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2007年1月 1日 (月)

2007年 謹賀新年

2007年が始まった。十干十二支としては、丁亥(火の弟亥 かのとい)の年になる。 亥の年は、十二支の最後の年で、日本では野生のブタ(イノシシ、猪)が当てられるが、中国では家畜のブタ(豚)が当てられている。現に、干支の土産を中国で買ったところ、亥年の絵は豚だった。

新暦2007年1月1日は、旧暦では2006年11月13日にあたる。旧暦の2007年1月1日は、新暦の2007年2月18日になり、アジア各国では旧正月のお祝いが催される。

年末年始の休暇をとってみても、日本の明治期の脱亜入欧指向と、欧米、アジア各国の差異が浮き彫りになる。

日本は、新暦を採用しながら、正月を中心とした年末年始の祝祭をそのまま移行し、旧暦の正月行事は完全に無視したが、アジア各国では新暦の元日は一応祝日にはなるがその前後の大晦日、三が日などはまったくの平日となっている。(ただし、2007年の中国は、前後の土日を調整し、1月1日から3日を公定休日とした。) 中国を初めとして、韓国、台湾、香港、シンガポールなどの東アジア圏(旧中華圏、華僑圏)も旧暦を重んじており、毎年の旧正月 (Lunar new year, Chinese new year など)を新暦では1月下旬から2月中旬まで前後するにも関わらず律儀に祝っている。

一方、キリスト教国は、クリスマス12月25日は共通して休みで、イギリス連邦諸国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。アイルランドも影響を受け、香港も独立したがまだその習慣を受け継いでいる)では翌日12月26日をBoxing day 贈り物(Christmas box) の日として休日としているが、年末年始では1月1日が法定休日になるだけだ。(もっとも欧米の一般企業では、各自が有給休暇を同僚と調整しながらクリスマス休暇をこの年末年始にまとめて取ることがあるようだ。また、この記事ではオランダでは相当長期のクリスマス休暇を取る人もいるらしい。ロシアは少々古い情報だが、新暦の1月1日から5日まで休みのようだ。) 

いわゆるグローバル化により、世界各地でのこのような長期休暇のズレにより様々な影響が出るようになっている。アジア圏、キリスト教国以外にも、イスラム教圏、インド圏など様々な祝祭日が多くの信仰、文化、風習に基づいて定められており、それらを全て並べたカレンダーはいったいどのようなものになるのか。好事家的でが面白い試みだと思う。このようなマルチカレンダーは、コンピュータの得意とするところだろう。

p.s. 十干十二支は、60が周期になっているため、全ての120通りの組み合わせがあるのではないことに今回気が付いた。wikipediaによると「※ 干支には、十干と十二支のすべての組合せのうちの半数しか存在しない。例えば、前記の「子」は5回あるが、「甲子」はあっても「乙子」はない。これは、干支の周期が、10 と 12 の積 120 ではなく、最小公倍数 60 だからである。」とある。

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