洋の東西 の 住所、人名の順
9/19夜、子どもたちがドヴォルザークの『新世界から』の第4楽章を歌っていたので、夕食後にいくつか聞いてみようということになり、先日聞いたノイマン以外の、小澤/サンフランシスコ、ケルテス/VPO、セル/クリーヴランドの順に第4楽章を聞いてみた。
「ケルテスはどこの国の人?」というので、「ハンガリー。セルもハンガリー。ハンガリーは名指揮者が多い国なんだけど、ヨーロッパの国と違って、名前を 日本や中国と同じように姓名の順で呼ぶ国なんだ。それはチンギス・ハンのモンゴルがヨーロッパまで攻めていったことに由来するようだよ(後で調べたら、ローマ時代のフン族・匈奴やその後のアッティラの影響のようだ)。それで、有名な人ではバルトーク・ベーラ、コダーイ・ゾルタン、セル・ジョルジ、ケルテス・イストバーンという言い方になるんだって」というような会話をした。子どもたちはなかなか感心したらしい。
ハンガリー人(マジャール人)がモンゴロイド系か否かについては、論争があるようだが、一応下記の「下戸」遺伝子の研究によれば、モンゴロイドの遺伝子を含んでいる人もいるらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハンガリー#_note-0
ところで、そのことを今日思い出していたところ、西洋では住所も、まずは番地 町名 自治体名 国 というような順序で書くのだが、これは東洋の国、自治体名、町名、番地の順の方が合理的だろうと思い出し、少し考えてみた。
(郵便番号や電話番号は、西洋でも 大グループから小グループ(そして個人番号)の順に設定されているので、合理性から言えば大から小なのだと思うが)。
ただ、まず身近なところから、それを段々広げていく西洋風の書き方は、国を越え、大陸、地球、太陽系、銀河系などとその範囲を無限につなげていく書き方になるとも言える。逆に東洋風では、最初に規定した大グループを超える範囲については、記述ができなくなるということがある。
中国語の語順は、西洋語の主語+動詞+目的語SVOのような語順に似ており、同じ東洋系とは言え、日本語、韓国語の語順とは異なっているようだが、大から小の地名、人名の記述は中国ではいつの時代からのものなのだろうか?
アラブではどうなのか、アフリカでは、ネイティブアメリカではどうなのだろうか?
*以前に書いておいたが、アップを失念していた記事。
追記:
WIKIPEDIA情報:
地名
人名
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「合理性から言えば大から小」-
理屈はなんとでもなるでしょうが、配送するのに最終的な本人の名前が番地の直ぐ上にあれば、国とか何とかを郵便桶の前で見る必要は一切無い訳です。合理的!
追記:
マイクロフィルムは今でもアーカイヴとして優れているようです。
投稿: pfaelzerwein | 2007年10月27日 (土) 02:05
pfaelzerweinさんコメントありがとうございます。
雑談にお付き合いいただき恐縮です。
受け取る側、配送する側の視点で行けば、合理性がどちらにあるかどうかは変わるわけですね。
地名、姓名のほかに、日付もありますが、英国式だと、日月年 27th of October, 2007でしょうか。
ただ、時刻は、15 to 10 (10時15分前)というような言い方はありますが、秒、分、時 という表記はないようですね。郵便番号、電話番号、時刻のようなものは、小から大の順よりも大から小の方が馴染むんでしょうか?
マイクロフィルムは、材質的にはどうかは知りませんが、一般の写真フィルムと原理は同じですから、これも保管の観点からは危うさを感じますね。
投稿: 望 岳人 | 2007年10月27日 (土) 14:38