ラフマニノフ 『鐘』 アシュケナージ/ACO
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
『鐘』 作品35 (独唱、合唱とオーケストラのための詩曲)
トロイツカヤ(S), カルツィコフスキー(T), クラウゼ(Br)
アシュケナージ指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団・合唱団
〔1984年11月録音、デッカ〕
これもパノラマシリーズ。この『鐘』を聴いてみたくて購入した。リヒテルのピアノ協奏曲第2番はダブリ購入(確信的)。また、アシュケナージとプレヴィンの『パガニーニの主題による変奏曲』もLP,CDがあるので、3枚目の重複になるが仕方が無い。なかなか、『鐘』だけでは売っていないので。
さて、ラフマニノフの合唱曲と言えば、『晩祷』が有名だが、この『鐘』も聞き応えがある。オケと合唱の重厚な和声とソリストのロシア語があいまって、初めて聴く曲だが、最後まで聴けてしまった。
銀の鐘、黄金の鐘、銅の鐘、鉄の鐘の四曲からなる合唱組曲だが、元々は合唱交響曲として構想されたものだという。ショスタコーヴィチの独唱と合唱とオーケストラによる交響曲の先駆をなすものかも知れない。
アシュケナージが珍しくACOを指揮したもの。この録音がこの曲の初めての鑑賞なので、他と比べようがないが、得意とするラフマニノフの音楽だけのことはあり、共感を持って演奏しているように聞こえる。
なお、このCDには、マゼールとベルリンフィルによる『ヴォカリーズ』と交響曲第2番が収録されており、マゼールらしい拗ね者的な音楽を聞くことができる。
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