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2007年11月 1日 (木)

ドヴォルザーク 交響曲第5番 ノイマン/チェコフィル

Neumann_dvorak_5 交響曲第5番ヘ長調Op.76,B.54(1875/1879初演/1887改訂)[4楽章]〔※本来Op.24(旧第3番)、現作品番号はジムロックによる〕(クラシック・データ資料館による

ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (ディジタル録音)

漫画『のだめカンタービレ』第4巻p.109で登場したこの交響曲だが、ようやく聴くことができた。

1887年改訂とのことで、これは交響曲第7番ニ短調Op.70,B.141(1884~85/1885初演)[4楽章]〔※旧第2番〕の後の改訂となるため、旧全集版では第3番とされていたらしい。

先日、同じコンビの交響曲第6番ニ長調Op.60,B.112(1880/1881初演)[4楽章]〔※本来Op.58(旧第1番)〕も聞くことができたので、これでようやく旧全集の第1番以降を聴けたことになる。Neumann_dvorak_6


『のだめ』の実写ドラマでは、第5番の曲の登場する場面は省略されたが、アニメ版では原作に忠実に冒頭が少し演奏された。

ノイマンとチェコフィルの1980年代のディジタル録音(PCM録音)のもので、『新世界より』と同様、切れ味よりもチェコフィルの温和な音色が印象的なものだった。

曲自体は、通して聴くのは初めてだが、ヘ長調がベートーヴェンのSinfonia Pastorale を連想させる調性でもあるのか、『のだめ』ではドヴォルザークの『田園』と呼ばれるとコメントされていたが、ブラームス的な古典的プロポーションを持った作品のように思えた。楽想は、ドヴォルザーク的に人懐っこさを感じさせるものが多く、第2楽章で繰り返されるモティーフは、チャイコフスキーの有名なピアノ協奏曲第1番の序奏の冒頭の4音を連想させた。

P.S. 11月1日の夜、試しに家族にこのCDを聴かせてみた。第1楽章をかけながら、長男にこの交響曲は誰の作品かわかるかと尋ねたところ、「ベートーヴェン? (しばらく耳を澄ます) あ、思い出した。ドヴォルザークだね。のだめのドラマじゃなくてアニメの方に出てきた曲だよね。」と答えたのには妻ともども驚いた。長男は、のだめコミックには関心がないようで読んでいないし、アニメ(ビデオ録画してほぼ毎回見た)もそれほど熱心に見ていたようには見えず、普段は集中力が散漫でよく忘れ物をするほどなのだが、特定の分野(自分の興味のある分野)の記憶力は凄いものがあるようだ!

追記:narkejpさんのクーベリックとノイマン(私のと同じ音源)による記事を拝見してトラックバックを送った。

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コメント

トラックバックをありがとうございました。ドヴォルザークの第5番や第6番の交響曲は、なかなかいい曲ですね。紙箱全集の分割収録のおかげで、クーベリックの演奏はなかなか手が伸びません。ノイマン盤をもっぱら聴くことが多いです。
音楽の記憶力は、独特のものがあるようですね。お子さんの場合は、若さ?才能?私の場合、若い頃にはすぐ旋律を覚えたのに、年を取ると、覚えが悪いです(^o^;)>poripori
こちらからもトラックバックしました。

narkejpさん、私のトラックバックとコメントの順番がちぐはぐでお手数をおかけしました。

クーベリック盤も是非聞いてみたいですね。

ノイマンでは、この5番のほかに6番、9番が同じ80年代の録音で入手できたのですが、同曲異演盤が目白押しでどうしても聞き比べてしまう9番に比べて、5番、6番は今のところ唯一の音源ということもありますが、チェコフィル的な柔らかな美質がよく出た演奏に感じました。

子どもの記憶力は独特なものがあり、テレビでBGMに使われる曲もよく使いまわしがあるようで、これはあの映画の音楽で、これはあのドラマの音楽だというような指摘があり、驚かされます。聞く方の能力だけで、演奏とか作曲の才能があるようではないのですが・・・^_^;

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» ドヴォルザークの「交響曲第5番」を聴く [電網郊外散歩道]
季節に誘われて、ドヴォルザークの音楽を集中的に聴いております。特に、若い頃の1番、2番、3番、4番など。3番と4番については、すでに記事(*1,*2)にしました。本日は、中期の第5番ヘ長調Op.76を取り上げます。Wikipedia(*3)によれば、1875年に作曲・完成したこの曲、作品番号がずいぶん大きくなっていますが、これは出版社ジムロックが1888年に「交響曲第3番」として出版する際に、勝手に付けたもののようで、ドヴォルザーク本人は作品24のつもりだったのだそうな。それはそうでしょう。そうでな... [続きを読む]

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