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2007年9月 5日 (水)

パッヘルベルのカノンの「コード進行」と『少年時代』

井上陽水『少年時代』の序奏と パッヘルベルのカノンの「コード進行」が似ている?

久しぶりに『少年時代』のCDを聴いたら、小学生の息子たちが言うのだが、本当だろうか?

以前、パッヘルベルのカノンを聴き比べた折に、いろいろなサイトにあたったところ、このカノンの「コード進行」(バロック時代の曲なので後の古典派以降の和声的な考え方はあまりなかったと思うのだが)が、現代の日本の歌謡曲、ジャパニーズポップスの世界でも数多く使われているというのが実例を挙げていたものがあった。この『少年時代』は残念ながら入っていないが、前奏の冒頭はよく似ているように思う。

追記:2007/09/19

アクセス解析をみていたら、最近この記事へのアクセスが日に数件あるので、リンク元をみてみたら 「2007/09/17 ZARD(坂井泉水)をJポップの主役にのし上げたビーイング楽曲制作の手法」というBlog記事にこの記事へのリンクが張られていたのだった。

なお、バロック時代にも通奏低音のベース声部の上にチェンバロなどで和声が充填される数字付き和声があり、その動きを追えば、コード進行とほぼイコールになるのだという基本的な知識を忘れていた。

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コメント

400近くある陽水の曲の中で彼がカノン進行を使ったのはこの1曲だけという貴重な(?)ものです。その1曲も典型的なカノン進行ではなくて、3番目のB7と4番目のEmが入れ替わっていますね。

わたしは歌詞にもこだわりがあります。
少年時代を夏に喩え、年月を経て想い出のあとさきをめぐる。
ちなみに「風あざみ」とは(タンポポのように)風に舞うアザミの種のことだと思われます。青空に残された「夢」でしょうか。

丼止湯氷さん、今晩は。コメントありがとうございます。井上陽水のひねりで、どんどめ・とうひょう さんとでもお読みすればよいのでしょうか^^;

さて、コード進行云々などと書きながらポップスのコードのことはあまり知らない私ですが、本格的なコメントをいただき感謝しております。

『少年時代』の前奏部分は「カノン」のコード進行からは少しひねっているんですね。今iTunesに取り入れたパッヘルベルの「カノン」と「少年時代」を聴き比べてみました。確かに微妙に違いますね。この曲のクレジットを見ると、井上陽水の単独作品ではなく、女性名が入っていますが、曲の方だったのか、歌詞の方だったのか。コード進行が陽水としては「この1曲だけ」という独特なのもそのせいなのかも知れないなどと想像が広がりました。

ピアノの前奏を聴いていて、ふと、ビートルズの "Let it be"の前奏もピアノで入りますがこれも「カノンコード進行」に似ていると思いつきました。既出だったかも知れませんが。

歌詞ですが、ユニークな言葉が出てきますね。「風あざみ」「夢花火」。そして、夢を見ている「今」は「冬」という時間設定。

合唱を齧っていたときに、サマーコンサートという行事で、夏に縁のある曲を数曲コーラスで歌い、この曲も歌ったことがあります。ただ、陽水の甘美なテノールのイメージが強い歌なので、コーラスだと「健全な」雰囲気になってしまったような記憶がありますし、ハミングが難しかった。

ついでにもうひとつトリビアを。

そのビートルズの "Let it be"のような前奏ですが、レコーディングでピアノを演奏しているのは‘来生たかお’さんです。
まあ何というか、上手くはないけれども元気に一生懸命ということで好感がもてるかなぁと・・・。

ピアノが来生たかおということを教えてもらって、改めてCD『ハンサムボーイ』のパンフレットを眺めてみたら、すべてローマ字表記で読みにくかったですが、細野晴臣も参加していますね。

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