ストラヴィンスキー 『兵士の物語』 指揮:マルケヴィッチ 語り:コクトー
ストラヴィンスキー(1882-1971) 兵士の物語 Histoire du Soldat
ジャン・コクトー(語り手)、ピーター・ユスティノフ(悪魔)
イーゴル・マルケヴィチ指揮
アンサンブル・ド・ソリスト(トランペット:モーリス・アンドレ、他全7名の独奏者)
〔1962年10月4日-8日録音〕
台本:ラミューズ(本録音は、コクトーにより編集されたもので、そののコクトー版の対訳台本が付いている)
(1918年完成、初演は同年アンセルメ指揮による。)
大オーケストラによる三大バレエ曲により一世を風靡したストラヴィンスキーは、その後カメレオンのように(ピカソのように?)次々と作風を変えていったが、この曲は寓話的な台本を元にした小編成のオーケストラ(アンサンブル)による音楽劇で、新古典主義的な作品になるのだろうか?
ペローの童話集や星新一のショートショートにでも出てきそうな兵士と悪魔の対話劇だが、それを様々な楽器のソリストたちが一風変った音楽を奏でながら劇を進行させていく。
このCDでは、著名なジャン・コクトーが語り手を務めているのが特筆される。というよりもその語りの印象が強すぎて、トランペットのモーリス・アンドレ等を率いたマルケヴィチの指揮する音楽が少々押されぎみの印象を持つ。
非常にカラっと乾燥した音楽であり、情緒的な部分はほとんどないが、先入観なしに聞けば結構楽しめる。この台本はもちろんフランス語だが、日本語で上演すれば子どもたちにも相当受けそうな感じだ。
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