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2007年1月17日 (水)

シューベルト 「ロザムンデ」のテーマ

Bergq_schubert_sq_1

弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804 「ロザムンデ」(変奏曲)


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即興曲集D.935 Op.142-3 変ロ長調(変奏曲)

ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)


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劇音楽「ロザムンデ」D.797 より 第三幕への間奏曲 モントゥー/VPO


ベートーヴェンの「エロイカ」の主題と同様、シューベルトにとってはこの「ロザムンデ」の主題は愛着のあるものだったのだろう。いずれもシューベルトの曲としてはよく知られた曲に使われており、それぞれ味わいがある。

この主題は、私にとっても個人的に非常に愛着のあるものだ。前にこの「ロザムンデ」間奏曲のことを書いたときにも少し触れたことだが、小学生の時にラジカセを買ってもらい、そのラジカセで初めて何気なくFMラジオで放送されていた番組を録音したのが、この弦楽四重奏曲の「ロザムンデ」のテーマによる変奏曲の聴き比べという渋いプログラムだった。まだ1970年代の前半の頃だったので、ここに挙げたアルバン・ベルク・カルテットなどはまだ活動をしていない頃だろう。恐らく、古いSP期の録音やヴィーンの団体、アメリカの団体などをいくつか紹介した内容ではなかったろうかと思う。その時以来そのテープを折りに触れて聴き耳に親しいメロディーとなった。その後、中学校の音楽の時間のグループ発表の時間に、教科書に載っていたこの曲をリコーダーで級友数名と演奏したことを思い出す。

この主題は、即興曲集でも使われ、主題部のみソナチネアルバムにも掲載されているほどだから、相当人口に膾炙しているものだろう。残念ながらABQの演奏は少々ダイナミック過ぎる。もう少し夢見るような演奏が好ましい。ケンプとモントゥーの音楽は、シューベルトの夢想的な気分を味あわせてくれるようだ。

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