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2005年11月 8日 (火)

フランクの作品を聞く

      franck_ormandy franck_kantrow       franck_thibaud                                                 1890/11/8 フランク(Franck.Cesar)没67歳(誕生:1822/12/10)フランスの作 曲家 。

セザー ルフランクの命日に手元にあるフランクの作品を聞いた。LPでは、マルティノン、ビーチャムの交響曲と、パレナン四重奏団の弦楽四重奏曲、パールマンとアシュケナージのヴァイオリンソナタ(併録は、タックウェルを交えてのブラームスのホルントリオ)があるのだが、現在の手持ちは上記三枚のみ。

オーマンディとフィラデルフィアのフランクは比較的珍しいと思うが、ピアノと管弦楽のための交響的変奏曲は、カサドシュとの共演。また「英雄的な・・・」というオルガン曲も収録されている。

セザール・フランクは、ベルギーのリエージュ生まれで、肖像画的にも同じフランドルが祖父の出身地(メッヘレン、メケレン、マリーヌという別名で呼ばれる)のルートヴィヒ・ファン・ベートヴェンとの類似が存命当時から指摘されていたという。フランドルと言えば、ルネサンス時代の多くの大作曲家を輩出した土地だ。オケゲム、オブレヒト、イザーク、ウィラールト、ゴンベール、ラッソ、デ・モンテ(メッヘレンの出身)。ジョスカンなども含まれるかも知れない。

長らくオルガニストとして、パリ・コンセルヴァトワールの教授として務めた後、弦楽四重奏曲で作曲家として認められ、交響曲、ヴァイオリンソナタの傑作を残してくれた、セザール・フランク。教科書的には循環形式の作曲家とされるが、交響曲は、フランス的というより、ドイツ的重厚さを強く感じさせてくれるが、ヴァイオリンソナタは、不思議な浮遊感があり、どこかしら官能的でもある。

この傑作ヴァイオリンソナタとの出会いは高校時代の音楽鑑賞だった。誰の演奏だっただろうか?1970年代だったので、グリュミオーとハイデュ盤だったかもしれない。

その後LPではコスモポリタン的な演奏のパールマンとアシュケナージで聞いていた。また、エアチェックしたテープでは、ギトリスとアルゲリッチのをよく聞いた。

その後、CDで歴史的名盤、なんと1929年という古い録音のティボーとコルトーのを入手したが、いくらティボーのヴァイオリンがすばらしいとはいえ、録音が古く、特にフィナーレのコルトーのピアノパートが完全に弾ききれていないこともあり、そうは楽しめない。

カントロフとルヴィエ盤は、その点完全に満足だ。録音もよく、カントロフの美しいヴァイオリンの音色が楽しめる。ルヴィエのピアノも冴えている。

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コメント

当方からもトラックバックをお返ししたつもりでいましたが、ついうっかりしていたようです。年のせいでしょうか(^_^;)>poripori
カントロフのヴァイオリンは、ほんとに美しいですね。フランクのソナタの高音部と低音部の対比が実に見事で、ため息が出ます。ルヴィエのピアノも冴えています。現代のフランク、いい演奏、いい録音だと思います。

narkejpさん、トラックバック、コメントありがとうございます。

フランクのヴァイオリンソナタはいつ聴いても新鮮な魅力を味わうことができる作品だと思います。

このところcocologは不調が当たり前になっていますので、コメントやトラックバックもご迷惑をおかけしているようです。

大々的なメンテナンスに期待したいですが、どうなりますことやら。

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» フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」を聞く [電網郊外散歩道]
以前、大好きなフランクのヴァイオリン・ソナタを、ピエール・フルニエがチェロ用に編曲して演奏したCDを取り上げた(*)ことがあります。ところが、肝心のフランクのヴァイオリン・ソナタを取り上げていなかったことに気がつきました。で、おそまきながら本家本元の出番です。 私が好んで聞いているのは、ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、ジャック・ルヴィエ(Pf)の演奏。1982年8月、�... [続きを読む]

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