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2007年12月17日 (月)

大河ドラマ『風林火山』最終回、浅田・高橋ダブル銀

1月からほぼ全回(ビデオ録画も含めてだが)欠かさずに見たNHK大河ドラマ『風林火山』が日曜日で最終回を迎えた。

井上靖の原作は、この機会に初めて読んだが、それと比較すると、結局ドラマは、比較的短い原作の小説を大幅に変更したものになったようだ。山本勘助の生き様を通して、戦国乱世の人間模様を描いたのだと言えようが、その点では群像劇としてもそれほど感心するできばえではなかったように感じた。

それでも見続けたのは、やはり最後の川中島合戦の映像描写への興味だった。前回、今回と千曲川と川中島の原野らしい場所で(というのも、遠景に北信五岳に含まれる戸隠、飯綱あたりが写っていたように思えたから)、甲信軍と越信軍が激しい戦いを繰り広げる様子、啄木鳥戦法の敗退、鞭声粛々のシーン、謙信と信玄の大将同士の白兵戦などなど、そして信玄の弟典厩信繁と主人公勘助の討ち死にの場面など、それなりに撮影編集されてはいたが、少々テンポが悪く間が悪いものになっていたように感じた。平凡な結論だが、郷土史への興味の再燃が収穫だったかも知れない。

また、日曜日夜放送されたイタリア、トリノでのフィギュアスケート グランプリファイナル(実際は現地時間の土曜日夜に行われたのだろうから既に日本の日曜日の早朝には結果が出ていたのだと思うが)では、シングルで日本男女のエースが二人とも銀メダルだった(終わったと書くのは少々気が引ける)。

高橋大輔は、SPでのわずかなリードを、わずか0.2点ほど逆転され本当に惜しい2位だった。たった一回のジャンプのミス(3回転が2回転)が結果的に尾を引いたのだが、全体のできはもう世界のトップの一人としてまったく遜色のないもので感心した。オリンピックシーズンの頃はガラスのエースだったが、このところジャンプが安定していてステップともども安心してみることができた。このままの調子を維持できれば、世界のトップも近いのではなかろうか?

浅田真央は、前日のまさかの最下位6位から一挙に2位を獲得したのは立派だった。フリーの演技は、解説の荒川静香に指摘されなければならないルッツの踏み切りのエッジがアウトかインかというわずかな減点要素を除けば、今シーズン苦しんだジャンプはほぼ完璧に近い出来栄えで、冒頭のトリプルアクセルもきれいに決め、フリー得点はトップだったが、同い年のライヴァルの韓国のキム・ヨナがショートの5点のリードをほぼ維持して金メダルを二年連続で獲得した。キムのフリーも、一回のジャンプ転倒による減点1点がなければ、やはりほぼ完璧で、浅田とわずか0.3点ほどの僅差でフリー2位だったので、もし減点がなければ浅田はキム・ヨナの後塵を拝したことになる。キムの演技は、スムーズで滑らかで力の溜めを感じさせないほど優雅なもので、よりスポーツ的な浅田を表現という評価が微妙な面でも少しリードしているのではないか。荒川などの専門家的にも各技術のレベルが高く、多くの技でレベル4という最高難度と評価されるものだという。浅田とキムの競い合いはこれからヴァンクーヴァーのオリンピック(2010年)まで続いて欲しいものだ。勿論、浅田にはキムを凌駕して欲しい。5位となった中野友加里はの演技もよかったが、転倒の減点1が惜しかった。

採点という点では、ショートプログラムの転倒のキムが他選手よりも5点近く高い点が出たのが意外だったのと、浅田も構成のジャンプを一回抜かすミスがあってもキム以外の4選手とはほとんど点差がなかったのがこれまた意外だった。また、中野の得点がよい演技の割りに伸びず会場からもその採点に対してブーイングが出ていたのも印象に残る。この辺が、専門的な採点と一般観客の印象の差というものなのだろうか?

参考:公式サイトの採点表 審判によってやはりある一定の傾向があるように見受けられる。ある審判は、ある選手の評価がどの技(エレメント)においても低く、ある審判は高いというような。

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山本勘助って人物観と、内野聖陽(まさあき)君という俳優が好きなのでガンバって観てましたが…もう、最後もボロボロですねえ… [続きを読む]

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