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2006年11月 7日 (火)

TVドラマ『のだめカンタービレ』Lesson4

11/6(月)の生放送では見られず、今晩ビデオで見た。

季節柄、コタツエピソードを持ってきたか!プリゴロタアニメを特製するとは、凝り過ぎ・・・

原作第3巻では、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』を練習する千秋とSオケの奮闘振りが描かれるが、ドラマではこのドラマのオープニングテーマにも使われている第7番が桃ケ丘音大の定期演奏会の曲目となっていた。

なお、Aオケはシュトレーゼマンの指揮で第九の第1、2楽章という中途半端なプログラムというのはどうなのだろう?大河内君は哀れ過ぎ。

原作では、"のだめ”が、耳コピした『英雄』を千秋の部屋のピアノで全曲暗譜で弾きとおすという驚異的な場面があり、"のだめ"の天才が表れる重要なところなのだが、ドラマでは7番を弾かせていた。カツァリスによるリスト編ピアノソロでのベートーヴェンの交響曲全曲演奏も最近店頭では見なくなったが、少々飽食気味の耳には先日の2番のピアノトリオ編曲と同じように新鮮に聞こえた。すごく面白い場面だった。

演奏会での7番の演奏シーンも、例の『英雄』の葬送行進曲でやるはずのジミヘンポーズを、7番のちょうどぴったりのフォルテの部分でやらせるなど芸が細かい。チェロやコントラバス回しはちょっとやりすぎ。他の楽器の上向き演奏は、『巨人』のホルンにも例があることだし、結構受けた。

BGMでは、『アルルの女』のフルートとハープによるメヌエットや、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』の『水族館』などが登場し、なかなか飽きさせない。モーツァルトは、優しいピアノソナタ ハ長調K.545が登場。「シュキあり」は、千秋があそこで寝ているというのが不自然だが、のだめ的にはなかなかよかった。

次回は、文化祭でいよいよ"のだめ"のマングース着ぐるみでの、ピアニカ版『ラプソディー・イン・ブルー』が聴けるらしい。千秋のラフマニノフの2番コンチェルトも。どうなることやら楽しみ。(ただ、長野のニナ・ルッツ音楽祭は割愛されるようだ。)

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コメント

「のだめカンタービレ」、面白いですね。家族揃って観ています。
漫画も全巻買っております。
のだめちゃんのピアノを聴いて、久しぶりにカツァリスのピアノ版ベートーヴェン全集を取り出しました。7番交響曲のピアノ版も、なかなか面白かったです。

mozart1889さん、おはようございます。

「のだめカンタービレ」は面白いですね。我が家ではなかなか生では見られないのですが、やはり家族で楽しんでおります。

カツァリスの全集が揃っているとは凄いですね。私は横目で見ながら買いそびれたクチです。のだめの演奏も面白かったですが、カツァリスの『エロイカ』『ベト7』(べとしち、というそうですね)も面白いでしょうね。有名どころではグールドの第5番(『運命』)というのもありました。

NHK交響楽団のオーボエ奏者の茂木さんは、原作だけでなくTVドラマにも協力されているようで、その奮闘記がBLOGで公開されているのを拝見しました。http://blogs.yahoo.co.jp/mogidaisuke/41826321.html

来週も楽しみです。

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