8月28日夜の皆既月食
昨夜8月28日は、全国各地で皆既月食が観望できるはずだったが、関東南部はあいにくの曇り空で、我が家では皆既月食を見ることはできなかったが、ちょうど9時のニュースで北海道や九州での皆既月食の模様を映しているときに、外に出てみると、雲の切れ間から月が覗いており、向かって右半球が食で欠けているのが確認できた。皆既月食が終わり、次第に満月になる途中の状態だったようだ。その後10分ほどでまた月は雲に覆われてしまった。
皆既という言葉は、特殊な用語らしく、
■かいき【皆既】=かいきしょく(皆既食)となっており、
かいきしょく【皆既食・皆既蝕】皆既日食または皆既月食のこと。皆既。
という合成語でしか用いられないようだ。
<Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988>
英語では、
■かいき【皆既】 合成語 皆既月(日)食 a total eclipse of the 「moon (sun) 皆既食 (a) totality
となっている。
<Progressive Japanese-English Dictionary, Second edition ゥ Shogakukan 1986,1993/プログレッシブ和英中辞典 第2版 ゥ小学館 1986,1993>
ちょうど現在行われている大阪での世界陸上競技大会で、ロシアのイシンバエワという女子棒高跳びの選手が優勝を決める4m80cmを跳ぼうとしたときに、大阪の快晴の月が映されたが、まだ向かって右端の部分に影(食)が薄く見えたのは印象的だった。ちょうどその時間帯の世界陸上を見ていなかったのだが、長居の陸上競技場であれほど鮮明に見えたとすると、選手、役員はもとより観客もちょうど皆既月食のときには、一種不思議な世界の中にいたのではなかったかと想像する。
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