ブラームス アルト・ラプソディー『冬のハルツの旅』 ルートヴィヒ、ベーム/VPO
ゲーテの詩『冬のハルツの旅』からの断章による アルトと男声合唱とオーケストラのための『アルト・ラプソディ』 Op.53
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)、ヴィーン・ジングフェライン(男声合唱)
カール・ベーム指揮ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1976年6月 ムジークフェライン グローサーザール
とうとう水溜りに氷が張り、霜柱も見られた。高村光太郎ではないが、「冬が来た!」だ。
冬を題材にした音楽と言うと、やはり情景描写的な標題音楽か、詩が冬を扱ったものになることが多い。このブラームスの『アルト・ラプソディ』も、ゲーテの詩が冬のハルツ地方の旅を扱ったものということで、やはり冬の曲に入るのだろう。
この交響曲全集のフィルアップとしては、このほかにハイドン・バリエーション、悲劇的序曲が収録されているが、普通大学祝典序曲が入ることが多いので、この選曲はなかなか得がたいものだと思う。ただ、このコレクターズエディションは、解説記事は(英独仏)結構詳しいが、せっかくのこの「アルト・ラプソディ」のテキストが掲載されていないので、困ったときのWikipedia 頼みで、英語版Wikipedia を参照しながら聴いた。
低音を主体としたオーケストラによるものものしいスフォルツァンドが繰り返され暗鬱に曲は始まる。木管と高弦がそれを受け静まり、アルトソロが無伴奏で歌いだすと、再び冒頭の部分がオーケストラで再現される。次第に高まった後、3:40頃曲調が少し穏やかに変わり、淡々とした歌がしばらく続き半終止。
4:50頃から短調で新しいエピソードが歌い出され、フルートも加わり次第に高揚していき、長調に達するのは 6:15頃。しばらくアルトは半音階的に動き、オーケストラが再び高まると、第二部分が繰り返され?、長調的にホルンで落ち着く。
9:30からは、男声合唱を伴うアルトによる長調の中間部。穏やかな曲調。11:00から転調し少し動きを伴う。すると美しいオーボエソロが先導し、合唱による中間部に入り、オケが高揚、11:50中間部が変形して戻り、満ち足りたクライマックスに達し静まる。
14:09からは木管の明るい先導が始まり、アルトと合唱が高揚して、また静まっていく。15:40からは、一息おいて最後の和音が伸ばされる。約16分。
つい聴きながら別のことを考え勝ちな曲なので慎重に2回聴いてみた。暗鬱な威嚇するような音楽で始まるのでいったいどうなることかと思ったが、ダカーポ形式ではなく、冬の厳しさから次第に春の明るさへと向かうような曲調の変化が感じられた。
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