サンサーンスの音楽 デュトア指揮で
交響詩『死の舞踏』 フィルハーモニア管弦楽団
組曲 動物の謝肉祭 ロンドン・シンフォニエッタ ロジェ、オルティス(ピアノ)
指揮:シャルル・デュトア
サンサーンス(サン・サーンス)は長生きした作曲家で、ピアノの神童としてのデビューはモーツァルトに比肩し、非常に多くの作品を残したが、現在演奏される曲は非常に限られており、評論家の吉田秀和氏などは『LP名曲300選』では、サンサーンスの作品を『動物の謝肉祭』以外はほとんどバッサリと斬り捨てているほどだ。
サンサーンスの音盤は、このほかにバレンボイム指揮の交響曲第3番とオーケストラ曲集、ベーム/VPOの「動物の謝肉祭」、チョン・キョンファによるヴァイオリン協奏曲第3番を持っている程度で、このほかの作品と言ったら、ほとんど知らない。
いつの間にかなぜかデュトワ指揮のCDが集まったので、まとめて聞いてみた。
吉田氏が、先の文庫本で、サンサーンスのことを「安易すぎ、俗っぽすぎるメロディーを使っている」というようなことを書いているが、私などは高雅なものだけに心を動かされるのではないので、俗っぽいことは結構好みで悪いことではないように思える。
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コメント
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アンセルメやデュトワの演奏をよく聴きます。
このデュトワ盤は録音も素晴らしい効果を上げていて、楽しく聴くことができます。モントリオールもホンマに巧いですね。いつ聴いても感心します。
大好きな演奏です。
投稿: mozart1889 | 2006年9月 9日 (土) 08:01
mozart1889さん コメントありがとうございます。
モントリオール響時代のデュトアは本当にすごかったですね。毎月のように新譜が出ていたあの頃が懐かしいですね。(もっともレコ芸で「読む」のがせいぜいで、もっぱらFMラジオが頼りだったのですが。)
サンサーンス、フランクやフォーレほどの深みはないですが、この記事にも少し触れたチョン・キョンファの独奏によるヴァイオリン協奏曲第3番はいつ聞いてもいいなと思います。
投稿: 望 岳人 | 2006年9月11日 (月) 08:49