ハイドンのチェロ協奏曲 第1番、第2番 フルニエ, バウムガルトナー/ルツェルン音楽祭弦楽合奏団
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809) 作品集
これもパノラマシリーズ。
以下は、自分のホームページからの引用
ハイドン作品集 UCCG-3165/6 2枚組み (2,000円) パノラマシリーズ
◆交響曲第94番(1791年) 第100番(1794年) 第104番(1795年) カラヤン指揮 ベルリンフィル 〔1982年1月、ベルリン〕
カラヤンの特徴がはっきりと表された演奏。ボリューム豊かで滑らかで少々鈍重な貴婦人と行った風情。同じ現代オケによる演奏でもデイヴィスのものとの差が歴然。
◆チェロ協奏曲第1番ハ長調(1765年頃,1961年発見、1962年蘇演)
第2番ニ長調(1783年、1950年代に自筆譜発見)フルニエ(チェロ) バウムガルトナー指揮ルツェルン音楽祭弦楽合奏団 〔第1番:1967年5月、第2番:1964年2月〕
フルニエのチェロが素晴らしい。バウムガルトナーとルツェルンは、LPで所有しているバッハのブランデンブルク協奏曲の指揮者・オーケストラだが、オーケストラはハイドンにしては、少々独特な抑揚があるように聞こえる。
◆アンダンテと変奏曲 ヘ短調 (1793年) ブレンデル(p)
〔1985年7月、ロンドン〕ソナタの一楽章らしい。ここに収録されなければ聞けないような珍しい曲。
◆トランペット協奏曲ホ長調 (1796年) ハーセス(Tr) アバド/シカゴ交響楽団
〔1984年2月〕名手揃いのシカゴ交響楽団の中でも高名なトランペッター ハーセスの演奏。但し、アメリカのトランペットはもっと音の抜けがいいと想像していたが、違った。
現在パノラマシリーズは、1,500円だが、2000年頃は2,000円だった。これもデフレの一種だろうか?ケースのデザインも2000円時代の方が少しだけ凝っていたという違いはあるけれど。
ハイドンのチェロ協奏曲第2番は、古典派のチェロ協奏曲としてはもっとも著名なものだろう。同時代のボッケリーニが大量のチェロ協奏曲を残してはいるのだが。
『海辺のカフカ』では、わざわざフルニエのチェロと限定して、20世紀になって発見されたチェロ協奏曲第1番の方が小説中に引用されていたが、恐らくこの音源のことを指しているのだろう。
この作品集は、フルニエによる第1番と第2番が楽しめる点で価値があるものだと思う。
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