ヴィヴァルディ 弦と木管協奏曲集 ピノック/イングリッシュ・コンサート
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)
1.弦楽のための協奏曲 ト短調 RV156
2.オーボエ協奏曲 ハ長調 RV449(作品8の12、『和声と創意への試み』)
3.ファゴット協奏曲 へ長調 RV485
4.弦楽のための協奏曲 変ロ長調 RV166
5.ヴァイオリン、2つのリコーダーと2つのオーボエのための協奏曲 ト短調 RV577 『ドレスデンのオーケストラのために』
6.リコーダー協奏曲 ハ長調 RV444
7.2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲 ト長調 RV575
トレヴァー・ピノック(指揮、チェンバロ、オルガン)、イングリッシュ・コンサート 〔1993年11月 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール〕
多作家アントニオ・ヴィヴァルディによる多彩な編成の協奏曲集。ファゴットやリコーダーのための協奏曲も含まれている。まさに『和声と創意への試み』だ。ヴェネチアに生まれ、赤毛の司祭として女子孤児院で教職に就き、その音楽学生たちのために多くの協奏曲を作曲し、大バッハにも多大な影響を与え、最後にはヴィーンで客死したという。ダラピッコラやストラヴィンスキーには金太郎飴的な多産家として否定的に遇されたようだが、創意工夫の才は恐るべきものがあったことがこの多彩な協奏曲を集めた一枚のCDでも分かるような気がする。バッハのような深みやヘンデルのような壮大さを求めることはできないが、生命力の溢れるピチピチとした音楽を、あの有名な協奏曲集『四季』以外でも聴くことができる。
イタリアでは、イ・ムジチ以外にもシモーネとイ・ソリスティ・ヴェネティなどが数多いヴィヴァルディの作品に取り組んだが、このイギリス人たちの団体もバッハ、ヘンデル以外にもヴィヴァルディにも取り組んでいるようだ。キビキビして清潔な音楽が好ましい。
この土日は秋晴れの気持ちのいい休日だったが、家族ともども骨休めで特別に外出はしなかった。日曜日はCDと書籍の棚を整理して少し部屋の居心地がよくなった。増え続けるCDと書籍と各種パンフレット。子どものおもちゃ。「捨てる技術」は身につかず、もったいない症候群からはどうも抜け出せない。持つことよりもあることを目指しているはずなのだが・・・
P.S. 2006.11.23 ヒロノミンVさんのワンコインで豊かな時間を~クラシック、その他諸々~の同じCDの記事にトラックバックさせてもらった。
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