珍しいベートーヴェン 交響曲第2番のピアノ三重奏編曲版
ベートーヴェン ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56<1991年ライヴ>
ピアノ三重奏曲 ニ長調(原曲 交響曲第2番 ニ長調 作品36)<1992年>
ヴィーン・ベートーヴェン・トリオ
フィリップ・アントルモン指揮 ヴィーン室内管弦楽団
カメラータ・トウキョウ 25CM-252
なんだか面白そうな編曲なので聞いてみたくなり購入した。この編曲には、WoO番号もないようで、一説ではベートーヴェン自身の編曲ではないようだ。しかし、一聴してみてすごく面白かった。ヴァイオリンがもちろん第一ヴァイオリンの動きをなぞり、チェロは低弦(ベース)。そして、ピアノは内声部などを担当する。リスト編曲(カツァリスのピアノ)を聞いたことがあるが、さすがにアンサンブルだけあって、このピアノトリオ版の方がずっと自然な音楽になっている。もちろん、パート間のバランスが聞きなれている原曲とは異なる部分もあり、メロディーラインが迷子になるような瞬間もあるのも面白い。
この編曲は誰のものかは知らないが、結構達者なものだと、素人の耳にも聞こえる。ただ、このような編曲がもっとあってもいいとは思うのだが、意外にないようなのはあまり需要がなかったからなのだろうか?それはこの編曲に見られるように演奏技術的に難しいからということもあるように思う。
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