depression という状態
depression という言葉には、①意気消沈,憂うつ,スランプ;抑うつ状態[症],うつ病のほかに、
②不景気,不況,不振;不況期 ③くぼみ,くぼ地,低地 ④ 低気圧 ⑤押し下げること;降下,低下,沈下;低下した状態 ⑥〔天・測〕水平俯角(ふかく)というような意味があるようだ。
また、訳語としては、①に類するもので、「ふさぎの虫」という面白い言葉もある。
(Progressive English-Japanese Dictionary, Third edition Shogakukan 1980,1987,1998/プログレッシブ英和中辞典 第3版 小学館 1980,1987,1998)
この中で低気圧は、大気圧が低い状態とはいえ、不活発とは正反対で、むしろ上昇気流の活発な状態により雨や風、雷など天候の変動に大きな影響を与えるのだから、その他の鬱状態や不景気のような停滞や落ち込み状態とは現象的には概念が異なるような気がする。ただ、低気圧が近づくと、人の心の状態が落ち込んだりするケースが多いようで、心理面からは同列の効果を持つのが興味深い。
自然現象にはサイクルとか波とか繰り返しながら生成消滅するものが多い。一時期流行ったヴァイオリズム(バイオリズム)も肉体、感情、知性に波があるということに着目したものだ。大局的な視点からは自然現象の一種だろうが、人間の経済活動における好況、不況の波も同じだろう。
最近の日本では、30才代の中堅サラリーマンに「鬱」症状つまりderpessionを訴える人が増えているという。バブル崩壊1990年以降の失われた10年?の不況期に企業が新人採用を手控え、その間以降に少数採用された社員への負担が、企業の年齢構造の不均衡によって増しているということだろうか?
唐突だが、年金問題、教育問題、医療問題などなど、日本国の機能不全が今日のようないびつな状態を招いており、国民もそれに対して政治行動ができないほどに教育されてしまっている。まったく評論家風の言い方になってしまうが、depressionの蔓延についても、国の経済、金融政策の誤りのつけという部分が大きいのではあるまいか?
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