初めてのナイトズーラシア
よこはま動物園ズーラシアは自宅からクルマで10分程度の位置にあるので、これまでも何度も訪れこのブログでもいくつか記事にしているが、6年ほど前から始まった8月の土日に20時30分まで一般公開をするという「ナイトズーラシア」という催しのときにはこれまで訪れたことがなかった。開催されたばかりの数年は、非常に混雑するというご近所からの噂があったことと、8月の土日は様々な行事があり、なかなか適当な日がなかったのでナイトズーラシアには足を運ぶことはなかった。
土曜日の8/25はようやく家族のスケジュールも合い、駐車場が混雑して入れなかった場合にどうするかの相談もまとまったので暑さも相当和らいだ16時半頃出かけてみた。
さすがに8月も最終土曜日で、それに加えて土曜日が小中高生は無料ということもあり、17時頃の第1駐車場は満車(といっても数台の空きはあったようだった)で、第2駐車場に行くように指示された。そこからは園入り口までは無料シャトルバスが出ており、待ちもなくスムーズに移動できた。(シャトルバスで園入り口に着く頃は、第1駐車場に空きができて数台のクルマがそちらに誘導されていた。たった10分程度の差だったのだが。)
園内は、普段の日の数倍の入場者が詰め掛けている様子で、入り口最寄のインドゾウの観覧場所はちょうど飼育係りによるゾウの調教の披露が行われていたこともあり押すな押すなの混雑となっていた。その後、その混雑はほぼ全体に渡って続いていた。子どもたちは、何度も訪れているZOOが、いつもと違って自由きままに動物の姿を見られないのに初めは戸惑って、少々ご機嫌斜めだった。(ただ、この調教は3月に訪れたときのものと同じだったが、ゾウたちには生のスイカが丸ごとプレゼントされ、それを鼻を使って器用に食べるのを見るのは面白かった。)
それでも、晩夏の夕暮れともなれば日中の暑さが嘘のように涼しくなり、動物たちの動きも日中よりも活発になっており、暑い日にはのんびりと木陰で眠っているマレーバクが水浴びの様子を見せるなど、これまで20回近く足を運んで初めてという動物の行動を見ることができて、面白かった。(左の写真は、ほとんど全身が隠れるほどのプールにバクが入って行くところ。)
(これは、スマトラトラが水辺を歩きまわる様子。)スマトラトラはさすがに夜行性の肉食獣だけのことはあり、次第に動きが活発になってきて、広い展示エリアを大きく回り始めた。と思ったら、草陰の涼しい場所にごろりと横になった。次第に夕闇が濃くなると、夜空にはぼんやりとした12夜ほどの月が掛かり、それを横切るように野生のコウモリが飛び交うのも夏らしく、面白いものだった。
ウンピョウは普段はケージ内に渡された太い枝の上に腹ばいになって数頭が睡眠しているのが見られるのだが、暑さに参ったのか1,2頭が地面で休息しているようだったがよく見えなかった。
インドライオンは、夕暮れというのに活発ではなく、のんびり休息していた。ゴールデンターキンは観覧ができないように通行止めとなっていたが、恐らく昼行性の草食動物を怖がらせないためではなかろうか?レッサーパンダは、暑さにも参らず動き回っていて大人気だった。鳥類は、鳥目なので観覧できないように葦簾が掛けられていた。シベリア(アムール)トラは、活発に動いていた。ナイトズーラシアではカメラのフラッシュ、懐中電灯は使用禁止なのだが、おかまいなしにフラッシュ撮影する人が多く、シベリアトラはその光に対して怒ってうなり声を上げていた。まったくマナーの悪い(というか、自動フラッシュ撮影を切ることができない)人が多いようだ(ルーヴル美術館などでもフラッシュ撮影は禁止だが普通のカメラ撮影は自由となっているけれど、あのモナリザでさえフラッシュを浴びていたのを思い出す)。
オオワシは通行止め。しかし、ウミネコ、セグロカモメはまだ飛んだり水に入ったりしていた。フンボルトペンギン、ホッキョクグマ、ミナミアフリカオットセイはまあまあ動いていた。シロフクロウは夜行性なので見られるかと子どもたちも期待していたが、葦簾で覆われていた。カンガルーはちょうどえさの時間で夕暮れの中でも跳ね回っていた。キンシコウは結構活発で、チベットモンキーはじっとしており、ドールはぐったりしていた。そこに続く、アジア、日本の動物たちのエリア(モウコノロバ、コウノトリ、ナベヅルやハクビシン、タヌキ、アナグマ、キツネ、ツキノワグマ、ニホンザル)は全面的に通行止めだったのも残念だった。鳥類と獣類が一緒なのと、照明が十分ではないためではなかろうか?このため、アマゾンセンターまでの近道を初めて通ってみることになった。
アマゾン地区にあり「ターザンの家」と我が家で呼んでいる樹上のツリーハウスは、雰囲気を盛り上げるためか、電灯で明るくなっていた。ここでは、オセロットとコモン・ウーリーモンキー、ヤブイヌが活発に動いており、オオアリクイは休み、メガネグマは姿を見せなかった。
最後のアフリカゾーンでは、タテガミヤマアラシは活発に動いており、オカピとアカカワイノシシの4月に生まれた子どもが大人気で、押し合いへし合いの混雑だった。またボールニシキヘビはいつもボールのように動かずにいるのだが、一匹は活発に動いており、頭部をブラブラさせていた。
帰路には広場にイルミネーションが飾られていたり、ホールではトロンボーンと電子ピアノのコンサートが行われていたりで、いつもとは違う様々な趣向が楽しめた。ハトバスも駐車場に駐まっていた。ツアー名は八景島とナイトズーラシアというものだった。
我が家としてはようやく数年越しの課題をクリアできたという感じで妻も子ども達も満足したようだ。
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