« DS文学全集で『草枕』読了 | トップページ | 河島みどり『リヒテルと私』 »

2007年11月 8日 (木)

かぐや姫からの便りが届く

かぐや姫月へ旅立つという記事を以前書いたが、そのかぐや姫から素晴らしい便りが届いたとの知らせがあった。

JAXA の 「月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による世界初の月面撮影の成功について」という記事とそのURL

http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071107_kaguya_j.html

このページからハイビジョン映像で月の世界をみることができる。

アポロの月着陸の時代をリアルタイムで経験した世代として、日本の技術でここまでのことができたというのはまことに喜ばしい。

月はなんと白く輝き、また漆黒の闇につつまれていることか。

P.S. 2007/11/14(水)夜8時からNHK総合で、「探査機"かぐや"月の謎に迫る」という特集番組が放送され、月から見た地球の「出」「入り」の美しい映像が放送された。「2001年宇宙の旅」の世界がそのまま現実化したような感じだった。アポロ12号のビーン飛行士がアメリカからゲスト出演したが、彼は人類で初めて月面から地球(の出と入り)を見た人物だという。まだ衛星の衛星であるかぐやは、観測機器等の調整をこれからまだ1ヶ月かけて行い本格的な観測は12月中ごろからだという。これにより、月の誕生(地球から分離したのかどうか)、月がいつも同じ面だけを地球に向けている理由(仮説では、月の現在の表の面の方に裏の面よりも重い物質が偏っており、そのため地球の重力で重い方が引っ張られるため同じ面だけを向けているのではないかと言われているようだ)などが確かめられるかも知れないという。

P.S. 2007/11/16(金) 月面から地球の出や入りが普通に見られるかどうかだが、月面定住生活をしている限りそれは不可能ではないかということだ。というのも、月はいつも同じ面を地球に向けているため、地球が自転により太陽や月など他の天体が地平線、水平線を出たり入ったりするように見えるのとは違い、地球が月の地平線を出入りすることはないからだ、という。かぐやの映像は、かぐやが月の北極と南極を結ぶ子午線上を表と裏を通過しながら飛行しているので、地球が出たり入ったりが見られたのだという。この辺の説明があったのか、なかったのか記憶が定かではないが、科学番組でより詳しく放送してもらいたいものだ。

JAXA ヴィデオ アーカイブズから 地球の入り

« DS文学全集で『草枕』読了 | トップページ | 河島みどり『リヒテルと私』 »

ニュース」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

自然・環境・生物・宇宙」カテゴリの記事

テクノロジー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: かぐや姫からの便りが届く:

« DS文学全集で『草枕』読了 | トップページ | 河島みどり『リヒテルと私』 »

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31