ルービンシュタインの「謝肉祭」「クライスレリアーナ」
◎シューマン
謝肉祭 作品9 1962年12月3,4日、1963年1月23日録音
予言の鳥(「森の情景」作品82-7) 1961年3月23日録音
アラベスク 作品18 1969年6月16日録音
クライスレリアーナ 作品16 1964年12月28,29日録音
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
narkejpさんの「電網郊外散歩道」の 「ルービンシュタインのシューマン「幻想小曲集」を聞く」という記事を拝見し、「幻想小曲集」を聴きたいと思いながらCD店の陳列を眺めていたところ、同じルービンシュタインの「謝肉祭」「クライスレリアーナ」が目に留まり購入して聴いてみたところ、大変感心した。デ・ラローチャの「謝肉祭」やアルゲリッチの気まぐれで神経がピリピリした「クライスレリアーナ」も悪くはないが、ルービンシュタインの余裕のある健やかなシューマンはすごく楽しめる。あまり面白くて、ケンプのシューマン曲集やキーシンの幻想曲、アシュケナージの「森の情景」も取り出して次々に聴いてしまった。
シューマンのピアノの小曲集は一曲一曲が非常に個性的で、聴いているときには忘れがたく思うのだが、私にとっては、次々に「交響的練習曲」「幻想曲ハ長調」「謝肉祭」「アラベスク」「クラスレリアーナ」と聴いていくと、どれがどれだか分からなくなることがある。たとえば、今聞いているクライスレリアーナの第三曲を取り出してきて、どの曲かと尋ねられたら、シューマンであることは分かるがどの曲集のものかを正答できるかは恥ずかしながら自信がない。なぜかシューマンの小曲には非常に惹かれるし、聴いていて楽しい。作品と聴き手の相性のようなものだろうか。
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コメント
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御紹介いただき、ありがとうございます(^_^)/
「謝肉祭」は、ヤン・パネンカの演奏がお気に入りです。「クライスレリアーナ」は、ホロヴィッツやアラウ、「幻想小曲集」はルービンシュタインで聞いています。これって、すごい贅沢に思えますね。昔の王侯貴族なみ。
投稿: narkejp | 2006年4月14日 (金) 21:19
narkejpさん コメントありがとうございます。
パネンカといえば、スークトリオのピアニストでしたね。彼らの大公トリオを聴きますが、誠実ながらも華のある演奏だと感じております。
おっしゃるとおり、膨大な音盤(膨大な記録のアーカイヴ)に囲まれた現在の庶民の生活は、ある意味王侯貴族を凌ぐものかも知れませんね。時代や空間を行ったりきたりしながら耳の贅沢を楽しめますから。
投稿: 望 岳人 | 2006年4月15日 (土) 00:28