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2005年10月17日 (月)

ショパンとフンメルの命日

10/17/1837 フンメル(Hummel.Johann Nepomuk)没58歳(誕生:1778/11/14)ドイツの作曲家でピアニスト
10/17/1849 ショパン(Chopin.Feyderyk)没39歳(誕生:1810/03/01)ポーランドの作曲家

フンメルは、W.A.モーツァルト(1756-1791)の弟子。師匠が亡くなった時にわずか12,3才だったことになる。古典派時代のピアノの名手の一人。フィールドと並びショパンが影響を受けたピアノ曲の作曲家でもあったという。

5年に一度のショパンコンクールが今ポーランドのワルシャワで開催中。二次予選通過者(本選進出者)たちが今日の156回目のショパンの命日の儀式に参加し、明日からの本選に備える。日本からの参加者は多かったが、それでもファイナリスト12名中4名が日本国籍、アメリカ国籍の女性も日系人のようだ。その他韓国から3名(うち2名は兄弟!)、香港から1名、ポーランド2名、ロシア1名。なんと極東から8名ものファイナリスト!また日本からは審査委員として今回も中村紘子女史が参加している。

horowitz_chopin ショパンの命日にちなんで、彼のソナタ第2番を、初めてホロヴィッツの演奏でじっくり聞いてみた。


dang_thai_so_chopin ノクターンを、ダン・タイソンの演奏で。


kissin_chopin そしてキーシン12歳の時のピアノ協奏曲第2番を。

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コメント

http://www.itvp.pl/chopin/

で、本選をライブ中継中。ポーランドのコルトゥスとアメリカのレイチェル・ナオミ・クドウが第1番コンチェルトを演奏したのを聞きました。

下り2MbpsSのBROAD BAND でつないでも音質はそれほどよくありません。かろうじて切れないで聞ける程度です。ビリビリ音がするのでPCスピーカーが変に共鳴しているのかと思いヘッドフォンでも聞いて見ましたがダメでした。雑音が乗ってしまうよです。

ただ、それなりに演奏の特徴などを聞き分けることができました。音色の差など。

WINDOWS MEDIA PLAYERで見ることができました。

一人目はポーランド人の17歳の男性。二人目は、日系アメリカ人?の工藤という女性。二人とも十代。三人目は25歳の香港の女性でした。

早朝4時まで、結局ピアノコンチェルト第1番を3回同じオーケストラで聞いたことになりますが、Antoni Wit(ヴィト)の指揮するオケもコンテスタントによってテンポも表情も変えて誠実に演奏していたのが印象的でした。

オフィシャルサイトのカレンダーを見たら、

http://www.konkurs.chopin.pl/redirect.php?DOC=plan_przesluchan_etap_final

オケは、午前中に各コンテスタントとリハーサルを実施している。当然といえば当然だが、12*2=24回演奏するのか。大変だな。

なお、山本貴史というファイナリストの出身は長野市ということだ。応援しよう。日本時間21日の早朝3時からの出番だ。

ショパンコンクール本選三日目、韓国の女性と、日本の根津嬢、山本氏が登場。

根津嬢は2次予選の演奏があまりよくなかったとのことで、ネットでは激しい非難にさらされていたようだったが、今晩の2番のコンチェルトは無難に弾いていた。ただ、オーケストラがつけにくい演奏だったし、フレーズの短さが気になった。カワイのピアノ。

今日のトリの、山本氏は比較的小柄な男性。これが非常によかった。ヤマハを使用していたが、音色がクリアなのは、彼のすぐれた指捌きの賜物だろう。そして聞くものやオケを引き込む彼の音楽があった。特にすぐれていたのは、第一楽章。第二楽章もよく歌っていた。惜しいのは第三楽章。躍動的なギャロップのリズムに不足していたが、コーダに向けての盛り上げは上手く、会場からはFLYING BRAVOとスタンディングオベイションを受けていた。2日目は聞けなかったが、一日目のコンテスタントの演奏と今日の二人とくらべて、頭抜けている。本来ならこのくらいのレベルのピアニストが競うべき場なのだろうが。一次二次には相当個性的な演奏をしたようで、それとの絡みで順位が決まるのだろうが、相当上位になるような気がする。

昨夜(今日未明)は、コンクール側の映像・音声配信がグレードアップして、ブロードバンド対応の5.1chモードで受信できたため、映像音声とも初日に比べて非常にクリアでした。そのため、さらに演奏の違いが聞き分けられたような気がしました。

http://212.191.227.113/EventService/GetURLForEvent.aspx?EventID=ChopinHi

ところで、今年のノーベル化学賞の受賞者にフランスの「今年のノーベル化学賞にフランス人のイブ・ショパン氏とアメリカ人のロバート・グラブス氏、リチャード・シュロック氏の3人が決まりました 」とある。同じChopinのつづりだろうか? ショパンの父はフランス人なので、何らかのつながりがあれば面白い。

諫山さんという評論家がショパンコンクールにPRESSとして参加して、ホームページにレビューをアップしている。
http://www.piano.or.jp/enc/special/2005cpn/

この山本氏の本選演奏に関するレビューはいかがなものだろうか?もちろん音楽評論家なのでショパン演奏についてのある種の規範的な価値観を持っていて当然だが、その音楽の特徴を語るより、演奏姿勢の可否を主に語るというのは読者への欺瞞のように思える。個性的な演奏姿勢といえばグールドがすぐに思い浮かぶし、グルダも独特だった。彼らはその姿勢ゆえに表面的に批判されたことはあったかも知れないが、その音楽の質の高さは未だに多くの賞賛者の存在が証明している。

今回のショパンコンクールは、pc経由の貧しい映像と音とはいえ、ライブで世界の多くの人が聞いている。もちろんこの日本でも。聴衆もそれぞれの好みは持っているにしても、優れた部分は率直に評価する姿勢がないと、この評論家の評論はまったく通用しなくなってしまうだろう。いろいろ人生のしがらみがあるのだろうが、それでは悲しいではないか。

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