ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ FlとObのためのデュエット集
W.F.バッハ(1710-1784)といえば、ヨハン・ゼバスティアンの長男として、伝記には必ず登場する音楽家だが、その作品に接する機会はあまりない。フルートとオーボエ(原曲は2本のフルート)のための二重奏曲集という珍しい編成の曲を、ヴィーンフィルのフルーティスト シュルツとベルリンフィルのオーボイスト シェレンベルガーが組んで演奏したものだ。
W.F.バッハは、時代的には、ペルゴレージ(1710-1736)、ルソー(1712-1778)、グルック(1714-1787) W.A.モーツァルトの父レオポルト(1719-1787)と同年代なので、いわゆるバロック末期から前期古典派に属すのだろう、二本の木管楽器はいわゆる対位法的に追いかけっこをしたり、ときには和声音楽的に和したりするが、曲想は大バッハのものより、開放的なおおらかさを感じさせる。
大バッハはこの長男の才能をもっとも愛したというが、アルコール中毒か何かで身を持ち崩し、極貧のうちに生涯を終えたとされる。しかし、この曲集を聴くだけでも、この音楽家の才能が凡庸のものではなかっただろうことは素人の耳にも分かるような気がする。
元は二本のフラウト・トラヴェルソのための「練習曲」的に作曲されたもののようだが、ここでは、一本をオーボエが受け持っている。華やかで爽快なフルートと、さびしげだが少し諧謔味のあるオーボエが巧みに自己主張をしながら対話を繰り広げ、全6曲を一息に聞かせる力を持っている。
p.s. 昨年末以来入手したディスク・・・をぼちぼち整理しながら聞きなおしているところ。なんだかようやく音楽が耳に入って来始めた。
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