田三成らが豊臣秀頼を擁して迎え撃つ。壮大な戦国絵巻の再来だっただろう!そしてその後の日本は、どのような近世を迎えたことだろう。鎖国政策にしても徳川時代のようには厳重なものではなかったのではないか。それだけでも、日本は今とは大きく様相を異にしていたに違いない。悪くすれば植民地的な地方も出現したかも知れないが。

なお、その存在がなければ関ヶ原の東軍勝利がなかったとされる福島正則はその嫡子と一緒に改易に会い、長野県北部に領地を移され、須坂市の北隣の高山村(旧高井村)の堀の内で死を迎えた。(館跡

隣町の小布施にある岩松院は、その菩提を弔う(葛飾北斎による鳳凰の天井絵が有名な寺院)。

P.S. この記事にトラックバックをいただいた。

GOOGLEで検索してみたら、司馬遼太郎著作に関する記事が多いのに驚いた。

サティ Je te veux

英語で言えば I want you. 直截的な愛の言葉だ。

ちなみにThe Beatles "Abbey Road"に "I want you"("She's so heavy" という副題を持つ)という曲がある。

サティがモーリス・ユトリロの母、バラドンと恋愛関係にあったとき作曲したワルツ風のシャンソンなのだという。目覚まし時計のメロディーに収録されており、それに馴染んだ子どもが急に聞きたいとリクエストをくれたが、CDがないのでNHKホームビデオ「名曲アルバム フランス編」に収録されているオーケストラアレンジされたものを聞いた。

素朴なワルツ。どんな歌詞がついているのだろうか? 日本語訳のページ(BGMが鳴ることがあり)。 こちらは、対訳のページ

2005年9月15日 (木)

司馬遼太郎「新史太閤記」

ブックオフや新刊書店で文庫をいろいろ購入して読んでいる。面白いのは今まであまり読まなかったエッセイ集や対談集のたぐい。過日も書いたが、それ以降も司馬遼太郎の著作を継続して読んでいる。

8月発売のマガジンハウスのダカーポも司馬遼太郎特集をやっていたのを見かけキオスクで購入、夏に実家に帰省したときに書棚を見たら、あれこんな本も読んだかというようなものも結構あり、その中から「新史太閤記」を持ってきて再読。その後、大坂城冬・夏の陣を描いた「城塞」、越後長岡藩の執政河井継之助を描いた「峠」と読み、「一夜官女」というくだけた歴史物を読み、現在は「関ケ原」を読んでいる。

「新史太閤記」は15年ほど前に読んだはずだが、細部をすっかり忘れていた。既に現代の歴史小説としては古典なのだろうが、通俗的な歴史知識の蒙を啓かれるような新鮮さがある。晩年の朝鮮出兵については意図的にカットされているのは小説作法としては理解できるが、秀吉の負の一面も別の小説として司馬遼太郎の手で読んで見たかった。上り坂の権力は負の面を自然に隠す要素があり爽快だが、停滞期や下り坂のそれに現れる権力者とその周囲の人間模様も興味深いものだから。

エッセイの方は、7月以来、名著とされる「ロシアについて」で北方領土とモンゴルとの関係で蒙を啓かれ、その他結構面白いものがあった。これらについてはおいおい書いていくつもり。

2005年9月14日 (水)

のだめカンタービレ第13巻 など

一昨日電車の吊広告ででかでかと「のだめ13巻」発売が謳われていたので、帰路の本屋で探したが、見つからず、昨日やはり帰路別の本屋に入ったら山積になっており早速購入した。

発売直後なのでネタバレは避けたいが、ストーリー的には音楽的な上昇エネルギーがなくなってきたという印象だ。

音楽的には、臨時編成的なオーケストラの存在、バッハの平均律がコンセルヴァトワールの授業で重視されていることなどが面白かった。

巻末にCDBOOK(のだめで取り上げられたクラシック曲の抜粋)と「千秋真一指揮R☆Sオーケストラ」という覆面音楽団体によるブラ1と、千秋のフランスでのコンクールの課題曲だったドボ8の楽章の正誤演奏までが収録されているというCDの広告が出ていた。既にBLOGではその情報を知っていたが、後者の試みは遊びとしては面白いが、前者については覆面音楽団体という点がひっかかる。どうもバーチャル的で、遊び過ぎで、逸脱ではあるまいか。ことにブラームスの1番というシリアスな音楽をそのような題材にするのはどうもひっかかる。

8月末アメリカ南部を襲ったハリケーン、台風14号、衆院選挙での自民党単独での圧勝(公明党は当面政権維持に不要になったという点が大きい)など大きなニュースがあった8月末から9月初めだが、日本はまだまだ残暑が厳しい。

ところで、この暑さは地球温暖化現象の一環かとも言われており、巨大熱帯低気圧の発生も一連の現象かも知れないが、現在よりも暑かったといわれる縄文海進の時代(横浜市の都筑の茅ケ崎が本当の海の岬だった時代)には、熱帯低気圧の発生状況はどんなものだったのだろうか? 暑い → 熱帯低気圧強力化・多発 で、夏から秋には大嵐だったのだろうか? そう言えば、先日行った自然公園内のクヌギの大木の下に、まだ緑色のドングリが大量に落下していた。今年も山は食料不足で、クマやサルたちは人里に出てくるのだろうか?(6月頃我が家の近所で長男が下校時に学校の近くに現れたはぐれ猿を見かけたことがある。丹沢方面から山伝いに横浜まで移動してきたのだろうか)

2005年9月12日 (月)

こども自然公園ハイキング

日曜日に、次男のビーバースカウト行事で、バスと電車を乗り継いで大池公園(こども自然公園)にハイキングに行って来た。私以外の家族は、学校の遠足や他の行事で訪れたことがあるというが、そろそろビーバーともお別れなので家族全員で参加した次第。気温は30度Cを割るという予報で少しは暑さもやわらぐかと期待していたが、広葉樹の森のため非常に蒸し暑く、少し動くと汗が滴るような暑さだった。

夏休みに行った長野の茶臼山の公園も暑かったが、高燥の地だけあり(意外なことに長野市は県庁所在地では年間降雨量が最も少ないという。私の地元の長野東部から生活の場だった長野北部にかけては、年間降水量が非常に少ない地域で、そのため果樹栽培が盛んということもあるらしい。長年住んでいるとその低湿さに馴染んでしまうのか、いまだに多湿には弱い。)カラっとした暑さだったのと比較すると、身体には非常に応えた。

ここが横浜かと思うほど、広大な面積の自然公園で、周囲も静かな住宅地のこともあり、閑静な雰囲気な場所だった。同種の県立公園が自宅の近くにもあるのだが、周囲が騒々しいためここまでの静けさはない。おそらく、40年ほど前までは、横浜市の郊外はこのような里山が多かったのだろう。園内はその広大さを生かして、バーベキュー、野外炊爨(すいさん)、キャンプなどもできるようになっている。梅林や桜もあり、小規模ながら子ども向けのふれあい動物園も無料で運営されている。

ところで、ボーイスカウト活動の運営にはなかなか難しいことが多く、父母が運営に関わり保護者会のような集まりがあるが、その運営が負担で継続できないケースがある。小学校低学年のビーバー、カブなどはキャンプをするにしても父母が相当のサポートをすることになる。リーダーや隊長も父母やスカウトの出身者がスカウト内で資格を取り、地域へのボランティア活動として子ども達を預かり訓練してくれているので当然父母が手助けすることは必要なのだが、私自身そのような活動が苦手なので、結構つらいものがある。

9月の音楽史カレンダー

歴史データベース on the Web のデータによる

9月分のアップを失念していてアップが遅延。7月のカレンダーへのコメントをいただき思い出した次第。

9/1/1653 ドイツのオルガン奏者で作曲家のパッヘルベル(Pachelbel.Johann)がニュルンベルクで受洗する
9/1/1854 フンパーディンク(Humperdinck.Engelbert) 誕生 ドイツの作曲家
9/1/1886 シェック(Schoeck.Othmar) 誕生 作曲家「ペンテジレア」を作曲した
9/4/1824 ブルックナー(Bruckner.Joseph Anton) 誕生 オーストリアの作曲家
9/4/1892 ミヨー(Milhaud.Darius) 誕生 作曲家「世界の創造」を作曲した
9/4/1907 グリーグ(Grieg.Edvard Hagerup)没64歳(誕生:1843/06/15)北欧の作曲家
9/5/1791 マイアベーア(Meyerbeer.Giacomo) 誕生 作曲家フランス・グランド・オペラを創設した
9/5/1912 ケージ(Cage.John Milton Jr.) 誕生 前衛思想の作曲家「カートリッジ・ミュージック」を作曲した
9/6/1729 モーゼス・メンデルスゾーン(Mendelssohn.Moses) 誕生 ドイツのソクラテスと称せられた哲学者で作曲家のフェリックス・メンデルスゾーンの祖父
9/7/1819 デュポール(Duport.Jean-Louis)没69歳(誕生:1749/10/04)チェロ奏者で作曲家
9/8/1760 ケルビーニ(Cherubini.Luigi) 誕生 イタリアの作曲家
9/8/1827 ナウマン(Naumann.Emil) 誕生 作曲家で音楽批評家「楽劇か歌劇か」を著した
9/8/1841 チェコの作曲家ドヴォルザーク(Dvorak.Antonin)誕生
9/9/1965 カリリョ(Carrillo.Julian)没90歳(誕生:1875/01/28)作曲家13番目の音発見
9/11/1733 クープラン(Couperin.Francois)没64歳(誕生:1668/11/10)フランスの作曲家
9/12/1739 カイザー(Keiser.Reinhard)没65歳(誕生:1674/01/12)「ハンブルクの歳の市」を作曲した作曲家
9/12/1801 コンコーネ(Concone.Giuseppe) 誕生 トリノの作曲家で声楽教師
9/13/1874 シェーンベルク(Schoenberg.Arnold) 誕生 オーストリアの作曲家
9/13/1894 シャブリエ(Chabrier.Emanuel)没53歳(誕生:1841/01/18)フランスの作曲家
9/14/1904 橋本国彦 誕生 作曲家で指揮者
9/14/1989 ペレス・プラド(Prado.Perez)没66歳(誕生:1922/12/11)アメリカ・キューバの作曲家でラテンバンド指揮者
9/15/1890 マルタン(Martin.Frank) 誕生 作曲家「チェンバロとオーケストラのための協奏曲」を作曲した
9/15/1945 ウェーベルン(Webern.Anton)没61歳(誕生:1883/12/03)作曲家「弦楽四重奏のための5つの楽章」を作曲した
9/17/1762 ジェミニアーニ(Geminiani.Francesco)没74歳(誕生:1687/12/05)ヴァイオリニストで作曲家「魔法の森」を作曲した音楽理論家
9/20/1823 シュタイベルト(Steibelt.Daniel)没57歳(誕生:1765/10/22)ドイツの作曲家、ピアニスト
9/20/1880 「デボラとヤエーレ」などを作曲するイタリアの作曲家ピエツェッティ(Pizzetti.Ildebrando)誕生
9/20/1948 草川信、没56歳(誕生:明治26(1893)/02/14)「ゆりかごの歌」などを作曲した童謡作曲家
9/20/1957 シベリウス(Sibelius.Jean)没91歳(誕生:1865/12/08)フィンランドの作曲家
9/21/1874 ホルスト(Holst.Gustav) 誕生 イギリスの作曲家
9/22/1989 バーリン(Berlin.Irving)没101歳(誕生:1888/05/11)ミュージカル作曲家
9/24/1813 グレトリ(Gretry.Andre-Ernest-Modeste)没72歳(誕生:1741/02/08)「ユロン」の作曲家
9/25/1849 ヨハン・シュトラウス(父)(Strauss.Johann)没45歳(誕生:1804/03/14)作曲家でワルツの父といわれた
9/25/1860 ツェルナー(Zoellner.Cark Friedrich)没60歳(誕生:1800/03/17)作曲家ライプチヒ男声合唱団を創設した
9/26/1898 ジョージ・ガーシュイン(Gershwin.George) 誕生 アメリカの作曲家
9/26/1906 ショスタコーヴィッチ(Shostakovich.Dmitrii) 誕生ロシアの作曲家
9/26/1945 ベラ・バルトーク(Bartok.Bela)没64歳(誕生:1881/03/25)ハンガリーの作曲家
9/27/1879 スコット(Scott.Cyril Meir) 誕生 イギリスのドビュッシーと言われた作曲家
9/27/1921 フンパーディンク(Humperdinck.Engelbert)没67歳(誕生:1854/09/01)ドイツの作曲家
9/27/1958 サラサル(Salazar.Adolfo)没68歳(誕生:1890/03/06)音楽批評で作曲家「スペインの音楽」
9/28/1870 シュミット(Schmitt.Florent) 誕生 作曲家「サロメの悲劇」を作曲した
9/29/1861 バダジェフスカ(Badazewska.Tekla)没27歳(誕生:1834)ポーランドの女流作曲家、「乙女の祈り」
9/29/1879 ニン(Nin.Joaquin) 誕生 作曲家パリで活躍
9/29/1916 柴田南雄 誕生 コンピュータ音楽や12音音楽を導入し、新分野を切り開いた作曲家で、文化功労者
9/29/1977 チェレプニン(Tcherepnin.Alexander)没78歳(誕生:1899/06/21)ピアニストで作曲家
9/30/1840 スヴェンセン(Svendsen.Johan) 誕生 ヴァイオリン奏者で作曲家、指揮者
9/30/1852 スタンフォード(Stanford.Charles Villiers) 誕生 作曲家で教育者

2005年9月 8日 (木)

ネット関連の記事

オンライン百科事典から総合リファレンスサイトへ――躍進するWikipedia
Wikipedia の日本語版は海外版の翻訳的なものが多いようだが、既存の Encyclopedia にはないユニークな視点がなかなか面白い。

Yahoo!の無料音楽配信、2週間で400万人が1200万曲
どうもネットラジオと同じようだ。興味のあるクラシック音楽を覗いてみたが、食指が動かなかった。

新しいPCへの移行

激安PCからいろいろ検討した結果、HP Directplusで注文することにした。PC本体と同時購入するとインクジェットプリンタが驚くほど廉価なのも効いた。(もともと現在のHewlett-Packardは、2001年にCompaqを吸収合併したコンピュータメーカーであり、プリンタのhpとコンシューマ向けのpcのhpのシナジー効果がようやくでてきたのだろうか。例のフィオリーナ女史が業績不振による引責辞任したようであまりイメージは芳しくないが、製品は相当しっかりしているようだ。)

PC歴も、職場で使用したオフコンの表計算ソフトから数えれば10数年になるが、自前のPCは現在のFMV BIBLOだけなので、新しいPCへの移行にあたって頭を悩ますことが多い。現在の環境がベストとはいえないが、過不足のないPC環境に早く移行したいと思うので、以下のようなチェックリストを作成してみた。

1.現行PCのデータ整理

1)ブラウザの“お気に入り”

2)各種メール情報

3)その他のソフトで作ったファイル

4)インターネットの接続情報

5)FEPの登録単語

6)ブロードバンド接続環境
ユーザIDと接続パスワード。
ユーザIDと接続パスワードはモデムや接続用のツールを設定するときにも入力します。
ただしADSLモデムを利用しているときは、モデム自体にユーザIDとパスワードの情報
を保存しているので、再入力は不要な場合があります。
接続業者の資料を確認してください。

7) ウィルスセキュリティソフトの契約確認

8)ネット上の各種IDとパスワード
 これが非常に多くて管理し切れていないのが現状
 特にPCに記憶させている場合には新規接続時に困難がありそうだ。


2.新しいPCの整備

1) ハードディスクのパーティション

家族で共用するので複数ユーザーパーティションにしようか?

WINDOWS XP ディスク管理

PartitionMagic 8.0の基本

Acronis PartitionExpert Personal

2)OSの設定
3)各種プログラムのインストール
    WINDOWS XP PROFESSIONAL SP2の公式ページによるとEXCEL97,WORD97は動作保証していないという。
       参考:EXCEL97の終了に時間がかかる場合
     ENCARTA2000総合百科も動作保証していない。
   
4)インターネットの接続設定
「インターネットの接続設定には、ユーザIDと接続パスワード、アクセスポイント(接続先電話番号)などの接続情報が必要になります。古いパソコンから書き残したメモあるいは会員証など、これらの情報を確認できる資料を参考に接続設定をしましょう。」

5)Windowsアップデートとセキュリティ対策
「新しいパソコンを安全に安心して使うために、インターネットの接続設定が終わったらすぐにWindows Updateを行いましょう。Windows Updateを行わないとインターネットを飛び交うウイルスに感染する可能性が高くなります。インターネットに接続したら、何よりも優先してWindows Updateと覚えておきましょう。」

「ウイルス対策ソフトをインストールした場合は、ウイルス定義ファイルを最新のものに更新したうえでウイルスのスキャン(調査)を行いましょう。くわしくはお使いのウイルス対策ソフトのマニュアルをご覧ください。

6)各種ドライバソフトのインストール
プリンタ、デジカメなど

3.引越し
1))外部記憶媒体を使って引越しをする
 → 外付けHDDに古いPCのデータをコピーした後、新しいPCにつなぎ引越しする

   LANを組んでもいいのだが、古いPCがその設定変更に耐えられず最悪立ち上がらなくなっても困るので安全策として、外付けHDD(160GB)へのコピー、移動を選んだ。

4.古いPCの再利用
   「古いとは言っても、これまでも使えていたパソコンですからまだまだ使えそうですね。
   2台目のパソコンとしてネットワークにつないでファイルを共有したり、今までパソコンを
   あまり使っていなかったご家族の方(たとえばこども)専用のパソコンとして使ったり、
   あるいはインターネット接続専用のパソコンとして使ってもいいですね。
   アイデア次第でまだまだ使えるはずです。あなたなりの活用方法を探してみましょう。
   古いパソコンを再利用するときも、不要なプログラムやデータを削除してお掃除をしてから
   使いましょう。」

   新PCへの移行が済んだら、WINDOWS98(SP2も)のクリーンインストールをしてみたい!
   購入した際がWINDOWS95機で、アップグレードインストールしたためどうも不安定なようだ。
   アップグレード版のCD-ROMでクリーンインストールができるらしいのだが。SP2も取り寄せたが
   結局アップグレードしないで眠っている。

2005年9月 7日 (水)

またも250円のCDを入手

9/6(火)ブックオフ

sibelius_2_vnc_oistrakh
◆シベリウス 交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲 
  オイストラフ(Vn),オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団。

CBSソニーの正規盤(定価1000円)。CDケースに相当引っかき傷がついていたゆえの値付けだった模様。CD自体には別に異状なし。録音は、1950年代末のステレオ初期のもの。LP時代の名盤リストには必ずリストアップされていた記憶がある。

早速ヘッドフォンで聞いてみたところ、どうも音場の広がりがない。録音年代からこんなものかと思って、第一楽章を少し聞いただけで、もう1枚のフォーレを聞いてみた。フォーレの方は近年の録音ゆえ前述のような違和感はなかったのだが、聞いている途中ヘッドフォンのコードを偶然引っ張ったら、急に音場が広がった。そこで、シベリウスの方を聞きなおしてみた。やけに音場が狭いと感じたのは、ヘッドフォン端子の接触が悪かった所為だった(ーー;)。
マスターテープに起因するらしい音の揺れが一瞬感じるなどしたが概してアナログ的なエネルギーのある録音だった。ザンデルリンク、ベルグルンド、セルと比較して印象に残ったのが第二楽章。オーマンディにしては珍しく曲の内部に入り込んだ指揮だと感じた。また、木管のアンサンブルが上手いと思った。逆に第三楽章は意外にもこの名門楽団の木管のソロとアンサンブルの欠点を露呈していたように思う。オーマンディとフィラデルフィアのシベリウスの第2番は、作曲者がラジオか何かで聞いて絶賛したという伝説に彩られていると言うが、淡彩、透明でラプソディックなベルグルンドの演奏が本場ものだとすると、オーマンディのが持つゴージャスさが作曲者にアピールしたのだろうか。

オイストラフとオーマンディのシベリウスも聞き応えがあった。やはりオイストラフのヴァイオリンソロは安定している。チョン・キョンファの盤やPILZレーベルの無名の演奏家の録音とは感銘が違う。立派な演奏を聞いたという満足感がある。

gardiner_faure_requiem
フォーレ 「レクイエム」(第2版)、サン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェルなどの合唱曲
  ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティク(革命期及びロマン期のオーケストラ 日本語ではこんな表記でいいのだろうか?) 
2010/8/8追記:参考記事 (こだわりクラシック)

有名なクリュイタンス指揮(F=ディースカウ独唱)盤は、天邪鬼にも未聴。コルボ盤で愛聴してきた。

このような豪華な布陣による話題盤が250円?と思ったが、迷わず購入。第2版は前述のクリュイタンス盤やコルボ盤などで現在普通に聞かれているフルオーケストラ版(前記のリンクによると、弟子がオーケストレーションしたものらしい)とは曲数、曲順は同じだが、何と独奏Vnが一本だけで、弦楽器はヴィオラ、チェロが主体という非常に特殊なオーケストレーションであり、フォーレのオリジナルオーケストレーションだという。

聞きなれたコルボ盤ではあまり耳につかなかったティンパニのトレモロがところどころ効果的に使われているようだ。フルオーケストラ版でも非常に静謐な雰囲気の曲なのだが、この第2版はさらに慎ましやかである。モンテヴェルディ合唱団の上手さは、併録のフォーレの「マドリガル」でもよく聞き取れた。

2005年9月 6日 (火)

ノートPC購入を検討開始

1997年に購入したFMV-BIBLO NU13 をまだ使っているが、もうそろそろ限界に近い。標準価格の8掛け程度で購入したが、30万円を超える高い買い物だった。WINDOWS95から98にアップグレードし、メモリを増やし、PCカードで外付けHDDをつなぎ、ADSLにも接続するなど、対応してきたが、2年ほど前ウィルス対策ソフトを導入してから途端に立ち上げスピードが落ち、頻繁にフリーズするようになってしまった。

今なら特にネットでのBTOで、Dellやhp(Compac)などが10万円以下の激安価格でノートPCを販売している。量販店の店頭にいくと、日本メーカーのテレビチューナー付きでファイン液晶付きの盛りだくさんの機能のPCが華やかにディスプレーされているが、米系のものは売り場の片隅にかろうじて置かれている程度。量販店としてはDellやhpなど新聞広告が頻繁に出されるので顧客からの問合せもあり儲けは少ないながら店頭展示しているというところだろうか?Dellのブースはそれなりにあるが、hpはたった1台が隅にポツンと置かれているだけ。

昨日、時間があったので帰宅途中に立ち寄り、いろいろ見たり触ったりしてみたところ、意外にもhpがポインティングデバイスの操作感もよく、テキスト入力してみたがキータッチも自分の好みに合い、プリインストールされているソフトが少ないためか動作も軽快、またレガシーと呼ばれる少し古い接続形式(パラレルだとかシリアルなど)から最新のインターフェースも備えるなど使い勝手がよさそうなことが分かった。

どうせPCではテレビは見ないし、目的はネットとデジカメ、デジタルビデオの整理を目的とする程度なので、格安の標準構成に対して少々CPUとメモリ、ハードディスクをアップグレードしてやればいいだろう。日本メーカーでもSOTECなど激安はあるが、少しヤワな印象がある。また日本の大手メーカーのダイレクト販売サイトでは、ビジネス向けにはあるが個人向けにはOSのみというシンプルな構成はあまり見当たらないし、米系に比べて少々割高なようだ。

選択肢は段々と絞られてきた。

2005年9月 2日 (金)

最近買ったCD

haitink_s◆ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管のライブ録音によるベートーヴェンの第九。(後で調べたら中野雄氏が、文春新書のハイティンクの項でハイティンクの代表盤として挙げているもの)。 ブックオフの1,000円の棚に、ここ半年以上陳列されていて気になっていたが、この録音の後のスタジオ録音盤を相当以前に購入しており、その端正な音楽と美しい音響に感心していたのでついこのライブ録音盤には食指が動かなかったのだが、最近BLOGでの絶賛記事を読んで購入してみた。ヘッドフォンで聞いたのだが、第1楽章から非常に静かに推移し、隈取が少し不足する感じで、同じハイティンクの指揮でもどうもスタジオ録音盤の方が私には合っているようだ。

haitink_s

これはそのスタジオ録音盤。

richter_kleiber_dvorak◆リヒテルのピアノ、C.クライバー/バイエルンシュターツカペレによる、ドヴォルザークのピアノ協奏曲。東芝EMIによるデジタルリマスターの1300円シリーズが中古で750円。この録音の存在は、めったに演奏されない曲を二人の巨匠が取り上げたということで夙に知っていたが、FM放送によってさえ一度も聞いたことがなかった。クライバー逝去の際に、CDショップの店頭には大量に並んでいたが、その際にも購入しなかった。

ドヴォルザークのピアノ曲と言えば、ユーモレスク(原曲)は親しいが、ピアノトリオの「ドゥムキー」をかろうじてラジオで聞いたことがある程度の記憶しかなく、オーケストラと弦楽の作曲家というイメージが強かった。しかし、ピアノパートも非常に効果的に書かれている。解説を読むと、これでも演奏効果を上げるために改稿した版ではなく、よりシンプルな初稿をもとにしたものだという。また、もともとドヴォルザークは、オルガン奏者として世に出たほどで、鍵盤楽器の扱いには熟達してもいたらしい。

一度聞いた程度では曲や演奏の特徴を云々する資格はないが、リヒテルのピアノは伸びのある音色で闊達な様子、当時売り出し中のC.クライバーと手兵のバイエルン国立管のバックはやはり自由闊達な協奏だった。ドヴォルザークの協奏曲と言えば、チェロ協奏曲だけが人気が高いのだが、ヴァイオリン協奏曲とこのピアノ協奏曲があまり演奏されないのはどうしてだろうか。

何と250円のバッハを二種。

bach_france_gould
◆ひとつは、グールドの「フランス組曲」全曲(2枚組)。1984年頃の発売の最初期のCDで、解説書も同梱されていなかったが、以前から愛好していたフランス組曲第5番以外にも全曲がCDで手軽に聞けるのはうれしい。ただし、楽章ごとにトラックナンバーが入っておらず、曲単位で、楽章はindex(CDプレーヤーに頭だし機能がない)で区切られているため、つまみ聞きができないのはつらい。音色は最初期のCDということもあるのだろうか、冴えが不足している。

bach_partita_ross

◆もうひとつは、美品のスコット・ロスによる「パルティータ」全曲(2枚組)エラートレーベル。ロスのチェンバロは初めて聞くが、ぎこちなさが皆無。リパッティやグールドで楽しんでいる第1番も新鮮に響く。

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