パスカル・ロジェのサティ ピアノ作品集
エリック・サティ
・ジムノペディNo.1~3
・お前が欲しいJe te veux
・犬のための四つのしまりのない前奏曲(内奥の声/犬儒学派的牧歌/犬の歌/友情をもって)
・あやなす前奏曲
・4番目の夜想曲
・古い金貨と古い鎧(金商人の家-13世紀のヴェニス-/鎧の踊り-ギリシャ時代-/蛮族サンブリ人の敗北-悪夢-)
・ひからびた胎児(ナマコの胎児/甲殻類の胎児/柄眼類の胎児)
・グノシエンヌNo.1~6
・官僚的なソナチネ
・ピカデリー
パスカル・ロジェ(ピアノ) 〔1983年5月、キングズウェイ・ホール、ロンドン〕
台風5号(「うさぎ」)も通過し、久しぶりに夏らしい暑い一日になった。ただ、もう太陽の南中高度は6月の末に比べると相当下がってきており、7時を過ぎるともう日暮れになってしまう。残暑は厳しいことだろうが、夏らしい夏は短そうだ。
ロジェというピアニストは、このデッカレーベルでは、フランス音楽をよく担当しているようで、以前に記事にしたサン・サーンスのピアノ協奏曲集や、おなじくサン・サーンスの『動物の謝肉祭』などでもピアニストを務めていた。ただ、どのような経歴のピアニストかはほとんど知らないでいる。
このCDは、以前から持っていたアルド・チッコリーニのサティのピアノ作品集に収録されていなかった "Je te veux" と "Le Picadilly" が聞けるということで、求めたもの。
ジムノペディの物憂い単純な音楽を聴いていると次第に精神的に弛緩状態になってくるが、そのうち奇妙な題名の作品集になると次第に気分がいらついてくる。これは、チッコリーニの録音でも同じなので、サティの作品の特質と私の相性の問題なのだろうと思う。
『ピカデリー』は、例の『のだめカンタービレ』のドラマ版で使われて初めて知った曲だが、最初聞いたときは、スコット・ジョップリンの『ラグタイム』集のうちの一曲だと想像したところ、のだめファンのサイトでサティの曲だと知り驚いた。(なお、このCDの表記は、Le Picadilly であり、ロンドンのピカデリー・サーカスは Piccadilly Circusとあるので、仏英の違いかタイポかどちらかだろうか?)
ロジェのピアノは、デッカ録音のピアノによくあるような滲みのあるものではないが、冴えた音色とも違い、円く暖かい音色がする。
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