天満敦子 望郷のバラード
ヘンデル ヴァイオリンソナタ作品1の13
コレルリ「ラ・フォリア」(ダヴィード、エネスコ編曲)
プニアーニ 「ラルゴ・エスプレッシーヴォ」
ベートーヴェン メヌエット ト長調
ゴセック ガヴォット
ヘンデル ヴァイオリンソナタ作品1の15
ヘンデル ラルゴ(有名なオンブラマイフとは違う)
ブラームス ハンガリー舞曲から 第17番(クライスラー編)、第2番、第1番(ヨアヒム編)
クライスラー ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
サラサーテ アンダルシアのロマンス
ポルムベスク 望郷のバラード
天満敦子と言えば「望郷のバラード」、「望郷のバラード」と言えば天満敦子といわれるほどの組み合わせ。
このCDに添付のライナーノートを読み、即座に高樹のぶ子の「百年の孤独」ならぬ「百年の預言」のネタがこれだったのかと思いいたった。新聞連載当時、相当きわどい恋愛描写もあったこともあり、天満敦子をモデルにしているのは明らかなので、本人の了承が取れているのかどうかと新聞社に投書したほどだった。担当記者からわざわざ電話が来て驚いたが、作者とヴァイオリニストは親しく、きちんと了解が取れているとの説明だった。ポルムベスクという作曲家とこの曲の発見の筋書き、登場人物は、ほとんどこのCDのライナーノートの通りだった。
さて、このCD、いろいろな意味で面白い。宇野氏とトリオを組んでのCD紹介で知ったケンウッドの元重役中野雄氏がプロデューサーを務めている。
初めて聴いたが、ヴァイオリンは粗いが魅力がある。しかし、ピアノはベーゼンドルファーを使っているというが、無味乾燥でヴァイオリンとかみ合っていない気がする。ヴァイオリンとチェンバロで聞きなれたヘンデルのソナタは、ピアノの色彩のなさにしばし空虚感を味わった。
CDのタイトルになっているポルムベスクのバラード C.Porumbescu Balada は、ルーマニアの作曲家ポルムベスクによる民謡風の小品だった。確かに印象的なメロディーだった。
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