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2006年3月 8日 (水)

こんなところに居た「トゥーランドット」

先日Blog"電網郊外散歩道"の「これはすごい~WikiPediaの「トゥーランドット」解説」 という記事に感心してコメントさせてもらっていた。

旬のトピックではあるが、リンク先のWikipediaの「トゥーランドット」が非常に詳しい解説記事になっている。その中に、W.A. モーツァルトの妻、コンスタンツェ(旧姓ヴェーバー)の実の従弟、Carl Maria von Weber による歌劇「トゥーランドット」のことも書かれており、ヘーッという感じだった。

義理の従兄、モーツァルトの歌劇(ジングシュピール)「魔笛」のト書きでは、王子タミーノは、日本の公家が着用した狩衣(かりぎぬ)を着ていることになっており、モーツァルトの脳裏にもはるか極東の国Japan(ヤーパン)の文字があっただろうことに何だか不思議な面白さを感じたものだが、ヴェーバーは、中国を舞台にした「トゥーランドット」を歌劇化していたとは!

ところで、今日何の気なしに(3月8日はウォルトンの命日)、セル没後30周年のおりに求めたウォルトンの交響曲第2番を聞こうとCDを取り出してみたところ、ヒンデミットの「ヴェーバーの主題による交響的変容」が入っており、なんと第二曲目にこのヴェーバーの「トゥーランドット」からのメロディーが変奏曲のテーマとして用いられており、ビックリした。
szell_hindemth_walton◎Paul Hindemith
Symphonic Metamorphoses on Themes of Carl Maria von Weber
Ⅱ. "Turandot, Scherzo" Moderato-Lebhaft

なんとこんなところにも「トゥーランドット」が隠れていた! 

p.s. もういちどよく読むと、Wikipediaの解説には、ヴェーバーの歌劇の項に、しっかりこのヒンデミットのオーケストラ曲のことも書かれていた。脱帽!

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コメント

私の記事を紹介していただいて、ありがとうございます。ほんとにこの解説はよくできていますね。ただ感心するばかりです。これではブリタニカも平凡社もたじたじです。
ウェーバーとコンスタンツェはいとこどうしだったのですか。おやおや、モーツァルトまで関連が出てきて、荒川選手の金メダルの余波が思わぬ広がりをもっていますね。
トラックバックありがとうございました。

コメントありがとうございます。

何の気なしにCDを取り上げたと書きましたが、自分で貼り付けた3月の音楽史を見て見ると、当のウォルトンの命日が3月8日でした。「トゥーランドット」の余波でしょうか^^;

「魔弾の射手」のヴェーバーの父が、モーツァルトの片思い相手のアロイジアや後に妻となったコンスタンツェ姉妹の父親ヴェーバーの実の弟だそうです。モーツァルトとヴェーバーの面識があったかどうかは思い出せませんが・・・

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