« R.ゼルキンで聴く シューマンのピアノ協奏曲 | トップページ | リパッティで聴く シューマンのピアノ協奏曲 »

2006年4月27日 (木)

セルとブレンデルの共演が聞ける シュヴァルツコプフのモーツァルト歌曲・アリア集

Schwarzkopf
◎エリーザベト・シュヴルツコプフ(ソプラノ)、ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)、
ジョージ・セル指揮ロンドン交響楽団&アルフレート・ブレンデル(ピアノ)

先日、白井光子のモーツァルトのリート集のことを書いたが、こちらは、ドイツのオペラ・リート界の花形、エリーザベト・シュヴァルツコプフとモーツァルト弾きとしても名を馳せたヴァルター・ギーゼキングという大物同士の共演による歌曲集。白井光子の抑制された端正な表現になじんでいるものとしては、最初のうちは少々表情付けが過剰かと感じるが、次第にその語りかけに引き込まれていく。ただ、ギーゼキングのピアノは、そのピアノ・ソナタ集でも感じたが、少々ぶっきらぼうに聞こえてしまう。

このCDには、この組み合わせによるリートのほかに数曲の「演奏会用アリア」が収録されている。ピアノのオブリガートがなんと若き日のアルフレート・ブレンデルが起用され、ジョージ・セルと共演しているのが聞けるのが貴重だ。曲は、K.505 "Chi'o mi scordi te? " (レチタティーヴォとアリア「どうしてあなたが忘れられるでしょうか?」-----「心配しなくてもよいのです、愛する人よ」)<1968年録音>。

セルとシュヴァルツコプフは、有名なR.シュトラウスの「最後の四つの歌」でも共演しているが、ブレンデルとセルの共演というのは、実演ではどうだったのか知らないが、録音としては非常に珍しいのではないだろうか。ブレンデルのピアノは、ギーゼキングよりも多感で、後年の彼の活躍を彷彿とさせるように思う。

« R.ゼルキンで聴く シューマンのピアノ協奏曲 | トップページ | リパッティで聴く シューマンのピアノ協奏曲 »

音楽」カテゴリの記事

ディスク音楽05 声楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« R.ゼルキンで聴く シューマンのピアノ協奏曲 | トップページ | リパッティで聴く シューマンのピアノ協奏曲 »

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31