ラフマニノフ 交響曲第2番 初演満100周年
ラフマニノフ
交響曲第2番 ホ短調 作品27
ロリン・マゼール指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団〔1982年12月録音〕
17:53/9:21/15:29/13:07
アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 〔1973年1月録音〕
18:59/10:00/15:37/13:59
先日もバッハの独奏チェロ組曲(無伴奏チェロ組曲)のときに言及した『(続)私の名曲・レコード探訪』(柴田南雄)には、p.99 に 「ラフマニノフ ピアノ組曲と交響曲 ペキネル姉妹、マゼールとアシュケナージー」という章があり、意外にもマゼール/BPOの録音が高く評価されていて驚いた。
そのマゼール/BPOの録音が、左のPANORAMAシリーズに収録されている。これまで何度も聴いてきたのは、ラフマニノフの2番のカットなし演奏をスタンダードなものに定着させた右のジャケットのプレヴィン/LSOの録音。
柴田氏のエッセイは、題名から分かるようにアシュケナージ指揮のACOによる第1交響曲と並んで、マゼールの第2、3交響曲の録音が取り上げられている。
プレヴィンによるラフマニノフ交響曲の復興の功績は認めつつも、マゼールの解釈・指揮を新たなラフマニノフ像と位置づけているが、現在この録音の評判は一般的にはそれほど高くはないようだ。私自身もパノラマシリーズを購入したのが『鐘』を聴きたいと思っていたので、このマゼールによる(ヴォカリーズも含まれている)演奏をそれほどじっくり聴いていないので、なんとも言えないが、この本をきっかけにこの2枚を聴き比べてみたいと思う。
今年は1908年の1月某日にラフマニノフのこの曲が初演されてからちょうど100年だという。
プレヴィンとロンドン響の演奏は、当時のソ連楽旅でも「モスクワの聴衆、特に女性を泣かせた」とプレヴィン自身が自慢するほど感覚的に鋭敏で、情緒表現に徹したものだと、柴田氏は評している。確かに、映画音楽に紛うほどの甘美さを持ち、実際日本のテレビドラマでも使われたこともあったらしい(このCDの音源というわけではないが)。その情緒纏綿たる演奏の魅力は一種抗し難いものがある。
マゼールはと言えば、それに比べてまずは変わった演奏だという印象が強い。これをきっかけにじっくり付き合ってみようと思う。
追記 2008/2/16
リンクさせていただいているアマオケホルン吹きの音盤中毒日記(山本晴望さん) が所属されている沼津交響楽団内の ■コラム:「~を聴く」シリーズで、山本さん自身が現在連載されている「『ラフマニノフの2番』を聴く」に、この曲の作曲の経緯と初演年月日が明記された記事があり、読ませていただいた。
・ 1908年1月26日 ペテルブルクで初演 ラフマニノフの指揮
・ 1908年2月2日 モスクワで再演 ラフマニノフの指揮
ということで、月日も明確になっているようだ。
追記:2008/03/23の記事で 電網郊外散歩道さんが、プレヴィン/LSOの録音を記事にされており、トラックバックさせてもらった。
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