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2006年4月15日 (土)

里山ハイキングと ホロヴィッツ シューマン「子どもの情景」

Schumann_horowitz◎シューマン
子どもの情景、他

ウラディミール・ホロヴィッツ(P) 1928年から1977年

勤務先の保養行事の一環の里山ハイキングと野外バーベキューに家族で参加してきた。丹沢山系につながる里山は、今年の早咲きのためすでに桜はほとんど散り、早くも萌黄の装いになっていた。自然観察員のガイドさんの引率で、保養施設の周辺を散策。
春の野の草花
 ホトケノザ、ヤエムグラ、ヒメシャガ、ヒメオドリコソウ、ショカツサイ(オオアラセイトウ、ハナダイコン、ムラサキハナナ)、ムラサキケマン、オオイヌノフグリ、クサノオウ、ヤマブキ(一重、八重)、クサイチゴ、モミジバフウ、タチツボスミレ、マムシグサ、ヤブレガサ、アオキ(イチョウのように木に雌雄がある)、キブシなどを道々観察しながら2時間ほどハイキングを楽しんだ。

特筆すべきは、セイヨウタンポポではない、日本種のタンポポを見ることができたこと。また、日本種のミツバチの自然の巣を見ることができたこと。鹿の食べ跡が分かったこと。また、ユウレイソウ(ギンリョウソウ)らしきものが咲いていたのを見たこと。また、古い桜の木や石碑などに見られる地衣類ウメノキゴケは、酸化硫黄により生育しなくなるため、空気の汚れを見る指標植物なのだというのも勉強になった。

その後は昨年も参加したバーベキュー。今年は、炭火の使い方も少しはうまくなり、鉄板の片方に避難地帯を作るなどして焦げすぎは何とか防げ、結構手際よくおいしく食事ができた。ただ、風が強く冷たいのには閉口した。普段の運動不足のため、すでに筋肉痛が出ている。

さて、CDは、ホロヴィッツ・コレクションのうちの一枚。いわゆるオムニバスもので、作曲家、演奏年代も多岐に渡る。

シューマン 「子どもの情景」作品15 1950年録音。1962年の録音や1987年ライヴの方が有名。1950年録音は少々デリカシーに欠ける気がする。夢見がちな幻想的な風情ではなく、直截的だ。

リストでは、ハンガリアン・ラプソディ第6番(1947年録音)は、アルゲリッチの若い頃の録音で親しんできた曲だが、さすがにホロヴィッツはすごい。少し彼の編曲も加わっているのでは?

意外なのは、ドビュッシーの「子どもの領分」から「人形へのセレナード」(1953年ライヴ)やフォーレの即興曲第5番(1977年ステレオ録音)などのフランスものが結構面白く聞けること。ヴィルトゥオーゾ的過ぎるのだろうが、私にはよかった。その他、メンデルスゾーン、ブラームス、ショパンと多彩。

ピアノ音楽愛好者、ピアニストには、ホロヴィッツの魔力に捉えられる人が多いというが、私の場合は、どうもホロヴィッツのすごさというのがいまいち分からないままでいる。スカルラッティのよさが分かる程度。「展覧会の絵」やトスカニーニとのコンチェルトもどうも魅力を感じないのだが・・・

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