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2006年10月 3日 (火)

シューマン 序奏とアレグロ作品134、序奏とアレグロ・アパッショナート作品92

Schumann_introduction_and_allegro_op134 シューマン 序奏と協奏的アレグロ ニ短調(コンツェルトシュテュック)(Introduktion und Allegro concertante)Op.134 〔1996年録音〕 14:42

イェネ・ヤンドー(p) アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送管弦楽団

シューマンは、有名な作品54のイ短調のピアノ協奏曲のほかにオーケストラとピアノの協奏的作品を2曲(遺作はのぞき)残しており、これはそのうちの一曲。有名な作品ではないため、このように他の作品とカップリングされていることが多いので、あまり耳にする機会がないのだが、日本人なら一度聴くと忘れることができなくなる印象深いフレーズが登場する。山田耕筰の歌曲『赤とんぼ』のメロディーが登場するのだ。このCDの帯には、コード進行もそっくりだと書かれている。山田は、シューマンゆかりのライプツィヒベルリン音楽院に留学しているので、もしかもするとという考えも浮かんでくる。真相はどうなのだろうか?

Schumann_introduction_and_allegro_appass シューマン 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調(コンツェルトシュテュック)(Introduktion und Allegro appassionato[Konzertstuck*])Op.92 15:44

ルドルフ・ゼルキン(p) ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフア管弦楽団 

〔1964年録音〕

こちらは、前記の曲のような面白さはないが、同じように序奏とアレグロの単一楽章の形で書かれたコンサート用の作品。

作品番号的には、イ短調の協奏曲よりもこれら2曲の方が相当後年の作品だが、シューマンとしては、協奏曲第2番、第3番を残そうという意図はなかったのだろうか?この曲などは、ルドルフ・ゼルキンのピアノも美しく、作品134よりも耳になじみやすい。まとまった協奏曲の形ならばもっと人気が出たのではないかと思う。

2006/10/03 追記:DRACの末裔による徒然の日々ブログに「赤とんぼ騒動」という記事を見つけて、コメント、トラックバックさせてもらった。

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