今日6月2日は 横濱 開港記念日
過去記事2005年、2006年ともう2回書いたが、今日は開港記念日だった。ただ、子どもたちにとって残念なことに、ちょうど土曜日と重なり、学校が特別休日にならなかったことだ。
そういえば、港横浜の現在の市長は、この前の市議選のときに対立派が駅前で演説していたが、国際港横浜の知名度をあげるために、なんらかのサミットを横浜で開くことを計画しているらしい。それには、相当税金が費やされるというのが、対立派、市長批判派の主張だった。いまさら全国的に知名度の高い横浜を宣伝してどうなるのかと。
ただ、横浜といっても、かつての世界の船乗りにはそれなりに知られていただろうが、日本では、東京、大阪のようには世界的には知られていないようで逆に驚いたことがある。中国に出張に行ったおり、現地の飲み屋(日本人相手のカラオケスナックのようなところ)に入って簡単な日本語や英語、片言の中国語で会話をしていて、当然のようにどこから来たのかと聞かれるのだが、その現地の人たちは、横浜のことは知らなかった。日本でも有数の中華街(China Town)があるんだよと言っても、世界中にChina Townがあるのが普通だからそれゆえに、知識があるとか興味があるとかいうものではないようだ。そこでは、むしろ、比較的近年冬季オリンピックの開かれた長野の方が知られていたくらいだった。
実際、現在国際的な玄関口としての横浜の役割は、すでに歴史上の一こまになってしまっているようだ。外国貨物の輸出入量でも、日本国内での順位は、トップの座を滑り落ちているほどだという。現在の市長の前の市長が、その地位挽回のために、南本牧埠頭の大規模コンテナヤードを建設したようだが、今の市長は、巨大ベットタウン化した横浜北部の出身なので、あまり港湾関係には力を入れていないのかも知れない。
国際的な知名度アップが、いわゆるどのような市民の利益につながるのかは分からない。観光地としては、現在のNHKの朝のテレビ小説でも舞台となっている「みなとみらい」地区や中華街が未だに目玉であり、かつての目玉だった山下公園の氷川丸とマリンタワーが相次いで休業状態になったというのは、横浜が港で持つ町ではなくなってきている証拠だろう。
神奈川県の人口が大阪府を抜いて東京都についで日本の都道府県中第二位になったのはついこの間のことだが、東京中心の経済の巨大ベッドタウンとしての人口増が多いような気がする。町田市は、東京都でありながら、神奈川県に半島のように市域が食い込んでいるが、横浜北部は町田と同じような住民層が多いように思える。
横浜市という300万人を超す巨大都市は、これからどうなっていくのだろうか?
« バレンボイムの弾くベートーヴェン『月光』『熱情』『ヴァルトシュタイン』 | トップページ | エルンスト・ヘフリガーを偲んでバッハの受難曲を聴く »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2025(令和7)年 乙巳 新年(2025.01.10)
- ブログデザインを変更(2024.01.09)
- 年末にインフルエンザA型に罹患し、タミフルの副作用で大腸炎となったが快復(2024.01.12)
- 2021年初めての投稿(2021.04.16)
- 謹賀新年 2020(令和2)年 庚子 かのえね(2020.01.16)
「歴史」カテゴリの記事
- ジョージ・R・R・マーティン「氷と炎の歌」シリーズ(2015.09.25)
- Rafael Kubelik The Symphony Edtion 23CDs(2014.07.27)
- テレビドラマ「みをつくし料理帖」と原作(2014.07.21)
- 堀越二郎著「零戦 その誕生と栄光の記録」(角川文庫)(2013.10.03)
« バレンボイムの弾くベートーヴェン『月光』『熱情』『ヴァルトシュタイン』 | トップページ | エルンスト・ヘフリガーを偲んでバッハの受難曲を聴く »
コメント