童門冬二 小説「二宮金次郎」
風邪で寝ている間に、先日ブックオフで購入した文庫(上下)を読んだ。先の上杉鷹山もそうだったが、この人物も内村鑑三「代表的日本人」に取り上げられた人物ということで、著者が取り組んで小説にしたということだ。
薪を背に負いながら読書をする少年像は、私の少年の頃の田舎の小学校には未だ残っていたが、今ではほとんど目にすることはなくなってしまった。
戦前小国民の模範としてあまりにももてはやされたために、その後の「民主化」により、反動的、封建的だとしてまったく省みられなくなった人物の代表だという。私にしても、神奈川県に引っ越してきて、小田原市が二宮尊徳の生まれ故郷だということを知りはしたが、子供たちに質問されても、彼の事績がどのようなものだったのかを説明できなかった。
この小説は、二宮金次郎の伝記的なものではなく、その半生を描いたもので、読了してみて少々物足りなさを覚えたが、尊徳を知る手がかりにはなったと思う。
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