のだめカンタービレ#19
ミルヒーの方が通りがいいのだめの指揮の巨匠シュトレーゼマンだが、久しぶりに吉田秀和『レコードのモーツァルト』(中公文庫)を読み返していたら、冒頭の「カラヤンのモーツァルトで・・・・・・maximum an legato 」の中に、当時(1970年代)ベルリンフィルのインテンダント(支配人、楽団長)であった(ヴォルフガング・)シュトレーゼマンが登場してきた。この人は、ドイツのヴァイマール期に首相を務め、ノーベル平和賞を受賞したグスタフ・シュトレーゼマン(以前、のだめのシュトレーゼマンで話題にした人)の息子だとのことだ。吉田氏は、訪独の折に、ベルリン・フィルのフルーティスト ブラウの演奏を聴き感心し、インテンダントのシュトレーゼマンと会話をした折にそのことを話すと、シュトレーゼマンも「彼は最近の団員の中での逸材だ」と答えたというエピソードだった。
のだめのシュトレーゼマンはもしかしたら、首相シュトレーゼマンではなく、ベルリンフィルのインテンダントの方から名前を借りたのかも知れないなどと思った次第。
さて、第19巻は、最近発売されたらしく、妻が11/14に購入してきた。ざっと読んだが、東洋人(日本人、中国人)の音楽学生の留学の悲哀が描かれていて、主人公のだめの奇跡的なコンセルヴァトアールへの留学への訂正記事のようだった。
« 西行と玉藻前 | トップページ | 『コシ・ファン・トゥッテ』をようやく全曲聴けた »
「音楽」カテゴリの記事
- 音楽鑑賞で有用なサイトをリストとして掲載(2024.01.07)
- 高校時代に山田一雄さんの指揮のコンサートを聴いたことを思い出した(2023.12.07)
- Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR)(2023.12.05)
- モーツァルト「伝説の録音」3巻セット [36CD+3BOOK]<通常盤> 飛鳥新社 タワーレコードONLINE(2022.04.24)
- 小林秀雄「モオツァルト」(2020.08.02)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「コンサートは始まる」を20数年ぶりに再読(2015.10.01)
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- 天の梯(そらのかけはし) みをつくし料理帖⑩(2014.08.11)
- テレビドラマ「みをつくし料理帖」と原作(2014.07.21)
- 村上龍「歌うくじら」 (講談社文庫の新聞広告を見て)(2013.10.19)
「漫画「のだめカンタービレ」」カテゴリの記事
- 久々のコンサート ゲッツェル/神奈川フィル、三舩優子(pf) 2/4(土)(2012.02.05)
- 映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』テレビ放映を見た(2010.04.18)
- のだめカンタービレ #22, #23(最終巻)(2010.01.09)
- マリアン・アンダーソン 黒人霊歌集(2008.12.10)
コメント